普通の人なら大丈夫……なのか
奥村弁護士のウェブサイトより。
「独立マニュアル」大阪弁護士共同組合 業務改革委員会編、という本があるそうで。
(2) 依頼を断る基準(チェックリスト)
以上述べたところから、依頼を断るべきかどうか、チェックを行ってみましょう。これで、5項目以上あてはまれば、お断りした方が身のためです。
紹介者がいない、飛び込み案件(ネット経由含む)である。
一応紹介者がいるが、その紹介者がどういう人物かよく知らない。
依頼人の態度が華美。必要以上に、饒舌または寡黙である。
「若くして一国一城の主だ」とおだてられる。
全面的に応接、バックアップしたいと言う。
一緒に仕事をしましょう、賃料はいらないから、自分のところに来て下さいという
依頼案件の内容がはっきりしない。
ほかの弁護士ではなく、なぜ自分に依頼しようとするのかわからない。
ベテラン、高齢の弁護士は頼りにならないと繰り返す。
飲みに誘う。
本当はもっと大きな事件を頼みたい、と思わせぶりな話をする。
やがては、顧問になってほしい、あるいは顧問先を紹介すると言う。
今からあなたの会社に行きましょうと言うと、嫌がる。
ネットで調べても、その会社名、人物名が検索できない(ウラが取れない)。
裁判は負けてもいいんだ、と言う。
会って1時間以内に、「先生のことが気に入った」あるいは「惚れた」と歯の浮く台詞を言う。
そもそも危機管理を生業とする弁護士が、リスクを見抜けなかった、では格好がつきません。
独立する以上、甘言には十分気をつけて、ひとつひとつの仕事を堅実に処理して、地盤を築くことが大切だと思います。
「以上述べたこと」の部分にも大変興味があるわけだが。まあ、これは、若い弁護士が悪質な企業ってかほとんどヤクザな人達に引っ掛かって違法な行為の手伝いをさせられることを防ごうということなんだろうけれど。
ど素人の一般人の場合でも、3つ位は平気で当てはまりそうorz。
・ネット経由の飛び込み案件←普通の人はなかなか弁護士に知り合いなんか居ないから、困り果ててから慌ててネットサーチした。
・依頼案件の内容がはっきりしない←素人なのでパニックに陥って大混乱中、説明がちっとも要領を得ない。そもそも法律相談ってどんなものかもよくわかっていない。生まれて初めてなんですが。
・他の弁護士←そんなもの知らない。とにかくどうしたらいいかわからないので、最初に遭遇した先生を、それこそ藁をもつかむ思いで……。
でもまあ、こういう場合は、お世辞は言わないわなぁ。「本当に助かります、ありがとうございます」とか言うことはあっても。