刑事告訴で楽する方法
さまきさんの所のblogでもコメントしたのだが、素人が刑事告訴を楽にやる方法について。
めいっぱい犯罪だと警察に行くだけで捜査が始まる(ってか通報で事が始まる)が、ウェブ関連の名誉毀損だと、こちらから告訴しない限り警察は動いてくれない。
警察に持っていくのは、告訴状・証拠資料・資料説明書の3点セットで、資料には番号を振り、それぞれ何番が何を示すかの一覧表を説明書にまとめる。素人が0から作るのは大変だが、かといって弁護士に頼むと、刑事では賠償金がとれないから大赤字確実である。
楽するには、最初の1回だけ弁護士に相談(30分5000円程度)し、この時に「3点セットのひな形下さい」、と頼んでみるとよい。書式は大抵の法律事務所が持っているはずなので、見本をもらってきて、ワープロで自分で作ると安上がりである。
3点セットを作って警察に持っていくと、調書をとられたりして何回も直される。素直に全部対応すること。完成したら受け取ってもらえる。告訴状を受け取って放置することはないので、確実に手続きは進むだろう(不起訴ってことはあるかもしれないが)。
ネット関連だと本人特定をしなければならないが、プロバイダのログが消されてしまうと警察だって追跡が難しくなる。私の場合は、たまたま、プロバイダ責任制限法で開示してくれ提訴のために「ログを消すな」という仮処分を地裁に突っ込んでいる状態のまま、刑事手続きを進めることになったので、ログが残っている間に警察が押さえてくれた。一定期間保存せよ、の仮処分はわりと簡単に認められるようなので、半年くらいの期間保存してくれ、と民事の方で仮処分をかけている間に刑事をやる、というのも1つの手かもしれない。
とにかく、面倒がらずに最寄りの警察署に足を運ぶつもりがあれば、告訴はそれほど難しくない。
【追記】
ヘタに告訴するぞなんて相手に連絡すると、強迫されたって言い出す場合があるので、告訴は不言実行あるのみ。