NHKを見損ねたのだが
今日のNHKの クローズアップ現代 で、「追跡 学位売買」というのが放映されたらしい。ウェブの番組紹介は次の通り。
「金さえ払えば、誰でも簡単に博士号が入手できる」そんなEメールが今、日本のビジネスマンのもとに大量に送りつけられている。実際にキャンパスもなければ、講義もなく、学生もいない、名前だけの大学が、”学位工場”として学位を乱発、そんな違法すれすれのビジネスが波紋を呼んでいる。アメリカでは学位を買った人が政府の要職についていたことが発覚、スキャンダルにまでなった。今回、”学位工場”をアメリカで追跡取材、学位工場の実態を明らかにすると同時に、その摘発の難しさを浮き彫りにする。
日本にも、過去に、「特許大学」というのがあって、「**博士」という称号の「使用権」を販売していたことがあった。アメリカの場合は、大学設置が日本のようにお役所の許認可行政で動いてないので、学位売買組織(ディプロマ・ミル)がある。当然、そういうところでもらった学位は就職の時の資格にも使えないし履歴書にも書けない上、州によっては公職に就くときに提示することが違法行為になる。
ただ、この間、「欧米にはない制度」という理由で日本の論文博士制度が廃止の方向だという話が出ていた。日本の論文博士制度は、アカデミックな査読のある論文誌に数報以上掲載されていることが前提で、講義をうけていないにせよハードルはそれなりに高く、乱発とはほど遠い状態である。欧米かぶれして日本の論文博士制度をいじくる前に、学位工場をとっとと壊滅させてはどうかと思う。学位売買の広告をする行為を規制してもいいのではないか。
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