所用があって……
夕方から東京に出てきたが、暑い。まあ、今年の山形が雨ばっかりでどうしようもないというのがあるのだけれど。たまたま、昔の後輩に推薦状を頼まれたので何をどう書くか打ち合わせしたり。
他の場所で情報が出ているので、そろそろここでも。例の中西氏の訴訟の件(原告:松井教授@京大、被告:中西準子氏@産総研)。ばたばたしてウェブサイト作りが遅れているが、サーバとドメインの確保は終わり、現在、コンテンツの整備をしている。それで、出てきたのが、原告が横浜地裁に提出した上申書。既に中西氏の雑感にも記載があるが、環境ホルモン学会(内分泌撹乱物質学会)が発行している、「日本内分泌攪乱化学物質学会が発行するニュースレター「Endocrine Disrupter NEWS LETTER」に別紙(1)記載の謝罪広告を掲載せよ」という内容の上申書が原告代理人から出された。
ウェブでやった名誉毀損であれば、ウェブに謝罪文を掲載しろ、となるのが普通のところ、業界誌だか専門誌だかわからないものに謝罪文を掲載させようとすること自体、かなり異様なことである。原告の社会的名誉が低下したのはウェブ閲覧者の間で起きたことであって、ニュースレターの読者の間で起きたことではないし、当然両者の読者層は異なっている。本当に名誉の回復を求めるのであれば、名誉の低下が起きたところで回復の措置を執らないと無意味である。このことからも、本件訴訟が目的外のものであることが伺える。
謝罪広告の内容の入手はこれからだが、仮に、「松井教授が、環境ホルモンは終わったこれからはナノだと言った」という意味のことを書いた事に対する、(環境ホルモン煽りすぎと批判している)中西氏の謝罪を取りつけることができたとすると、松井教授が環境ホルモンは終わったとは言ってないことを中西氏が認めた→環境ホルモンはまだ終わってない→もっともっと研究(費)が必要、というプロパガンダに使われかねない。それを狙っての訴訟である可能性も出てきた。
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