5月24日に書いた「教養の授業で波動と水結晶をとりあげた」に関して、情報提供のメールをいただいた。
apjさん、こんにちは。
悪マニに出入りしております、あんねです。
こちらに書いてあります、
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/wwatch/misc/comment_misc_06.html
の件について。
先日、TOSS子どもデーというものに参加し
それなりに評価してますが
受けた授業に少々不満もあり
子どもの通っている小学校の教諭であり事務局もしておられる方に
メールを送ったところ、
水商売に紹介されている部分については
関連ページの登録が削除、
それ以降、登録に関しては厳重にチェックされている
とのことです。
情報提供でした。
私もきくちさんもblogやらウェブやらで批判し、二村さんが「世界」にも書いたので、やっとマズイ教材だと気付いたのだろうか?単に「学者と評論家に批判されたから」という理由で外したのだとしたら、外さないよりはいいけど、それは単なる思考停止であって本質的な部分での解決ではないので、また別のものにはまりそうでちょっと不安なのだが。ついこの間も、中学生から定期テストで波動性結晶の話が出題されるという連絡をもらったばかりだし、それをやっている先生は授業で江本氏の結晶ビデオを見せているという話だった。
ところで、今日、こんなニュースが出ていた。
教員免許の更新制について議論している中教審のワーキンググループは5日、現職教員を更新制の対象から外し、新たに免許を取得する人に対して約10年ごとに更新することで一致した。
また、教員としての適格性や専門性を確かめる講習の修了を免許更新の要件にすることでも合意。今後、一致点を基に審議経過をまとめ、中教審の教員養成部会に報告する。
更新制の導入時期や講習の具体的な内容などについては引き続き検討する。新制度では、新たに免許を取得する人に対しては、教職課程の単位を取ったうえで、各大学の教職課程委員会(仮称)が教員としての最低限必要な資質や能力が身に付いているか判定し、免許を与えることになる。
既に2ちゃんねるでは「現職をスルーするな」という大ブーイングと、「いずれ現職にも適用されるようになるだろうから見守ろう」という意見が出ていた。いずれにも共感できるが、それ以外にもっと重要なこととして「教員としての最低限必要な資質や能力」の中に、波動系オカルトに限らず、「怪しいものを怪しいと見抜く能力」を入れておいて欲しいものだ。階層化が進む社会では家庭の教育環境の差は広がる一方だろう。情報を扱うことについて、十分なトレーニングをする機会が、義務教育でしか与えられない層が増えると予想される。教師がオカルトにはまって授業で教えるようになってはおしまいだと思う。