後期の教養教育「科学リテラシー」の仮履修届の回収をしてきたところ。本日の登録者は199人で、前期より多い。というか、最初に引き受けてから増え続けている。これは、他の人数制限の厳しい講義で、抽選であぶれた人も受け入れているためである。このあと、やっぱり他を履修するとか、他であぶれたとかいう人が出てきて、入れ替えがあって、最終的に履修登録する人は、普段の状態から見て、おそらく20人から30人程度は減るだろうと予想している。
ところで、授業改善アンケートをどう使ったかという教員向けのアンケートが来ているのだった。実はほとんど活用してないのでその通りに書いて、これから出しに行く。別にこれは学生を無視しているというのではなく、私が本当に気にして活用しているのは、毎時間の終わりに回収する出席カードの裏に書かれたコメントだというだけの話。カードの裏に書いてあれば、可能なら次の週から対応することもできるが、学期の終わりにまとめてやってくるのでは、全てが終わった後であり、あまり役立たない。リアルタイムなフィードバックの方が、やってる側にとってもありがたい。
あと、参考にしているのは(以前にも書いたかもしれないが)「授業をどうする!」(東海大学出版会)である。少し気になったのは、講義内容を全部プリントにしてしまうと却って意欲が低下するという事例。しかし、プリント無しにするには、ほとんど不可能な規模だしなぁ。意識的に板書を入れて眠気覚ましを試みるというのは手かも知れないが。
まあ、40人程度のクラスに教えるモデルは、小・中・高、それから大学の専門あたりで自分が受けてきた経験があるので、それなりに感じがわかるのだが、150人とか200人という規模で満足度を上げるノウハウははっきり言って持ってない。大学がやってるFD合宿でも、少人数の講義案は出たが、大人数になったときにどうするといいかということはスルーされているし。昔からマスプロ教育と言われがちだった私立大学にはノウハウがあるのだろうか。