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静かな年越し

Posted on 12月 31st, 2005 in 倉庫 by apj

 例年なら、年越し実験をやってるはずで、今回も年末年始の超臨界アルコールの測定を予定していたら、セルの窓が破損して、セルが修理に出されてしまった。本体金属部分にも傷がついていて、みがかないと窓をとりつけられないということで、年内に間に合わなかった。おかげで、論文やら何やらを書いたり、たまってる本を読んだりDVDを見たりといった、のんびりした年末年始を過ごすことになってしまった。
 池袋のLIBROで「宇宙環境科学」をゲット。「ウェーブサミット講座」というシリーズの一冊である。このシリーズの「VLBI技術」がなかなか充実していたので、読んでみる気になった。ネットでは品切れで注文できないが、店頭に出ている分が残っていた。太陽風と電離圏と磁気圏の話。このあたりは、高校の地学でちらっと名前が出てきただけで、実際どんなもんかということにはほとんど触れる機会がなかった。一方、地球のまわりの電磁波の伝搬を考えると、主役はむしろこちらということになる。ただし、Maxwellの方程式に馴染んでいることが前提として書かれている。無線通信に興味があるなら手元に置いてもいい本だと思う。

 しかし、年末年始の新鮮さがないなあ……。大晦日というと、子供の頃は親の「早く寝なさい」攻撃があるから、日が変わるまで起きてテレビを見ていてもいい特別の日だった。それが、最近じゃ生活乱れまくり日が変わってから寝るの当たり前の生活をしてるから、大晦日だという実感がまるでない。さらに、家にテレビがないから、年の暮れ&正月ムードを盛り上げてくれるはずの情報とも隔絶されている。幸いネットはつながるが、このままだと今年は2ちゃんねるで年越ししかねないorz。

今年の予定はほぼ終了……か?

Posted on 12月 28th, 2005 in 倉庫 by apj

 本日は、研究委託を受けた企業の人と待ち合わせて、テレコムセンターの某社へ。お試し実験の打ち合わせなど。これで今年の仕事はほぼ終了か。
 超臨界のセルの修理が遅れているので正月実験のネタを別途考えるか、じたばたせずに溜まってる論文を全部仕上げて投稿するか、まあどっちかで年末年始は終わるだろう。

PSPを買ったのだけど……

Posted on 12月 27th, 2005 in 倉庫 by apj

 クリスマス商戦に乗せられたというわけでもないが、前から気になっていたPSPを買った。遊ぶためにはソフトが要るので、のんびりプレイできて、いつでも止めたり始めたりできるのがいいなあ、ということで「実話怪談 新耳袋 一ノ章」「ハイドリウム」を買った(RPGは長時間かけないといけないのでちょっと……)。怪談の方は、たまには気分をかえてみようかと思って買ってみた。パッケージに「心臓に不安のある方はステレオヘッドフォンのご使用をお控えください」などとあるので、まあそれなりに期待していたのだが……。怪談をききながら、なぜかツッコミポイントを一生懸命探している自分が居ましたよ……orz orz。いつの間にか怪談を楽しめないどころか、笑えるところを探すという本来の目的とは異なる楽しみ方を目指すようになってしまったのは、やっぱりと学会に入ったのがいけなかったのだろうか^^;)。
 「ハイドリウム」の方は、私は反射神経が鈍いのでなかなかうまくできないT_T。まあ、ときどき気分転換に遊んでみることにする。
 PSPを使ってみた感想だが、画面が大きくて明るいのがいい。携帯ゲーム機の初期のころのものは、どのメーカーのものも、バックライトが暗かったり無かったりで、長時間やるにはきつかった。任天堂のGAME BOY ADVANCEでかなり改善され、ニンテンドーDSで随分良くなったが、PSPの方はDSより明るい。しかし、バッテリーの持ちはDSの方が長い。明るさの確保とバックライトの明るさのかねあいをどこにするかが問題なのだろう。

都内某所で講演

Posted on 12月 26th, 2005 in 倉庫 by apj

 NEDO平成17年度「マイクロ波を利用する革新的化学プロセスに関する基盤技術調査」で、「マイクロ波による発熱のメカニズム」というネタで講演してきた。マイクロ波による加熱の応用技術をプロジェクトにするための調査のための委員会で、調査会社の人やメーカーの人や大学関係者が集まっていた。
 無極性溶媒中に希薄に分散した極性分子の化学反応をマイクロ波(電子レンジでチン)で促進するといった現象をどう記述するかは、厳密に考えるといろいろ難しい部分を含んでいる。結局素過程はよくわからんというのが現状の結論なのだが……。
 ところで、今回、私の後に新日鐵の人がマイクロ波加熱の応用というテーマで発表したのだが、これが、スライドを見ているだけで楽しめるものだった。マイクロ波による土壌の処理、というところでは、「サンプルを用意し」で、トラックの荷台一杯の土が出てきて、「容器に入れて」は人が容器の中にはいって土を均していた。不定形耐火物の施工では、しくじると爆裂して地震のような衝撃をあたりに発生させるというし、部屋で使ってるクレーンは400トンを上げられるというし……。つまり全てにおいて規模の桁が違う。大学では絶対に見ることができないものばっかりで、発表をきいていて何だか迫力を感じて「製造業かっこいい!」とちょっと感激してしまった。鉄工業なんてこれまで社会科で出てくる位で、専門も違うから意識していなかったのだが、設備の写真を見て、ぜひ一度近くで見たいものだと思った。

 久しぶりに阪大の柳田先生にお会いしたら、この間までハワイに行っておられたとか。マウナケアの天文台のGHz帯の検出器を見てきて面白かったということだ。そういう話をきいてる私のリュックの中には、「宇宙電波天文学」の検出器関係の章のコピーがしっかり入っていましたよ……。センチ波からミリ波の検出技術は電波天文屋の十八番だが、まったくもう何がどこで飛び出して関係してくるやら。

こっち借りて連絡

Posted on 12月 24th, 2005 in 倉庫 by apj

 お茶の水の方で上げてるatom11サーバが落ちたっぽい。深夜に来るはずのsecurity run outputのメールの自動送信も来てないし、ログインもできない。幸い東京に来てるので、今から出かけて見てくる。ただ、途中でちょっと買い物する予定なので、夕方になるはず。ハードウェアのトラブルなら数日かかるかも。やれやれ。

火星人ゴーホーム

Posted on 12月 23rd, 2005 in 倉庫 by apj

 フレドリック・ブラウンの「火星人ゴーホーム」を途中まで読んでいる。人類3人に対して1人の割合でやってきた緑色の火星人が、どこにでも入り込んで何でもばらしまくって人類の活動の邪魔をするという話。軍事機密もプライバシーもあったものではない状態のどたばたを描いていてなかなかに笑える。原著が出たのが1955年、翻訳が1976年だから、SFとしては古い部類に入る。まあ、最近では、火星人ネタ自体がSFに登場することがほとんど無くなっているのだけれど。
 ただ、この本の面白いところは、緑色の火星人=インターネット、と置き換えて読むと、50年前のSFであるにもかかわらず、今の社会に一部当てはまっているということである。軍事機密だだ漏れまではいかないにしても、人の目があるし、一旦出た情報は無かったことにはできないので、「昔のことまで調べ上げていらんタイミングで曝露しまくる火星人」と一緒に過ごしているような状況が出現していることは確かなのではないか。ただし、火星人がやってきたのではなく、人類と火星人の一人二役をやっている。

雪で新幹線遅れ

Posted on 12月 22nd, 2005 in 倉庫 by apj

 午前中の講義を終えてから東京に出てきた。途中、米沢駅の手前で、大雪のため米沢駅でポイント故障が発生、という理由で新幹線が止まってしまった。30分以上止まっていた。東京到着は40分以上遅れた。
 夕方からリンク総合法律事務所の懇親会に参加する予定だった。山形市内の移動がバスなので待ち時間のロスがあるため、順調に行ってもだいぶ遅刻することになるので、山形駅からリンクに電話を入れておいたのだが、さらに遅れることになってしまった。もう終わってるかと思ったのだが、会場にたどりついた時はまだやっていた。
 その後、2次会、3次会に参加したので帰れなくなり、新宿の漫画喫茶で始発を待つことになった。ネット席がとれたので、これはそこから書き込んでいる。すでに日が変わってしまったが……。
 クライアントもたくさんきて一緒に盛り上がっていたが、「普通の弁護士事務所じゃありえねぇ」という意見も出ていたりして、とにかく怪しい集まり(笑)ではあった。

サーバー不安定

Posted on 12月 21st, 2005 in 倉庫 by apj

 ここ数日サーバが不安定である。ログを見ると
Dec 21 13:17:46 ks-cm01 /kernel: swap_pager: out of swap space
Dec 21 13:17:49 ks-cm01 /kernel: swap_pager_getswapspace: failed
Dec 21 13:17:49 ks-cm01 /kernel: pid 24652 (httpd), uid 65534, was killed: out of swap space
Dec 21 13:17:51 ks-cm01 last message repeated 18 times
となっている。これが延々出続けているが、理由がわからない。さっきもこれでリセットした。たいしたものは動かしてないし、動いてるプロセスの数もそんなに増える筈もなく、何が原因でこうなってるかがわからない。ただ、一旦こうなるとログインもできないので、リセットスイッチを押すしかないのだが、仕事で何日か山形を離れる予定の上、年末年始の休暇を挟むのでちょっと心配ではある。最近やったことといえば、PHPのバージョンを変えた程度なので、こいつが何か悪さをしている可能性はあるが……。blogのこともあるので、あまり変えたくはない。どう対策するかは年明けに考えることにする。

ウチにもやってきた新聞広告の勧誘

Posted on 12月 21st, 2005 in 倉庫 by apj

 chemist_at_univさんのところでも取り上げられた新聞広告の勧誘だが、ウチにもやってきていた。
 先月、いきなり電話がかかってきて、「先生の研究を新聞で紹介……」ということで、何だかよくわからないからfaxを送ってもらった。その後、別件で忙しかったのでそのままになっていたのだが……。ウチに来たのは、株式会社広報社という鹿児島県の会社からのもので、サンプルとして添付されていたのは、朝日新聞の広告特集欄であった。私の研究分野では……京大の中原勝先生が登場している(汗)。
 改めてチェックしてみたら、「本企画のスポンサーとして、企画関連企業の紹介をお願いしております。広告料金は新聞一頁で4,284,000円(税込)です」と書いてあった。新聞広告の値段ってこういう金額なのか。

 大きな研究費を取ったわけでもないし、マッチングファンドで何かやった覚えもないし、研究が別のメディアに出た覚えもないのに、何で私のところに勧誘が来たのだろう。

 chemist_at_univさんは「 これって、悪徳勧誘と五十歩百歩でないかい?と思うのだけど。」と書いておられるが、私の方はもうちょっと微妙である。つまり、これまで散々怪しげ水商売を批判してきたし、これからも、疑似科学ニセ科学批判のスタンスを変えるつもりはまったくない。広告特集に出たとして、その頁の下半分に名前を連ねてる企業の中に怪しい会社が紛れ込んでいたりしたら、信用にかかわる。

本探しメモ

Posted on 12月 20th, 2005 in 倉庫 by apj

 結局、「宇宙電波天文学」(共立出版)はこの先も入手困難な状態が続くらしい。ということで、同様の内容の教科書や参考書が海外で出ていないか、amazonで調べてみた。結果はこんな感じ。
An Introduction to Radio Astronomy 標準的な教科書?
Tools of Radio Astronomy (Astronomy and Astrophysics Library) 初心者向けのテキストか。この本の問題の回答集も出ている。
Interferometry and Synthesis in Radio Astronomy VLBIやるためのアンテナの設計が中心か?
Interferometry in Radioastronomy and Radar Techniques レーダーの話も入っているので、こちらの方が扱っている話題は広い?
Advanced Array Systems, Applications and RF Technologies (Signal Processing and its Applications) レーダーの専門書か。
Interpreting Astronomical Spectra 回転準位でも決めてるのかと思ったのだが、もうちょっと広い話題を扱っている。

 リモートセンシングをーキーワードにしてみたがあまりよろしくない。

 赤外分光だと……。
Infrared Detectors and Systems
Fundamentals of Infrared Detector Operation and Testing