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古本買ったら大外れした

Posted on 1月 31st, 2006 in 倉庫 by apj

 本の話題が続いているわけだが、amazon.comで、趣味の分野の古本を買ったのが届いた。Advanced Array Systems, Applications and RF Technologiesって本で、内容は予想通りってか、オンラインで目次を確認してるわけだが、問題は本の品質。めちゃめちゃ汚いのが届いたorz。まあ、古本だから、全体に擦れていたり、何となく汚れていたり古びていたりというのは予想の範囲内なのだが、頁をめくる部分に茶色い汚れがいっぱいついてて、何か虫にかじられたような跡がある。頁の端の方は汚れでくっついて、剥がさないとだめだったり。で、さらに信じがたいのが、本の表紙一面に香水をぶっかけてあるらしく、手に持つ度に臭いが移ってえらいことになるんですが。水で手を洗った位じゃ臭いがとれない。ちょっと読むたびに、石けんで手を洗って脱臭剤を使わないといけない本ってどうよ、と思うわけで、値段からいっても納得しがたい。amazon.com(usa)のused bookは割安なのでこれまでに随分利用してきたが、こんなヒドイのは初めてである。勿論、sellerへの評価はawfulにして、香水ぶちまけるなんざ信じられねぇ毎回手洗いするはめになったぞ、と英語でコメントをつけておいた。
 それなりの値段がするので、買い直すかどうか思案中。

学生実験向けの本

Posted on 1月 30th, 2006 in 倉庫 by apj

 生協で「いかにして実験をおこなうか」というのを見つけて購入。誤差の扱いやノートの取り方、グラフの作り方の部分は、次の学生実験マニュアルを考えるのに参考になりそう。しかし、原題がPractical Physicsで、実験器具や技術の例が思いっきり物理なので、物理化学には適さない。ただ、合成化学や生化学に比べると、物理化学の実験ノウハウは物理に近い部分がある。
 実験ノートの取り方一つでも、有機と物化は違うんだよなぁ。ウチでは消せないようにインクで書けと指導しているんだけど(間違えたら斜線引いて次に書け)、有機では溶媒でにじんで見えなくなるから鉛筆書きが推奨されていたり。

授業についての本

Posted on 1月 29th, 2006 in 倉庫 by apj

 大学教員の日常・非日常より。本が紹介されていたので注文した。「大学の授業」「大学授業の病理―FD批判」「さよなら古い講義―質問書方式による会話型教育への招待
 使える情報があればいいのだが……。150人以上の教室でやる場合のノウハウなんかが欲しいな、と。対話型云々もわかるが、水素原子波動関数の導き方を教えるのにいちいち対話してたらちっとも進まないだろうとは思うし……。まあ、読んでからじっくり考えるか。

休日出勤に……

Posted on 1月 28th, 2006 in 倉庫 by apj

 昨日は、休暇をとって裁判所に出掛けていたのだが、今日は受託研究をやってる企業の方といっしょに、お台場の会社で実験に立ち会った。実際にやっているところを見ておいた方がよいだろうということになったからである。
 休暇の翌日が休日出勤とは、偶然とはいえなかなかうまく辻褄が合っている気がした。

環境ホルモン濫訴事件:原告登場のインパクト

Posted on 1月 27th, 2006 in 倉庫 by apj

 準備書面のweb公開作業を先にやっていたので、blog が遅れたが、環境ホルモン濫訴事件を傍聴してきた。
 何と言ってもハイライトは原告の松井教授登場。傍聴席に聞こえるように「松井です」と言ったあと、弁論が始まる前(裁判官が入ってくる前)に、中西氏に向かって「失礼なことを書いたからだ、謝れ」とやった。すかさず中西氏が「じゃ訴えるってのはどうなのよ?」とやり返していた。ということで、最初のツカミは見事だった>松井教授。よっぽど、「応援団やってる天羽です」って、傍聴席との仕切り越しに名刺交換でもしようかと思ったが、法廷内なので自粛した。

 その後、弘中弁護士の説明があったが、応援団のページに準備書面として公表したとおりで、引き締まった弁論だった。というよりも、原告代理人が、余分なことまで答弁書に書いて弁論を散漫なものにしているというのが実態である。もともと、本件名誉毀損訴訟は、中西雑感286の内容についてのものであるのに、訴訟が始まってからの中西雑感について書いたり、挙げ句に私のblogの内容まで証拠として出していた。もちろん、こんな後出しの内容によって、元の雑感が名誉毀損にあたるかどうかの判断が変わってくるはずもない。弘中弁護士の準備書面は、こういった余分な部分は全部省いて、本論に対してのみ絞って書かれていた。

 どうも、原告代理人は、その後の中西雑感も、我々がネットであれこれ書くことも気に入らないらしく、「訴えられた後もネットであれこれ書いて、反省する態度がみられない。訴訟物の追加をしたい」と言い出した。つまり、訴訟提起後のネット上の言論の内容に対して名誉毀損訴訟を起こすという意味である。裁判官は「あまり広げない方がいいのでは?」と言っていたが、原告代理人は「別訴にするか追加にするかも含めて検討する」と言った。つまり、自分たちが早々にプレスリリースを出すのはいいが書かれるのは嫌という、見事なダブルスタンダードで行動しておられるようである。
 大体、名誉毀損で訴えられて「正直スマンカッタ」と思うなら、そもそも訴えの内容に対して争ったりしないから、口頭弁論がこんなに何回も行われるはずがない罠。被告が、そんなの名誉毀損じゃない、と思ってるからこうやって訴訟しているわけで、それに対して「反省する態度が見られない」と言われても、そりゃ当たり前だろうと。原告代理人は自分が何を言ってるのかわかっているのだろうか。裁判という場にこれほどふさわしくない発言もないと思うのだけど。

 ともかく、別訴が提起された場合には、応援団をやっている酔うぞさん、浜田さん、私も、被告になる可能性が出てきた。この件については、酔うぞさんのblogでも記事が出ている。
 実は、応援団のウェブサイトを作り始めた時、ボランティアで作業を手伝いたいという人もいらっしゃったのだが、敢えて協力を頼まずにやってきたし、事務局の人数も増やさずにやってきた。この手の活動が原告にとって目障りであることは確かだし、牽制のための提訴もあり得ると考えていたからである。この場合、下手な訴訟をやると、近い将来のネット利用が著しく妨げられる結果になりかねない。もし訴えられた場合に、ネット上の表現の自由がこの先どうあるべきかという価値観を共有した上で訴訟戦略を立てていける人でないと、一緒に事務局をやるには危なすぎる。
 昔なら、「運動」をするときにはビラを印刷したり配ったりということで、リソースを一カ所にまとめる意味があったのだが、ネットの時代の強みは分散するということである。だから、できるだけ多くの人にこの問題を取り上げてもらって、各自で自己責任で意見表明をしていただくようにお願いしてきた。独立に数十人が意見表明をしているのを、全部訴えるなど不可能だからである。

 なお、法廷でウケたやりとりは以下のようなものだった。
裁判官「お二人とも学者ですし、裁判所としては円満な解決を、と思うのですが」
中西「訴訟の最初に取り下げていただきたいと言ってもきいていただけず、その後事実と違うことが出てきたので反訴せざるをえなくなった」
松井「失礼なことを一方的に書くからだ。謝れ」
 でも、結局どこがどう失礼なのかという特定は無かった。まるで小学生の喧嘩を見ているような気分になった。

 口頭弁論終了後に、みんなで集まって簡単な情報交換があった。

 今回原告が登場したのは、前々回の口頭弁論前に待合室で傍聴人が「原告コネェー」などと話をしながら和んでいたら、原告代理人が隅の方に居て、「私原告代理人です」と発言したなんてことがあって、原告が来ないとまずいということが伝わったのではないかという指摘があった。なかなかキャラが立ってる原告だったので、次回もぜひ登場してほしいというのが傍聴人一同の意見だった。

 さらに、中西氏の話によれば、環境省あたりは何とか中西氏と松井教授を和解させたがっているらしい。具体的には、共著で本を書く、とか、同じ講演会で中西氏と松井教授を同席させるとか、そういう企画が一杯出てきているとのこと。しかし、本日の裁判官の前でのお二人のやりとりを見ている限り、そんな企画をやったら、紛争の数が増えることはあっても決して減ることはないと思われる。これ以上もめ事の種を撒くのはやめとけ>環境省。

何でこんなトラックバックが……

Posted on 1月 25th, 2006 in 倉庫 by apj

 ネタか?というトラックバックが、環境ホルモン濫訴事件の記事についたので。「環境・健康を守るブログ:環境ホルモンはこの食事で解毒・排出できる」だそうな。amazonでは、ユーズド品が85円で売ってる。目次の内容は

第1章 危険がいっぱい!環境ホルモンが健康を脅かす
第2章 環境ホルモン・有害物質を解毒する力を高める食事
第3章 環境ホルモン・有害物質に対する抵抗力を強化する食事
第4章 必要な栄養素を効率よく取り入れる食事
第5章 細胞の老化を防ぎ、いつまでも若さを保つ食事
第6章 環境ホルモンに強い細胞は、生活習慣

 といった具合で、「環境ホルモンの影響は食事で解決する」というのが著者の主張らしい。それはそれで斬新で便利な話だが、同意する人は居なさそうだ。何でこれが環境ホルモン濫素事件にトラックバックされたのかがわからん。
 ひょっとして、「食事で解決するんだから環境ホルモンなんかで今更揉めるな」と、原告被告双方をなだめようって意図なのか?だとすると逆効果だと思うぞ。「食事で解決なんかしないから活動やってるんじゃゴルァ!」と環境ホルモン学会方面からは突っ込まれ、「食事で済むならわざわざ面倒なリスク評価なんか誰がするかいな」と中西氏からはぼやかれそうな気がするのだが。

妙にずれたコメント

Posted on 1月 24th, 2006 in 倉庫 by apj

物理学会のニセ科学と向き合うシンポジウムの話題にトラックバックがあったので、blogを見に行った。微妙にずれたツッコミどころのあるコメントが出ていたので、ここで突っ込んでおく。

”(お)物理学会は,日本社会 にもっと積極的に発言の機会をもつべきである。そのためには,学会員のアカデミックな研究.教育活動や受賞などに関する情報をマスメディアにリリース すべきであり,そのための広報機関を学会内部に作るべきである。一般社会人から隔てられた非公式クラブの立場にいつまでも甘んじることなく,そこから早急に脱却し,物理学者もこの日本社会の重要な一員であることを社会にアピールすべきである。”

この当時、私の意見は全く省みられることはなかった。が、今回、日本物理学会の”花形(エース)”である田崎晴明教授がこういった試みを行ったために、マスコミも飛びつき、日本物理学会もサポートしたのであろう。氏のHPには、日本物理学会長である佐藤勝彦教授への賛美が書かれている。

いずれにせよ、9年前に私が主張したことが正しかったということがお分かりであろう。この点については、私は、何が科学をつぶすのか?の中でも論じている。

 今回のシンポジウム、物理学会の側からマスコミに宣伝したという話は聞いていない。だから、「9年前の主張」が正しかったかどうかという評価はまだだと思う。ついでに言うと、マスコミが動いたのは、ネットのあちこちで話題になったことが大きいのではないか。
 ところで、9年前の主張が正しかったと言うのは自由だが、それならこの9年間、井口氏は一体何をしていたのだろう?評論しただけで終わりか?

 水からの伝言批判について、井口氏は次のようにコメントしている。

もし問題があるとすれば、それが学校の理科の本(文部科学省認定の本)として引用されることであるが、これは、今度はその著者の問題というよりは、教科書の制作者や教科書を認定した国家公務員の知的レベルの問題である、ということになる。言い替えれば、そういうインテリを教育したはずの大学側の問題と言えるのである。

水からの伝言は、文部科学省経由で学校に広まったわけではない。TOSSという民間の教育団体を通して広まったのである。教科書とも副読本とも関係がない。また、「大学側の問題」とひとくくりにしているが、小中学校の教員を養成しているのは主に教育学部であって理学部ではない。教員養成がどう行われているかという現実をもう少し見てから発言してもらいたい。

井口氏はと学会の活動も完璧に誤解している。

菊池誠教授は、「ト学会」(”トンデモない”という意味の”トンデモ”という言葉を流行らせた「トンデモ学会」)のメンバーとして有名である。今回の日本物理学会の「ニセ科学」シンポジウムは、かなりこの「ト学会」の”乗り”であるように私には見える。

私個人は、この「ト学会」は好きではない。というのも、あまりに”原理主義”的だからである。宗教で言えば、原理教。イスラム教で言えば、シーハ派。キリスト教で言えば、キリスト教原理教。こういった”堅物”的側面がいなめないからである。

 と学会はト学会ではないのだが、それはともかくとして、と学会が言う所の「トンデモ」とは「著者本来の意図とは異なった意味で楽しめる」というものである。実際、と学会例会では、プレステ2用のゲームソフトや、ウルトラマンが登場するプロモーションビデオ、NHK教育「中学生日記」などが多数取りあげられていて、疑似科学系のネタはむしろ少数派である。最近のと学会本も、コミケで売ってると学会誌の内容も、疑似科学ネタはむしろ少ない。こんな何でもありな発表が行われている集団に向かって原理主義的とは、井口氏はと学会のドコを見て言ってるのだろうか。

 次は典型的な詭弁である。

私は、古典的物理学者の多くが、何らかの(今では間違っていると考えられる)仮説を持っていたということを知っている。

ケプラーは宇宙をプラトンの多面体が構成していると考えた。ニュートンは超能力のようなものを信じていて遠隔的相互作用(瞬時に伝わる力)の存在を信じていた。マックスウェルも真空は何かエーテルのようなものが詰まっていると考えていた。テスラも摩訶不思議な宇宙観を持っていた。アインシュタインも超能力を信じていた。

こういった個々の人物が固有に持つイメージ(描像)まで”トンデモ”だと言って否定する必要はあるのだろうか。

 まず、と学会が、昔の古典物理学者の誤った仮説をトンデモと呼んでネタにした事実などない。勝手な思いこみで決めつけるのは止めていただきたいものだ。ついでに言うと、と学会以外でも、この手の仮説をトンデモという理由で否定しているのは見たことがない。言ってもいないことを言ったかのように想像して議論するのは、混乱するだけなのでやめてほしい。

しかし、国や大学の後押しを受けた専門家であるプロの科学者なら、ハバードモデルや格子モデルというおもちゃのモデルを解くためにスーパーコンピュータなどを使って何億円もの予算で研究でき、しかし一方、ごく普通のアマチュアの科学者が、身銭を切って行った美しい氷の結晶の研究が「ニセ科学」のレッテルを張られてバカにされるとするのであれば、何か本末転倒的な理不尽さを感じざるを得ないというのも事実である。

 水の結晶を眺めて楽しんでいるアマチュア科学者しか居なかったのなら、何の問題も発生しなかった。ついでに言うと、江本氏をアマチュア科学者と呼ぶことには同意しかねる。元々、まともな測定回路も入ってない波動測定器を高額で売りつけるということに荷担していた人物である。
 水に情報を記憶させるという詐欺商法の片棒を担いでいるから問題なのだ。誰かに何かを売りつける立場になった時点で事業者であり、プロとみなすのは当然である。

要するに、私が言わんとすることは、「ニセ科学」バッシングするというのであれば、同時に今度は自分達が行っていることが「ニセ科学」ではないという正統性をも主張する必要が出てくる、ということである。

果たしてこの辺がどう展開していくのか、今後を観察する他ないだろうネ。

 さて、ここで井口氏が公開している略歴を見てみる。注目すべきことは、1990年にソルトレイクのユタ大学で学位を取っているという部分である。常温核融合の騒ぎが起きた時期、場所ともにぴったり重なる。まさにご自分が居た場所で起きた常温核融合について完全にスルーしているのは何故だろうね?こんな内容の評論を書くのなら、当然常温核融合の件について一言あっていいはずだが、井口氏は、常温核融合は今でもニセ科学ではないとでも考えておられるのだろうか。

 ちょっと引用の順番が変わるが、

にもかかわらず、無名の自称科学者の「水や氷の本」は「ニセ科学」のレッテルを張り、一応東大出身の科学者の養老孟司の「バカの壁」や茂木健一郎の「クオリア」にはなぜ「ニセ科学」のレッテルを張らないのであろうか? この心理状態は私には理解不能である。私の個人的観点では、ここにもある種の”新手の” 官尊民卑的な思想が入っているのではないか、と見える。

 そう思うんならオマエガヤレ。評論だけなら誰でもできる。ついでに言うと、「アマチュア科学者」なら根拠のない実験モドキをもとにして商売をしてもいいのか?実際に、江本氏の波動の話が水製品の宣伝に使われているし、ワラをもつかむ(病気の人に)つけ込む形で波動転写装置が売られている。アマチュアだろうがプロだろうが、「科学者」なら、こんな現実を認識した時点で、悪用されないように注意するなり何なり手を打つはずだが、江本氏は何もしていないばかりか、むしろ被害を増やす方向に進んでいる。評論を書くなら、水からの伝言が、出版物以外にどう使われているか確認してからにしていただきたい。

無事済んで良かった

Posted on 1月 21st, 2006 in 倉庫 by apj

 何が、って、自分が担当しているセンター試験の監督業務が、だ。くじ引きで英語筆記+リスニング試験の監督が当たって、筆記は例年通りだけど、リスニングのトラブル発生時のマニュアルがややこしくて、かなり気疲れした。受験生にとっても初めてのことで、長い30分だったと思うが、監督者にとっても長い30分だった。とにかく、終わったら気疲れでぐったりした。今日は後何もする気がしない。
 60人の教室で、ICプレーヤーの交換1個、イヤホン小型と交換一人だった。山形大では全教室定刻通りに始められたが、産業医の先生によると再テスト(当日もう一回やる方ね。再試験と紛らわしいなあ)になった部屋もあるらしい。

 本日の山形は昼過ぎまで晴れ、後曇、試験が終わる頃に雪がちらつく天気だったので、受験生にはそこそこ楽だったと思う。この間の雪がだいぶ残っているけど、山形県民にとってはどうってことない。一方、東京では(東京の基準で)大雪だったようで……。

 毎年このシーズンになると、自分が受験生だったときのことを思い出す。あの時は、試験監督の人たちって遠い存在だった。それを今自分がやってるのは何だか不思議な気持ちだ。みんなガンバレって思いながら粛々と業務をやっていた。

お茶の水のネトワクまただめぽ

Posted on 1月 21st, 2006 in 倉庫 by apj

 今朝からお茶の水大につながらない。ウェブもメールもだめ。また予告無し停電かと思ったが、今度のはそうではないらしい。おかげで、お茶の水経由で飛ばしてるメールが軒並み全滅してる。理学部だけなら、情報センターメールの一時受けバックアップに回ってくれるんだけど……。一応情報センターの人は状況を把握してるが。センター試験とぶつかってるし、対応は遅れるかもねぇ。
 この間も、ここしばらく順調に動いていたシステムに電源工事したら止まったし、とにかく「動いているシステムは保守すると壊れる」というのを見事にやってるっぽい。

ハートマーク

Posted on 1月 20th, 2006 in 倉庫 by apj

 メールの末尾にハートマークを付けただけでセクハラ認定されたという記事

教授が女性向けメールに「ハート」、セクハラで処分
 徳島大大学院(徳島市)で50歳代の男性教授が女性職員に対し、携帯電話で業務用メールを送った際に、絵文字の「ハートマーク」をつけていたとして、同大は20日、「セクハラ行為にあたる」として、この教授を懲戒戒告処分にしたと発表した。
 大学によると、大学院ヘルスバイオサイエンス研究部の教授。昨年1~5月に、携帯電話で送信した業務用のメール約60通のうち約10通について、末尾に数個の「ハートマーク」を添付していた。文面は資料の準備や会議室の予約を指示する内容だった。
 女性職員からの相談を受けた大学内の人権調査委員会が教授に聴取。同委員会に対し、教授は「女性がはっきり『嫌だ』と言わなかったので続けたが、メールの反応などで嫌がっていると感じていた」と話したという。同委員会は「不快感を与えていると認識しながら続けており、上司として不謹慎。
 教授という立場を考えて、厳しい処分とした」と説明。

 青野敏博・同大学長は「今後このような事が起きないように、教職員の服務規律の厳正な保持を図りたい」とのコメントを出した。

 メールにハートマークを使っただけで服務規律違反てのはあまりにも信じがたい。つか、何でもかんでもセクハラ認定すればいいと思ってるのか。言い出す女性も女性だし、「嫌がってると感じていた」って言い出す教授も双方が妄想入ってるように見える。これまで目にした大抵のセクハラ報道は「なるほど確かにそりゃイカンよなあ」と思うものばっかりだったのだが、今回のはちょっと何かが違うように思う。
 つか、ハートマークじゃなくて☆なら良かったのか?[:スペード:]や[:ダイヤ:]や[:クラブ:]なら良かったのか?
 これはさすがにおかしいというかセクハラの認定基準に疑問を感じたので、とりあえず、私自身のメールの、本文と書名の区切りを当分の間全部ハートマークに変更することにした。(文字コードとフォントの関係で無理だとわかったのAAで入れることにした。ってか、一体どうやってメールにハートマークを入れたんだ?この教授。環境によっては文字化けしまくるぞ。)っつーことで、業務だろうがプライベートだろうが、標準署名にはもれなくハートマークがくっつくことになる。学科のセクハラ防止対策委員などやってるわけだが、口説いても誘っても居ないメールにハートマークがついていただけでセクハラ認定しろと言われたら、それはそれで無茶な話だと思うわけで……。まあ、ハートマークもうっかり使えないこんな世の中じゃ(ryってことで。

 ハートマークなんか記号に過ぎないんです。偉い人にはそれがわからんのです。