Feed

ミスの向こう側

Posted on 3月 6th, 2006 in 倉庫 by apj

 埼玉大の合格発表のミスについて。

埼玉大学は6日、同日行った入学試験(前期日程)の合格者発表で、ホームページ(HP)の合格者一覧に不合格だった受験生5人の受験番号を誤って掲載するなどのミスがあったと発表した。同大は午前10時の発表から30分後に正しい内容に差し替えた。

 大学には定員があるわけだが、きっちり定員だけ合格させると、辞退者が出た場合に定員が充足できずに問題となる。一般的な対策としては、数人多めにサバを読んで合格させるか、辞退者が出た場合の追加合格者を何人かあらかじめ決めたりすることになる。この記事を見て、埼玉大の5人というのは、実は追加合格者だったんじゃないかと思った。順位何番までを合格、何番までを追加合格とする、といった形で判定をして、ウェブ編集者への情報伝達の過程で合格者のラインと追加合格者のラインを間違えたのではないか。その日のうちに発表までこぎ着けてるということは、試験が終わったあと採点して判定会議やって教授会にかけて承認して事務方に発表作業を依頼して……を一気にやったということで、きっとすさまじい勢いで作業をやったんだなぁ、と。他大学のことながら修羅場が思いやられる。


ここからは旧ブログのコメントです。


by みっちゃん at 2006-03-49 17:35:49
Re:ミスの向こう側

同大学のwebを見ると、試験そのものは2月25、26日の両日で、発表が3月6日のようです。
新聞記事は、
>6日、同日行った「入学試験(前期日程)の合格者発表」といいたかったのでは。
ならばなおさら事務方との連絡不徹底が・・・


by apj at 2006-03-33 12:37:33
Re:ミスの向こう側

 みっちゃん さん、
ご指摘ありがとうございます。ということは数日間があったわけですね。合否判定資料を当該学科より提出→教授会の判定会議→合格発表、という流れですから、教授会のあと、「決定しました」の連絡をする部分で手違いが生じたのかもしれませんね。
 いずれにしても、うまくいって当然、問題があれば叩かれる、という嫌な業務です>入試。
 受験生してた頃は憂鬱でしたが、出題側になってもやっぱり憂鬱な存在ですね>入学試験。