後を託して戻ってきた……
午前中は阪大で実験。CS2のシグナルが出ていることを確認。試料を水に変えて、レーザーを調整してたらパルスが出なくなって、ばたばたしていたら戻る時間になってしまったので、修士の院生に後を託して山形に戻った。
まあ、入試なので仕方がない。本当なら最後まで実験室に居て測定の状況を見たかったのだが。
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「東京サテライト」で話題にした山形大の研究者データベースだが、やっとパスワードが配られていた。でも、入力は今月6日から1週間でやってくれ、とか、評価に使うとか何とか言ってる。
結局、工学部のデータベースは、パスワードをもらってから一度も入力できないまま、新らしい方を使うことになりそうである。
大阪から戻ったらfaxでたれ込みが届いていた。山形のマイナスイオン装置会社の(株)ケイエイアイが、名前を(株)オサリティと変えて、ほとんど同じ商品(外見は一緒、商品名が違うだけ?)を販売しているという連絡で、宣伝用パンフがfaxで届いた。相変わらずマイナスイオンマンセーな非科学宣伝をやっている。以前、(株)ケイエイアイのことが出た新聞記事に出ていた電話番号が、(株)オサリティの電話番号と一致しているので、同じ会社が名前を変えただけと考えて良いだろう。会社所在地も同じだ。こんなんで別会社ですって主張しても、まあ世間では通用しないわなぁ。
まとめておくと(株)ケイエイアイは、ウチの学科の先生が善意で装置のお試し測定をしたら、山形大の名前を出してしっかり宣伝に使った前歴がある。しかもそのときは、製品販売に都合の悪いコメントは黙って削除して利用していた。私は以前からマイナスイオン批判をしていたので、「お宅の教員が一枚かんでるって一体どゆこと?」と(財)山形県企業振興公社の方からメールが届いたので、ことの次第をウェブで公開したら、(株)ケイエイアイの社長がクレームをつけに来た。その後動きが無かったのだが、今回、社名だけ変えて相変わらず内容の変わらないことをやっているので、念のため新会社の固有名詞を上げておく。まあ、普通なら、今後は大学の名前をいい加減に使ったりせず、基礎を調べるなら最後まできちんと調べるとか、製品販売に不利なコメントでも削除しないとか、まあ多少は改善してくれることを期待したいのだが……残念ながらあまり期待できそうにない。パンフレットの内容が、ウチにクレームをつけに来たときからちっとも進歩していないように見える。
ちなみに、マイナスイオンは非科学、せいぜい良く言っても未科学だということは、私以外にもいろんな方が指摘している。たとえば「マイナスイオンはインチキか」「「ニセ科学」入門」など。
まあ、ニセ科学と向き合うと地元企業の社長と着任早々もめる、ってことで、春の物理学会のネタにするかな……。私のテーマは「覚悟のススメ」だし。
午前中は阪大で実験。CS2のシグナルが出ていることを確認。試料を水に変えて、レーザーを調整してたらパルスが出なくなって、ばたばたしていたら戻る時間になってしまったので、修士の院生に後を託して山形に戻った。
まあ、入試なので仕方がない。本当なら最後まで実験室に居て測定の状況を見たかったのだが。