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三貴商事って……

Posted on 4月 26th, 2006 in 未分類 by apj

 事務から「三貴商事株式会社の社員が研究室を回って営業活動をしている」という情報が回ってきたわけだが。事務では既に、「本学部では,教育・研究活動に支障を来すため,研究室等に立ち入っての営業活動はお断りしている」のに、まだしつこく営業しているということだ。ネットで調べたら先物取引の三貴商事株式会社が引っかかった。来てるのはこの会社の営業なのか?勧誘方針のページを見ると、

2.勧誘姿勢
当社では、お客様が迷惑となるような時間帯での勧誘行為、あるいは執拗な勧誘行為は致しません。お客様への投資勧誘は法令・諸規則を遵守し、お客様ご自身の投資判断と責任において取引ができるように、十分な説明の上でお客様本位の投資勧誘を行うように努めます。
なお、オンライン事業においては、ホームページ・メールマガジン・新聞・雑誌等の媒体を通してのご案内を行い、お客様に対し、金融商品の推奨、売買の推奨等を目的とした電話や戸別訪問による勧誘行為は一切行いません。

と明記してある。私のところにはまだ来てないのでよくわからないのだが、同名の別会社なのか?

日経サイエンス6月号

Posted on 4月 26th, 2006 in 未分類 by apj

 日経サイエンス6月号24ページに、茂木健一郎氏が『「わかりやすさ」の病』という短いコラムを書いておられる。

 昨今の日本人は、「わかりやすさ」の病にかかっているように見える。科学的知見を解説する場合でも、あたかもそれが絶対的な真理であるかのように「断言」することが求められることが多い。

とある。そのあと、科学的真実は仮説であるという説明があり、

 科学することの中核には、現状に対する批判精神がある。ポピュラーサイエンスの文化において、日本人が「わかりやすさ」の病にかかっているとすれば、その批評精神の欠如はより広い社会的文脈においても害をなしているはずである。

と指摘している。
 この話と多少関係するが、以前にこんなことを書いた。そのあと、「わからなさに対する耐性が減っていることが問題なのではないか?」という話を周りの人たちとしていた。本当はわかってないことに、わかりやすい説明を無理矢理くっつけるとインチキが入り込むことになる。また、「科学で説明できないこともある」からといって、別の何か、たとえば「効果があるかもしれない」という「可能性」を積極的に「信じる」のは明らかな嘘である。「科学で説明できないこと」で、科学の枠組みに入る話なら、科学で説明が付くまで棚上げにして放置するのが正しい(その問題の研究者は別だが)。
 どうも、既に解決済みのことばっかり教育されて、解決してないことをどう扱うかという部分が抜けているんじゃないかと思う。