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白浜二日目

Posted on 5月 26th, 2006 in 倉庫 by apj

 白浜シンポジウムで、ほとんど一日講演を聴いていた。夜はナイトセッション。セキュリティが金になるのか?といったことを議論していた。コの業界を去って久しいので、他のセミナーがどんな様子かは全く知らなかったのだが、東京当たりで行われるセキュリティ関連のセミナーは「我が社の製品を使うとこんなふうにセキュリティーが高まる」といったソリューションの展示と売り込みの場になっているのだとか。そうではなくて、もうちょっと引いて全体を考えようという集まりだから、逆に今ひとつテーマがわからない。まあ、技術的なことからソーシャルな面、法的な面まで多岐にわたっているから、絞り込むこと自体が無理なのだろう。

 コンピュータ関係のまとまったセミナーというと、UNIX Summer Schoolに行ったことが今でも印象に残っている。稚内北星短期大学に詰め込まれて、当時のSUNのNFSやNISの管理方法を実習させてもらえた。5日で5万円台(ただし、稚内青年自然の家だかに泊まって、ほとんど合宿状態になる)だったと記憶している。
 教えられる人材が居ればの話だが、夏休みに5日ほど大学に缶詰にして、隔離されたネットワークで攻撃防御の模擬戦をやるのが、技術面では一番力がつきそうである。あとは、ソーシャルをしかけられたらどうするかといったシミュレーションをやる。低価格に抑えて、興味のある学生が個人で参加できるようにすれば、次を担う人材が育つのではないだろうか。

 UNIX Summer Schoolだって、企業向け価格の数十万円が設定されていたら私は受講できなかった。貧乏院生の時代に、時間だけはあるからJRの周遊券で稚内までたどり着いて、受講してまたのんびり帰ってきた。ちょうど学位論文のテーマ変更で揉めてた頃で、もう転職しようかと思って、人脈作り&情報収集を兼ねて参加した。その後、また研究に戻ったが、稚内で学んだことが職を得るまでの間食いつなぐノウハウの基礎となった。