マンゴージュース十番勝負
都内某所のホテルの会議室を借り切って、マンゴージュースの飲み比べに参加してきた。と学会会員の本郷ゆき緒さんが企画したものである。
お茶の水大前のナマスカというインド料理屋でマンゴージュースを頼んだらおいしかったのでドはまりしてしまい、輸入食料品店を回っては買って飲んでいた。fjを使っていた時は、マンゴージュースの購入先やおすすめの品について質問したこともある。池袋東武の地下に、メキシコ産のジュースのパックを置いていたのだが、いつの間にか姿を消していた。それ以後、なかなかおいしいジュースに出会えずにいた。
今回、10種類のジュース+アルフォンソマンゴーの缶詰+干しマンゴーのきき味大会だったので、とにかく参加して、おいしいものがあったら入手先を訊くのも目的の一つだった。お酒は飲まないので聞き酒には参加しても意味がないが、ジュースならOKである。
私の基準は「できるだけ他のジュースとブレンドしていないこと」である。果物は香りが強いので、ブレンドするとマンゴーの香りを殺してしまうことが多い。さらに、ピーチネクターを濃縮したようなとろみがあるのがマンゴージュースのおいしさのポイントで、氷を入れて少し溶けて冷えると、ちょっとだけ薄められて飲みやすくなる。
ブレンドしたものは、ミックスジュースとしてならどれもそれなりに楽しめるが、マンゴージュースとして合格点になったのは、株式会社グレイスが輸入元のマンゴージュースである。参加者の評判も総じて良かった。果汁100%でブレンドはしていない。製法は特殊らしく「特許出願中」とあるが……今回は許す(笑)。輸入酒店のやまやで扱っている。
反対に許せなかったのがマルカイコーポレーションの「順造選」のマンゴージュース。実は、最初に東京都内で見つけたのが1999年前後で、インド料理店のジュースと匹敵するおいしさで、大ファンになった。マンゴーの濃度が高いのでとろみもあって良かった。それからも、見かけるたびに買って、研究室に持って行き、休憩時間に飲んでいた。しばらくして、普段行く店で見かけなくなってしまった。広島大に着任し、西条のスーパーで、小瓶に入ったのが売っていたので、即買い。変わらぬおいしさを楽しんだ。人気は高いらしく、品切れになっていることもしばしばだった。とある日、買ってきて飲んでみたら味が全く違う。どうやら、レシピを変えたらしく、レモンジュースで薄めたまがい物になっていた。それ以後買うのをやめた。
今回の十番勝負でも順造選のジュースが入っていたので飲んでみたが、レモンジュースモドキの味に変化は無かった。このジュース、瓶にはやたらと「こだわって作った」という能書きが印刷してあるわけだが、そんな講釈を垂れる前にレシピを最初のに戻しやがれと小一時間(以下略)。
アルフォンソマンゴーの缶詰は別格のうまさだった。もともと糖度20%と甘いので、参加者は食べている間、言葉が少なくなってしまった。シロップを捨てるなんてもったいないことは誰もせず、氷を入れてジュースとして味わった。検疫の都合で生は輸入不可だから、日本では缶詰でしか食べられない。
終了後は池袋近辺の買い物ツアーとなった。グレイスのジュースを買って、やけにサイケデリックな雑居ビルに入っている輸入食料品の専門店で缶詰を買った。食べ終わったあたりで誰も何も言わなくても、グレイスのジュースと缶詰の購入に行くことは自動的にケテーイw。
今回の調査結果はいずれ同人誌として出版されるだろう。
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