予想の斜め上行く内容だった>「壮快」
学生実験監督が長引いたので、最後の方は、サイエンスセミナーの準備のため、買ってきた「壮快」の内容チェックをしていたのだが、予想の斜め上をいく展開に唖然とした。いくら怪しくても「**で減量」「**で病気が治った」の羅列だろうと思っていたのだが……しょっぱなの特集が、
3つの言葉で幸せになる
お金がたまる、痛みが消える
人生ガラリ一変!ツキを呼ぶ
魔法の言葉
健康本を読んでるのか、おまじないの本を読んでるのかわからなくなってくる。まだ、怪しげな健康食品が効いたという話ならわかるが、この特集のコンセプトは「プラスの言葉を使うと病気が治る」……orz。完全にオカルトの世界にイッてしまっている。じゃあ、魔法の言葉の効果は、というと、
魔法の言葉を唱えたら、主人は一万円を拾い、私は引き出しの奧から四六〇〇円が出てきました。(愛知県・三十九歳・主婦)
魔法の言葉を実行したら、なんと、その三〇分後に懸賞に当選しました!(大阪府・六十六祭・主婦)
「ありがとう」と書かれたシールを植木鉢に貼っていたら、花が長く咲いています(大阪府・三十九歳・会社員)
それ何て「水からの伝言」?医者が寄稿している体験談では、
私が潰瘍性大腸炎だったときに「大腸さん、ありがとう」といって克服した経験から、肝炎の人なら「肝臓さん、ありがとう」、リウマチの人なら「関節さん、ありがとう」といってもらうこともあります。
患者に言わせるのかよ!つか、医者が病気が治った理由を「プラスの言葉」に求めちゃいかんだろ!
踏み台昇降ダイエットの特集で、最初に紹介記事を書いてる医学ジャーナリストは次のように書いている。
踏み台昇降が話題になったきっかけは、インターネットの巨大掲示板「2ちゃんねる」の踏み台昇降のダイエット効果がすごいという書き込みでした。
ソースが2ちゃんかよプギャー。
ということで、使い物になるのは、巻頭グラビアで紹介されている料理の作り方と、エッセイや新刊紹介の数頁だけで、残りは全部「釣り」にしか見えません。新たなトンデモの地平を切り開いている気がします>壮快。
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