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それ何て危機管理(笑)

Posted on 8月 25th, 2006 in 倉庫 by apj

 午前中は横浜地裁で環境ホルモン濫訴事件の傍聴。午後からお茶の水大で卒研の4年生と合流してアルコールの超臨界の測定の準備。で、一騒動あった。
 ラマン散乱のレーザーには冷却水を流している。水を流しっぱなしはもったいないので、循環させて冷却器を繋いで冷やす方式にしている。普段通り、冷却装置の電源を入れてレーザーの電源を入れて、4年生に測定の説明をしていたら、いきなり循環装置が止まってレーザーが落ちた。見るとoverheatの赤ランプがついている。
 動かしているレーザーの電源と冷却水の循環を同時に止めると、内部の温度が上がってレーザーの寿命が短くなったり、最悪の場合は壊れてしまう。同時に止まるのは、たとえば停電がおきたときである。少しの間だけでも、電源が止まった後水を流すことができればそれでかなりましな状態になる。このため、通常の上水と循環装置を切り替えられるようにし、電気が止まったときはバルブを切り替えて、上水を少しの間流すようにしていた。このときの排水は、床に設置した排水口から行う。冷却装置を付ける前は、上水→加圧ポンプ→レーザー→排水口、という接続で使っていたのだが、冷却装置設置後も、緊急用としてポンプ無しで水を流すルートを残したということである。
 今回、この危機管理装置はちゃんと役に立った。冷却装置が落ちてレーザーが止まったわけだから、上水でとりあえず冷やすしかなかったので。まあ、ここまでは予想通りだったのだが……数年使わない間に排水口が詰まったらしく、水の流れが非常に悪くなっていて、水道水を使って冷却を始めた途端水があふれて床が水浸しになった……orz。

 うまくいったと思っても最後にオチが待ってるもんだとか、結局そういうネタだったのかとか、いろいろ頭の中を駆けめぐったわけだが。完全に詰まっていなかったので、わずかずつ水を流してしのいだのだけど、もう何だかなあ……。