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ツッコミどころというかツボというか

Posted on 9月 29th, 2006 in 倉庫 by apj

 暴走族が起こした事件。赤字は私がつけた。

殺人未遂と監禁の疑いで暴走族5人逮捕
2006年09月29日

  熊本東署は28日までに、住所不定、無職塚本誠容疑者(30)、熊本市御幸笛田5丁目、スナックアルバイト勝尾哲全(よし・はる)容疑者(22)ら県下最大の暴走族グループ「コイヘルペス」の計5人を殺人未遂と監禁の疑いで逮捕・再逮捕した。大筋で容疑を認めているという。

  他の逮捕者は、同市渡鹿6丁目、作業員前田秀男容疑者(27)、植木町の青果店アルバイトの少年2人(ともに19)。

  調べでは、塚本容疑者らは4月29日午前2時ごろ~午前4時半ごろ、熊本市御領2丁目の国道57号で、蛇行していたオートバイ1台に、八代市の塗装工員男性(18)の乗用車が接触したことに因縁をつけ、車を止めさせて男性を殴るなどしたうえ、勝尾容疑者が男性の車で数回ひき、さらに菊陽町に連れ去って数回ひいた疑い。男性は頭などに全治約2週間のけが。車には八代市の飲食店従業員女性(18)と芦北町の作業員男性(16)も同乗していたが、けがはなかった。

 「コイヘルペス」というグループの名前に突っ込んでいいのやら、被害者男性が無闇に丈夫だという方に突っ込んでいいのやら(普通もっと重傷か、死んでると思うぞ……)。

アー、アー、只今マイクのテスト中……

Posted on 9月 29th, 2006 in 倉庫 by apj

 11月に、第29回溶液化学シンポジウムを山形大学がホストになって開催する。当然、化学分野で液体をやっている人が中心、ということで、亀田教授を事務局のヘッドに、私も下働きをしている。
 このシンポジウムは、もちろん溶液や液体関係の研究者が集まる学会なのだが、本番開始の前日にプレシンポジウムをやることになっている。それの企画もしているのだが、開催地が山形だというのが実は大問題である。溶液の研究者の人数の分布が見事に西高東低なのだ。例年であれば、最近活発な若手を呼んで……といった企画になるのだが、これは近場の大学からさほどの負担なく講演者を集められる場合の話。事務局側の企画で山形に前日から数人集めるとなると、旅費やら滞在費やらを援助しなければならなくなるが、そんな予算はどこにもない。プレシンポジウムで最低限実現しなければならないことは何か?と話し合った結果、会場の設備のチェックだろうという結論になった。それなら、実行委員が何か話をして、予行演習をすれば目的は果たせる。というわけで、産総研の金久保さんと私で、前日つまり11月21日の午後に1時間ずつ話をすることになった。
 事務局メンバーの責任の一部だと思って引き受けてはみたものの、自分の研究発表は既にポスターセッションで出してしまっていて、それとは別に1時間モノの液体の話をするとなると、過去の仕事の総集編でもやるしかない。プレシンポジウムは無料で、誰でも聞けるのだが、前日から来る人は多分少ないだろう(∵多数のメンバーは西の方に棲息しているから山形は遠い)。結果として聞いてくれるのは会場係として動員されるであろう学生さん達数人ということになりそうである。ぶっちゃけマイクのテストなら何をやってもいいや……ということで、私は「科学とニセ科学について考える」というタイトルで話をすることにした。水のネタを入れておけば、一応溶液や液体ってジャンルは外してないよね、ね?この手の話は春の物理学会でもやったし、夏頃にも会社の人達相手にも話をしたし、今回は会場準備で疲れたバイト学生さん達にのんびり聞いてもらえればいいや。

ヘタレExcelユーザ

Posted on 9月 29th, 2006 in 倉庫 by apj

 普段仕事をしていても、たまにしかExcelを使わない。データ処理は波形解析が命だからIgor Pro以外は論外である。それ以外のデータを自分で管理するのは成績を出すとき位で、つまり前期と後期の最後の数日しか使わない。他には、事務からExcelファイルで回ってきた文書に必要事項を記入して提出するとき位か。ということで、数値を入力して、罫線を引いたりセルの色を変えたりして、あとは平均とか割り算とか合計するという数式を、ヘルプを見ながらポツポツと入れる程度である。正直、これ以上の機能はどうやって使っていいかわからん。グラフも作ったことはない。
 ところが、3,4年に一度、ExcelのVBAでやると楽という仕事が降って湧く。今日は、11月の溶液科学シンポジウムの予稿集巻末の索引製作作業をExcelでやっていた。
 発表登録者の情報はPostgreSQLに突っ込んであるので、テキスト形式で適当なデリミタを入れてダウンロードしてExcelのシートに突っ込む。そこから、講演番号と発表者一覧とふりがな一覧を持ってくる。索引だからソートしなければいけないので、発表者とふりがなが1対1対応の関係を保ちながら、発表者それぞれに講演番号を割り振ったテーブルを作る。そのあと、発表者名でソートし、丸印付きの発表者の講演番号は太字にするといった処理をして、最後にTeXのテーブル形式でテキストファイルに保存する。何でこうなるかというと、1つの講演番号で識別される演題は複数の共同発表者がいることが多く、そのうちの一人が登壇者となっていて、いろんな演題の共同発表者になっている人もいるからである。これを、最終的に、発表者と講演番号の1対多対応の表にし、その発表者が登壇する講演の番号だけ太字にしたものを、発表者名でソートしたのが、欲しい索引ということになる。
 とても手作業ではやってられないというか、やる気にならない作業である。だから、発表登録の時から、共同発表者は・で区切れとか、登壇者に○をつけろとか、細かく書式を指定してウェブ入力してもらうようにしてある。勿論間違いはあるがそれは数少ないので手作業で修正して、索引生成VBAマクロにかけている。
 perlとかawkでも十分書けるんだろうけど、途中処理が目に見える方がバグ取りがしやすいという理由でExcelでやっている。
 問題は、こんな作業は滅多にないから、一回やって、完璧に何をどうしていたか忘れた頃にまたVBAが必要になるということで、毎回ほとんど白紙の状態から作業するはめになることだったりする。まあ、今回は、前回の学会事務作業で作ったマクロをそのまま取っておいたから、何をしてたかは殆ど忘れている割に、作業はあっさり終わった。

 そういえば、最初にExcelを使った時も、マクロ書きから入ったなぁ……。アルバイト仕事だったけど。グラフもろくに描けないけどマクロやVBAは触るユーザってのもなんだかなぁ。

トラックバックが……

Posted on 9月 28th, 2006 in 倉庫 by apj

 水伝批判のエントリについたコメントで、中/川/翔/子/に云々(検索除けしときます)てフレーズが登場した途端、し/ょ/こ/た/んロリエロサイトからのトラックバックがしつこく来るようになった。さっき送信元を確認して、ドメインまるごとアクセス禁止にしてみたが……。キーワードだけで自動宣伝トラバを打ってきてるんだろう。それにしても話題が違い過ぎる。第一、ac.jpドメインに対してロリエロサイトの宣伝なんかしに来るなと。

学会発表終了

Posted on 9月 26th, 2006 in 倉庫 by apj

 本日午後に物理学会で発表だったので千葉大に出かけた。発表自体は、現在データを溜めてる状態の途中経過報告だからあっさり終わったし、いろいろ測定ネタも仕入れたのだが……。途中でふと気になってAir H”をつないでメールを取り込んでみたら、急いで返事しなければならないメールが来ていて、返信と連絡に大わらわになった。その上、ウチがホストをやる溶液科学シンポジウムのサーバが異常に重くなってつながらないということだったので、慌ててログインしてrebootしたり。学会会場の横の方で、他の人の発表を聞きながら仕事に突入するのも何だかなあ……。まあ何とかなるにはなったが。さて、後期の講義やら仕事やらに向けて頭も気分も切り替えないと。

千葉大学の会場の方は……

Posted on 9月 25th, 2006 in 倉庫 by apj

 物理学会の物性分科の千葉大学会場の方は、破壊力抜群な発表にも遭遇せず、平穏無事の模様。まあ、会場は広いからどこかで凄いのをやってたかもしれないが……。私は、午後にあったTHzのシンポジウムをきいていた。
 千葉大学は母校なのだが、変わってるような変わってないような。全体の建物の配置は保たれているが、理学部は完全に建て替えられた感じで、非常にきれいになっている。生協の場所は変化なしだが、書籍部と購買部が入れ替わっていた。洋書専門店が居候(?)していたのだが居なくなってミーティングルームになってたり。サークル会館付近は人気が無かった。教養部があった建物で、事務なんかが入ってた所が仕切りに覆われて工事中であった。というか、西千葉キャンパスっていつ見てもどこかが工事中だったのだが、どうしてまとめて工事しないのかが謎である。

声かけ核反応実験の発表情報希望

Posted on 9月 23rd, 2006 in 倉庫 by apj

 本日、日本物理学会で発表されたはずの声かけ原子核反応実験の発表

言葉が水の氷結状態と水中元素濃度に及ぼす影響
(九大院工)高尾征治・○川添淳一・(アイエイチエム)江本勝・(ホワイトマックス)増本勝久・(IHMテック)里中耕也・(サロンドジャン)石田静子

を見てこられた方がいらっしゃいましたら情報下さい。ここにコメントでも、あっちの掲示板でもどちらでも好きな方に書き込んでいただけるとうれしいです。

 今日の夕方、やっと成田まで戻ってきた。ポスター発表が終わったら最終日は無視して早々に引き上げても今日の夕方にななってしまった。ということで、本日の物理学会の発表をきくのは無理なのだ。

 Air Franceも各座席の前に液晶ディスプレイを設置して、音楽や映画を楽しめるようにしていた。ところがこいつがトラブル続きの模様。行きは、どこを飛んでいるか地図上で出し続ける表示を選んで暫くしたら、バックライトが消えたような暗さになって非常に見づらい(映画やゲームは普通の明るさでできる)。帰りは、全座席とも不調のようで、リモートで立ち上げ直していた。最初の立ち上げ画面に、まるでlinuxでも上げてるようなテキストメッセージが出てプログラムロード中となっていて、よく見たら2004年のバージョンのWindows CEだった。立ち上がった後も、一部の機能しか使えませんというのが出てみたりで、結局メニューを何も選べない状態になってしまった。
#映画のラインナップは、去年使ったKLMの方が豊富だったなぁ。

最初から旗を間違えている気がする

Posted on 9月 22nd, 2006 in 倉庫 by apj

 読売新聞より

国旗・国歌で起立・斉唱強制、都教委通達は違憲…地裁

「日の丸裁判」で勝訴し、会見する尾山弁護士(中央)ら(東京・千代田区で)
 東京都教育委員会が、入学式や卒業式で教職員が国旗に向かって起立し国歌斉唱するよう通達したのに対し、都立学校の教職員ら401人が都と都教委を相手取り、通達に従う義務がないことの確認や損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、東京地裁であった。

 難波孝一裁判長は、「通達や都教委の指導は、思想・良心の自由を保障した憲法に違反する」との違憲判断を示し、教職員に起立や国歌斉唱の義務はなく、処分もできないとする判決を言い渡した。また、慰謝料として1人当たり3万円の賠償を都に命じた。

 都側は控訴する方針。

 判決によると、都教委は2003年10月23日、都立学校の各校長に対し、入学式や卒業式などで国旗の掲揚と国歌の斉唱を適正に実施し、教職員が校長の職務命令に従わない場合は服務上の責任を問うとする通達を出した。

 この通達後、式典で起立などをしなかったことを理由に、延べ345人の教職員が懲戒処分を受けた。

 判決はまず、「日の丸」や「君が代」について、「明治時代から終戦まで、皇国思想や軍国主義思想の精神的支柱として用いられ、国旗、国歌と規定された現在でも、国民の間で中立的な価値が認められたとは言えない」と判断。「教職員に一律に、国歌斉唱などの義務を課すことは、思想・良心の自由の制約になる」と述べた。

 その上で、判決は、〈1〉通達は各学校の裁量を認める余地がない一義的な内容になっている〈2〉都教委は、職務命令に違反した教職員に対し、違反回数に応じて減給や停職などの懲戒処分を行っている――ことなどから、「通達や都教委の指導は、教育の自主性を侵害する上、一方的な理論や観念を生徒に教え込むよう教職員に強制するに等しい」と述べ、教育基本法や憲法に違反すると結論付けた。

 また、不起立などを理由にした処分についても、「都教委の裁量権の乱用にあたる」と述べた。

 一方で、判決は、国旗掲揚や国歌斉唱について、「生徒が日本人としての自覚を養い、将来、国際社会で信頼されるために、国旗国歌を尊重する態度を育てることは重要で、式典で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることは有意義」と認め、「教職員は国旗掲揚、国歌斉唱に関する指導を行う義務を負い、妨害行為や生徒に起立などの拒否をあおることは許されない」とした。

 ただ、教職員個人が起立を拒否しても、「式典の妨害や国旗国歌を尊重する態度を育てる教育目標を阻害するおそれはない」とし、「懲戒処分をしてまで強制するのは、少数者の思想良心の自由を侵害する行き過ぎた措置」と述べた。

 この通達後に懲戒処分を受けた教職員のうち、延べ287人が処分の取り消しを求めて、都人事委員会に審査請求している。

 中村正彦・都教育長の話「判決内容を詳細に確認して、今後の対応を検討していきたい」

 ◆尾山弁護団長「画期的な判決」◆

 判決後、原告と弁護団は東京・霞が関の弁護士会館で報告集会を行った。

 尾山宏弁護団長が「精神的自由にかかわる判決としては画期的で、教育のあり方が問われる裁判として最も優れたものの一つだ」と報告すると、原告や支持者ら約400人が拍手で応じた。

 原告の一人で、入学式と卒業式で起立せず戒告などの処分を受けた都立高校教諭、川村佐和さん(48)は「東京の高校は自由にものが言えない状態になっている。判決は明るい未来を見せてくれた」と話した。

(2006年9月21日23時29分 読売新聞)

 どうして東京都立の学校で、国旗・国歌の強制で揉めているのだ?というところに最初から違和感を持っていた。表現が穏当でないことを承知しつつあえて書くと「一体何を考えて都教委の分際で国旗国歌なんかを強制しとるのだ?しかも都立校に。いつからそういうことが出来る立場になったんだ?」ということである。都立学校なら、敬意をあらわすべき対象はどう考えてもまずは東京都ではないのか。直接のスポンサーだし。だとすると、都教委が強制するとしたら国旗・国歌ではなく、東京都の旗を掲揚して東京都の都歌を歌え、となるはずだろう、というのが私の考えである。だから、都教委が国旗国歌を強制し、かつそれが紛争の種になるということそのものが、私には理解不能である。思想信条の自由云々以前の問題として、どっかで旗を間違えているのではないか?
 もちろん、国立大学法人やら、その付属学校で国旗を掲げて国歌を歌え、というのなら、それは対応関係として正しい。国が直接のスポンサーだからだ。また、文部科学省が直々に、教科書無償提供やらもろもろの援助をしていることを理由に、国旗を掲げて国歌を歌えという通達を罰則付きで出したのであれば、そのことの是非はともかくとしても理解はできる。

MLから一人除名

Posted on 9月 21st, 2006 in 倉庫 by apj

 理科教育MLver.2(rika2)に入会してきたばっかりの在原俊行氏を、入会して30分で退会させた。
在原氏は、旧理科教育MLの終わり頃に、訳の分からない発言を繰り返していたのだが、MLが3つに分裂した後は、別の場所で活動していたらしい。その顛末は、
さまき隊のblogの「(9/14投稿の)Aさん=在原 俊行 です」「Aさんのこと(科学メイリングリストをやめた原因)」にも出ているし、目録(Evolve ML管理人の三中さん(農業環境技術研究所&東大)による)の、9/19のエントリ9/18のエントリ、にも出ている。
 つまり、議論にならない投稿を頻繁に繰り返したため、在原氏が参加していた科学MLは閉鎖、クオリアMLはモデレータ制に移行、Evolve MLは除名、という結末になった。その在原氏が、

rikaMLでの、当ML管理者との確執めいた関係があり、参加をみあわせておりましたが、新しい参加者も増え、また、参加しておりました科学MLが閉鎖となりましたので、こちらへ参加しようと思います。

という挨拶(?)で、rika2に参加してきた。ウチは、荒らしは放置というのが基本姿勢だから別にかまわないのだが、在原氏は、旧MLの終わり頃、つまり閉鎖が決まってから新MLが3つできそうになった頃に、自分から「私はいずれのMLにも参加しません」と明言していた。このまま入会を認めた場合、「発言の内容には一切責任持ちません、ということを最初から態度で表明している人を入会させる」ということになるが、これではMLで議論しましょうという前提自体が成立しないだろう。ということで、自分でした意思表示はしっかり守ってもらいましょう、という理由で退会処理を行った。
 その後、在原氏は一通投稿したが、エラーで弾かれてしまった。その内容を以下に掲載する。

管理者: 天羽さん

的確な引用をされました。

Re: [rika2:01889] 在原さんを退会処分とします
>
> 仕切りなおしに当たって、これらの反省があることを気待します。
> (山賀さんのMLには、いくばくか、これを気待したいと思います。
>  (私はいずれのMLにも参加しませんので、ご安心ください。))
>
> (在原)
>
管理人を不安にさせる要素があれば、仕方ありません。退会します。
テーマはみなさんでご自由に継続されてください。もはやMLでどうなる
時代でもないのかもしれません。。。

 -以上-   2006. 9. 21. 在原 俊行 pingoo@soleil.ocn.ne.jp

 ということで、この件はこれで終了となった。

 ただ、規約通りにやった場合、今後ものすごい妄想系の投稿をしまくる人が出た場合に弱いことは確かである。ただ、MLの規約上、荒らしは放置で行かざるを得ない。まあ、いろんなMLが連続して閉鎖やらモデレータ制移行やら除名やらをやるはめになっているということを考えると、一応の処理は考えておかないとまずいだろう。
 今考えているのは、とんでもない荒らしが来た時は、「ええ加減にせえ、コラ」という内容の投稿は出し続けるが、MLからの除名は規約上行わず、そのかわり、そのレッドカードに対して誰が見ても異常な嫌がらせで、業務妨害が認められることが確実だというレベルに投稿の質と量が達した段階で、荒らし行為を理由にプロバイダに対して発信者情報開示請求して本人を特定後、その後迷惑行為の差し止めを求めて法的にかかっていく、という手順しかないだろうと考えている。この場合の業務妨害は、刑法のそれである必要まではなく、民法の不法行為に当てはまる程度で足りると考えている。ただ、この場合、簡単にできる除名をしないままで法的措置に突っ込むことが認められるかという問題はある。それでも、本来の運営に支障を来す行動をとり続け、言葉で説得してもやめないという場合、本来と違った運営を余儀なくされるというのは立派に業務妨害になりそうではある。今後の調査・検討課題としよう。

即公開でいいんじゃないの?

Posted on 9月 20th, 2006 in 倉庫 by apj

 大学教員の日常・非日常のエントリ「忌憚ない意見」より。
 授業アンケートの結果公開について、学生からの意見はとてもそのまま掲載できない内容であるという話。実はこれ、ウチの大学でも同様で、あまりにひどいことが書かれているからと、公開前に編集しているってことを、そっち関連の担当者から知らされた。
 はっきり言って無駄な仕事だと思う。法人化で予算削減がかかってるときに、いらん仕事を増やすんじゃない。
 むしろ、授業アンケートなんかは教員の担当教員実名入りで、ノーチェック、学生にウェブで入力させて即公開でもいいはずだ。そのかわり、教員側も講義資料を全部公開してやればいい(著作権のことがあるから、ネタ本があるときどうするかという問題は解決しないといけないが)。でもって、あとは読む側が勝手に判定すればよい。
 あまりにひどいコメントは、書いた学生の値打ちが下がるだけだから、学生が自分で自分の首を絞めるだけになる。つまりは自業自得ということだ。2ちゃんねるの荒らしレベルが現実に在学しているということの物的証拠が集まるだけである。また、まともな内容の講義資料が出ているのに「わかりません」と連発したような場合は、学生が自ら「自分はバカです」と主張するのと変わらない結果になる。逆に、講義資料がトンデモだったら、学生の批判の方がもっともだということになる。
 批判は自由にやればいいが、そのかわり全部丸見えにしてやれば、世間での相場とか常識とかいうあたりに自然に落ち着くと思うのだが……。