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午後は何も無かったので……

Posted on 9月 20th, 2006 in 倉庫 by apj

 本日午後は何も無かったので、大手を振って亀田夫妻と遊びに出かけた。プラハ城を回って、天文台を見て、その後明日のバンケットの会場を下見(これが、地図が怪しいため明るいうちに確認しないと確実に迷いそうな感じ、実際行ってみて予感的中だった)、そのあと地元の人達が集うレストランで食事。ほうれん草スープを頼んだら、日本のレストランのスープの約3倍の量が出てきた。あっさりしておいしかったが、やっぱりちょっと多すぎる。

 天文台のドームは木製。温度差をもろに喰らわないためには、金属よりも木の方が良いとのこと。昼間だったので、星を見るのは無理だから、天文台のデモはフィルター越しに太陽を見せてくれたのと、市内のテレビ塔の覗き(!)。さすがに明るい視野に、楽しそうに談笑している日本人カップルがくっきりと……orz。設備を見せようという心意気には感激したのだが、反射望遠鏡の使用法が間違ってる気がするのは私だけか?

ホテルのネット環境が良かったので

Posted on 9月 19th, 2006 in 倉庫 by apj

 海外から。ホテルのネット環境が良かったので即座につないで、メールの処理やら何やらができて助かった(一日400から500通のspamが来るので、こまめに処理しないとエラいことになる)。発表は3日目なのでそれまで暇だが、秋の物理学会で出すスライドができてないから、部屋に引きこもって計算したりグラフを作ったりしている。
 時計の方は現地時間に合わせたのだが、持っていったノートパソコンはそのままメニューバーの右上に日本時間を表示している。なんだかおかしな気分である。

ご連絡

Posted on 9月 17th, 2006 in 倉庫 by apj

 ちょっと所用で数日間海外に行くことになった。ウチのグループの先生と院生2名も一緒である。まあ、いろいろしがらみやら仕事の流れやらがあってそうなった。向こうのネット環境がよく分からない(ホテルにはネットコーナーがあるらしいが、部屋から接続できるかどうかは不明)。もしかしたら週明けからほとんどここを見ることができないかもしれない。このblogは、なぜか二重投稿になる癖があるので、戻ってきたらまた編集するので、気にせずコメントをいただけるとありがたいです。理想は、向こうからも通常通りに話題を出せるということなんだけど。

もうちょっとで部分パクリをやるところだった(汗)

Posted on 9月 14th, 2006 in 倉庫 by apj

 後輩と一緒にやった(後輩の卒研の)仕事を論文にして、ずいぶん前に投稿したんだけど大幅修正で却下されて、その後半年で職場移動などというどたばたに紛れてそのままお蔵入りになっていたヤツを引っ張り出して手直しをしていたのだが……で、集めた参考文献をチェックして……あれ?なんで顔見知りの論文のこの段落とまんま同じ説明が出てるんだ?(大汗)
 私が誰かの論文の議論を使うときは、必ず自分なりにまとめた英文で書くし(まあキーワードになる単語は同じものを使うことが多いが)、文章の方も hogehogeが次のような指摘をした、とか、解析を行った、といったふうにして誰の仕事かはっきりわかるようにした上で、引用文献番号をその文あるいはパラグラフに付けている。いつも気を付けているはずなのに何で?と記憶をたどってみた。その後輩は英文で卒論を書いたのが、その時に同じ手法でやってる論文中のデータ解析の説明をまんまパクっていた。それを知らずに私が後輩の卒論の切り貼りをしながら論文にしていて、手を触れなかった部分に写したところが紛れ込んでいた。折角英語で卒論を書いたのだから、記念にそれを活かした形でまとめて共著で出そう、なんて思ったのが裏目に出た。誰が書いても似たようなことになる有名な式の説明の部分だったので、違和感を持たずに見落としてしまったようだ。
 今にして思えば、リジェクトしてくれたレフェリーに感謝である。もし通ってて、1段落だけ丸写しになってることに後から気付いたら、恥ずかしくて当分研究会やら学会に顔を出せないところだった。しかも、写した先のグループの先生とも馴染みで、その先生からは、私が現職に着任した直後に「学生の実験やらデータ処理のウソや怪しいところを見抜くのが仕事の主な部分だよ」などとアドバイスをもらっていたりする(爆)。測定対象や実験の狙いは当然オリジナルだし、他の手法による測定結果もきちんと引用して内容をふまえて議論しているから、ねつ造とか剽窃ではないが、短いとはいえ式の説明が単語の並びから英文のフレーズまで含めて1段落分同じというのはものすごくカッコ悪い。

究極の血液型心理検査

Posted on 9月 13th, 2006 in 倉庫 by apj

 実験してるところを見損ねたのだが、なかなか面白い内容なのでメモがわりに。「究極の血液型心理検査」が過去に掲載されていたサイトより。

<お知らせ>
このアドレスには「究極の血液型心理検査」というサイトが掲載されていました。

「小説『ブラッドタイプ』の中で用いられた原理に基づく、9割近くの人が『当たっている』と信頼を寄せるサイト」と紹介されていました。

上記紹介文に、間違いはございません。

97日間のサイトの訪問者数はのべ4,835,812人、うち心理検査後に「当たっている」と回答された方は4,326,342人です。
(※途中で操作を中断せず、最終ページまで到達された方に限り算出しております)

サイトの最終掲載日、2006年9月11日迄に、ブログなどで「当たってる」と紹介されている記事を見かけた方も多くおられたことでしょう。

アメーバブログのクチコミでも1位になりました。

なお、このサイトには英文で「バーナム効果による」という注釈もついておりました。

上記結果が、何を表しているのかお知りになりたい方は、この下をご覧ください。

血液型で性格は変わりません。
血液型性格分類は、科学的根拠のない迷信です。

「究極の血液型心理検査」の結果表示は「時刻ごとに変わるランダム」でした。

血液型とはなんの因果関係もございません。

小説「ブラッドタイプ」では、同じ方法で「8割以上の人が当たったと信じる心理検査」が描かれています。

当サイトでは、そのシステムをそのまま用いました。
そして、現実に試した結果は「9割近くの人が当たったと信じ」ました。

グーグルで「究極の血液型心理検査」をお調べになると、9月11日以前には多くの人が「当たった」とおっしゃっていることがわかるでしょう。

ブログにお書きになった皆様。申し訳ありません。しかし、皆様は、間違っていたわけではありません。

もともと性格は一元的ではなく多面的なものです。

あの結果表示は、必ず性格の一部に当てはまるようになっています(当たっていないと信じようとすれば、これまた当たっていないと感じます)。それがバーナム効果です。

小説「ブラッドタイプ」では、血液型性格分類は「月の錯視」と同じぐらい強力な錯覚だと書かれています。

月が地上に近いほど大きく見える、わかっているのにそう見えてしまう…

血液型で性格が変わるという迷信の根深さも、それだけ強烈な錯覚だからです。

「統計で多くの人に錯覚が起きると証明されたからといって、血液型性格分類が否定されたことにはならない」とおっしゃる人もいるでしょう。

しかし、ならばそれらの人は、なぜ信じているのですか?

 何て言うか、ネットならではの実験だな。400万人超で当たってるかどうかを多数決で決めても、主観でやると錯覚が生じるという結果は凄い。客観的な調査が何故必要かを説得する理由になりそうな。

ちょいとアク禁のテスト中

Posted on 9月 12th, 2006 in 倉庫 by apj

 トラックバックspamが急に増えたので、phpをいじってアクセス禁止を厳しくしてみました。host名を逆引きできないサイトからのトラックバックはできません。また、spamを送ってきたところは、IPのある範囲を丸ごとアクセス禁止にしてみました。これで減るといいのですが。何だか今日はうっとうしいですねぇ。

入ってからがエラいことになりそうな

Posted on 9月 11th, 2006 in 倉庫 by apj

 産経Web【教育を考える】より。 

≪教員評価を厳格化…下村博文衆院議員≫
 
 安倍さんの教育改革は官邸機能を強化して行われる。文部科学省に任せていてはピントがずれているし、時代の流れに合っていない。内閣ができたらすぐに首相主導の「教育改革推進会議」を設置して、来年の3月くらいまでに結論を出す。後は文科省に投げて中教審で議論してもらうにしても、根本的なものは作っていくということを考えている。

 テーマは10くらいあるが、例えば、子供たちに、1人で生きているのではなく、社会みんなで助け合って生きているのだと実体験してもらうために、奉仕活動、ボランティア活動を必修化しようという案がある。

 高校卒業は3月だが、大学入学は9月にする。半年のブランクのうち3カ月間は、介護施設などで奉仕活動をしてもらい、その経験がなければ大学に入学させない。

 それから、駄目な教師は辞めさせる。一方で、いい先生の待遇をよくするという体系に変える。親が学校に期待しているのは、いい先生だ。

 ジェンダーフリー教育は即刻やめさせる。自虐史観に基づいた歴史教科書も官邸のチェックで改めさせる。

 一番大切なのは心であり、徳育だ。そういったものを、推進会議で一気に処方箋(せん)を作って実行に移すことが必要だ。

 私は文科政務官をしていたが、文科省にも共産党支持とみられる役人がいる。官邸機能の強化には、省庁の局長以上の人事については官僚ではなく政治が任用することが必要だ。

 世界各国を見渡した限り、「強制労働」は、むしろ共産党の十八番だと思っていたのだが……。それはともかく、3月に高校を卒業して、9月までの半年間のうち3ヶ月がボランティアでつぶれるとして、残り3ヶ月はどうすのだろう?現状では、3月に高校を卒業して、春休みがあって(この間に、大学進学者は受験勉強から開放された気分になるし、人によっては下宿を決めたりするなど忙しい)、大学で新学期が始まる。一般教養の講義などしていると、学生のコメントに「受験でやってからずっとやってないので復習になってよかった」「だいぶ忘れていたので内容を思い出せて良かった」といったものが出てくる。1ヶ月足らずのブランクでこれなら、半年ブランクがあると一体どうなるのだ?

 そういえば、隣の韓国には徴兵制がある。学業に復帰するときの問題点や、教える側のカリキュラム的なケアの仕方については、韓国の方がノウハウを持ってそうだ。半年ブランクの制度を作るまえに、隣でどうしているか訊いてみた方がいいかもしれない。

発表しそこねてしまった^^;)

Posted on 9月 10th, 2006 in 倉庫 by apj

 都内某所でと学会例会があったので出てたんだけど、山形に戻る支度をあれこれしていたら遅刻してしまった。遅刻者の発表は後回しになるのだが、今回は発表者が多く、7分の時間制限で終わる人が少なかったので時間がおしてきて、遅刻者の発表は無しになってしまった。壮快ネタなどやろうかと思っていたのだが、次回になるならまた新しいネタを追加できるかもしれない。
 それにしても、毎回、皆さんよくこんなネタを集めてくる……。

取調室のカツ丼

Posted on 9月 7th, 2006 in 倉庫 by apj

 刑事ドラマでよくある光景の「取調室でカツ丼」はダメらしい。元記事はこれ

取調室でカツ丼はダメ 警部を懲戒処分

2006年09月07日

 警察署の取調室で、勾留(こうりゅう)中の被告にカツ丼を食べさせるなどしたとして、県警は6日、男性警部(57)を減給100分の10(3カ月)の懲戒処分にした。警部は同日付で依願退職した。違反を知りながら上司に報告しなかった警部補(33)ら2人と、上司の計3人を訓戒などの処分にした。

 監察官室によると、警部は所沢署の刑事課長代理だった05年12月21日、起訴後に署で留置していた20歳代の男性被告を取調室で両親と接見させた。接見終了後に取調室で、警部が立ち会いの下、両親の知人が持ち込んだカツ丼を食べさせたという。今年1月にも、取調室で同様にすしを食べさせたという。

 留置人について定めた県警の規定では、接見室以外での接見を禁じており、食事も留置場内で取ることになっている。警部は「両親が暴力団関係者だったので、両親と顔なじみになれば、今後の捜査で協力してもらえるかもしれないと思った」などと話したという。

 監察官室は「すでに男性被告に対する捜査は終了しており、男性被告に対する利益誘導はなかった」としている。

 伊藤茂・監察官室長は「このような事案を発生させたことは遺憾だ。職員の指導、監督を徹底させて再発防止に努めたい」とコメントした。

 とこで、何年か前に「司法試験デバイス12刑事訴訟法」にこんなのが出ていた。

第5編 第9章 自白法則
3.具体的ケースにおける判例とその検討
(2)不起訴等の約束による自白

…検察官が起訴猶予の約束をするような場合、虚偽を誘発するおそれは非常に強いものと言えよう。これに対し、警察官がカツ丼を食べさせてやると言ったような場合、一般には任意は否定されないであろう。….

 テレビドラマが広め、司法試験の受験参考書にまで登場したカツ丼提供ネタが、リアルで行われて処罰だというのが何だかおかしい。

オープンの意味が違う

Posted on 9月 6th, 2006 in 倉庫 by apj

 ニュースを見ていたらこんなのが。毎日インタラクティブ

わいせつビデオ:校内で撮影…進学相談中に映像 大学教授
 常磐大(水戸市見和1、高木勇夫学長)国際学部長の男性教授(53)が、大学敷地内で知人女性とわいせつ行為をし、自らビデオで撮影していたとして、学部長を免職されていたことが分かった。7月にあった高校生を対象にしたオープンキャンパスで発覚した。教授は来年3月末まで休職するという。
 同大総務課によると、7月22日午後1時ごろ、大学内の演習室で、教授は女子高校生2人から進学相談を受けていた。その際、演習室で上映していた国際政治の資料映像に女性の映像が数秒流れた。映像に気が付いた同大の学生がすぐにビデオを停止。後で内容を確認したところ、教授が大学敷地内で女性とわいせつな行為をしている映像が映っていた。
 同大は高木学長を中心とする対策室を設け、教授から事情を聴いたところ、教授は「(大学敷地内でわいせつ行為に及んだことについて)申し訳なかった。映像は抹消したものと思っていた」と事実を認めたという。
 同大は「社会的信用を失墜させる行為で、職務規定に反する」と判断。8月2日付で学部長職を解き、同21日から7日間の出勤停止にした。その後、教授が来年3月末までの休職を申し出たという。
 教授は83年の同大創立当時から勤務しており、今春から同学部長を務めていた。【三木幸治、山本将克】
毎日新聞 2006年9月6日 3時00分

 読売ONLINE

学内でわいせつ撮影、ゼミ紹介で放映…常磐大前学部長

 私立常磐大(高木勇夫学長、水戸市)の国際学部長だった男性教授(53)が、同大の構内で女性とのわいせつな行為をビデオ撮影していたことが5日、わかった。

 同大は「大学の名誉を傷つけた」として、8月2日付で学部長を解任、同21日に停職1週間の処分を下した。教授は事実を認め、休職している。

 大学の説明によると、この教授は数年前、学外の知人女性を学内に連れこみ、わいせつな行為をし、自らビデオカメラで撮影した。

 今年7月、同大への進学を希望する高校生対象の自由見学会を開いた際、ゼミの学生が、研究分野に関連したビデオを流そうとしたが、数本の中に紛れていたこのビデオを流した。教授は、大学に対し、「何本か撮ったが、すべて処分したつもりだった」と説明。当日は、ゼミを紹介するためのビデオを持参したつもりだったという。

 同大の斉藤久展総務課長は「あってはならない不適切な行為で、大変遺憾」と話している。
(2006年9月6日3時2分 読売新聞)

 何で職場でそういうコトをするのかと……。大学、オープン過ぎないか?何だかもう笑い話にしかならない。まあでも、この教授に、この手のことはこっそりやるべきことだという自覚があったとすると、こりゃ相当恥ずかしい事件ではある。