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CIRCUSにコメントが出た件

Posted on 9月 5th, 2006 in 倉庫 by apj

 今日発売のCIRCUS(KKベストセラーズ、2006、NUMBER-027)に波動ビジネスの批判コメントが載った。一部送られてきたので確認した。波動注意報(blogweb)の管理者K2さんと一緒にコメントに登場(21ページに掲載)。K2さんは波動批判専門に活動しておられる方で、ニセ科学フォーラムの懇親会で波動な塩とパンフレットを譲っていただいた。

 波動も、バラエティ番組でやってるだけならネタで済むし、製品展示会でやってる分には景表法にひかかるかどうかを考えりゃいいだけなんだが、学校で教えるのはやめてもらいたい。

 しかしこのCIRCUS、最初のグラビアや中程の写真ページに登場するのが「下着姿の綺麗なネーチャン」のヒップやらバストやらのアップなので、大学でうかつに学生に見せたらセクハラ認定されかねない……(汗)。

幼稚な犯罪

Posted on 9月 5th, 2006 in 倉庫 by apj

 ちょっと前に酔うぞさんのところで「大学生もどきをどうするのだ?」という記事が出たが、本日また実例があったのでメモしておく。Yahooニュースの読売新聞より。

「親に注意されうっぷん」東武線に置き石の大学生逮捕

 埼玉県警川越署は4日、同県川越市伊勢原町、私立大2年村上亮介容疑者(22)を列車往来危険の現行犯で逮捕した。

 村上容疑者は同日午後11時40分ごろ、同市的場の東武東上線踏切で、近くにあったソフトボール大の石を上下線のレール上に1個ずつ置いた。

 通りがかった男性会社員(37)が目撃し、取り押さえて、駆けつけた同署員に引き渡した。

 調べに対し、村上容疑者は「親から大学生活や私生活のことを注意され、うっぷんがたまっていた」などと供述しているという。

(読売新聞) – 9月5日12時11分更新

 うっぷんをはらしたいなら、小言を言いまくった親をまず殴り飛ばせばいいのに。置き石なんかして赤の他人に迷惑をかけてどうするのだろう。何だかもはや幼稚を通り越してる気がするが……。

MacのHDDが壊れて復旧に一日かかった……

Posted on 9月 4th, 2006 in 倉庫 by apj

 4年生とやっていた実験が無事に終わって、戻ってきてさあ仕事の続き……と思ったら、Macが立ち上がらない。ハードウェア診断ではロジックボードに異常と出たり、買ったときについてきたインストールディスクを入れても、HDDがうまく見えず、インストールの画面になったりならなかったり。サポートに電話したりいろいろやってみたら、何とかディスクユーティリティでHDDが見えたので消去してフォーマットして再インストールした。
 データは全部3重バックアップしてたからそこそこの手間で復旧できたけど、CD-ROMから入れ直さなければならないソフトが結構あったり、入れた後アップデータをダウンロードして最新版にしなければならなかったりで、そっちに手間を取られた。結局、夕方にやっとメールが見れるところまで復旧させた。明日は、シェアウェアなんかを最新版に入れ直す作業をしないと……。

 確かに、大学が停電になることは知ってたんだけど、サーバの中身の自動バックアップをMacでやってるから、止めるのも何だし、と思って電源を入れっぱなしにしてたのが良くなかったらしい。停電後、サーバには何の問題も無かったが、バックアップを吸い上げてるMacのHDDが見えないんじゃ、そもそも意味無いがな……。

ニセ科学フォーラムの懇親会

Posted on 9月 2nd, 2006 in 倉庫 by apj

 ニセ科学フォーラム(東京)があったが、昼間は4年生が実験していたし、私も論文のコピーやら発送やらで動けず、夜の懇親会にだけ参加した。フォーラムでは名前があがってたらしく、「訴えると脅されたけど一回も訴状が来ない件について」ってな簡単な挨拶をすることになった。
 参加者は、ジャーナリストや出版関係、学校の先生の割合が高かったらしい。もちろん、企業のエンジニアの方もいらした。
 収穫は菊地さんのテルミンを聞けたことである。テルミンって名前は菊地さんのblogで上がってたが、何だろうと思いながらつい調べるのを後回しにしていたのだが……逆ラジオだということだ。楽器(むしろ装置だが)から出ているアンテナに手を近づけると静電容量が変化することを検出して音の高さや強弱を変えている。何もない空間で装置の前で手を微妙に動かすだけで音が出るのは、見ていて面白い。アンプとスピーカーにつなぐと音が出るのだが、装置から出てくるのは電気信号だから、ヘッドフォンにつなげば集合住宅でも他人に迷惑をかけずに好きなだけ練習できそうである。

 二次会で左巻さんと話をしていて出たのが、ニセ科学の人達はほとんど同じような内容の本を何回も出版しているので、批判する側も同じようにしつこくやらないと駄目なんじゃないかという話。研究者の世界では、ほとんど同じ内容で何冊も本を書いたら、儲け主義とか新しいことが無いとか業績水増しとかいろいろ悪口を言われることになる。だから、つい、1回書けばいいだろう、と思ってしまう。しかし、ニセ科学対応に限っては、似たような内容のものを新作と銘打って出し続ける戦術が必要かもしれない。

血液サラサラのその後

Posted on 9月 2nd, 2006 in 倉庫 by apj

 掲示板の方で教えてもらったのだが、「徹底検証・血液サラサラの真実」by NHK。講義のネタになりそうなので関連部分を引用して貼っておく。

今回の番組について

9年前、ガッテンが火付け役となって以来ブームとなった「血液サラサラ」。しかし今やその言葉が一人歩きしています。血液サラサラ検査を利用して高額の品物を売りつける商法まで現れているのです。

番組では、その気になればサラサラ検査の結果を操作できること、さらに、気になる食べ物の効果や、最新研究で分かったサラサラ特効薬の入手法などについても徹底特集します。

 後から梯子を外す姿勢に見えなくもないが、誤解を訂正しようということは評価していいだろう。

「ある血液サラサラ検査の実態」

視聴者からの問い合わせメールをきっかけに、とあるバーゲン会場で行われている血液サラサラ検査の実態を取材しました。

そこでは採取した血液を顕微鏡で観察する検査を行っていましたが、スタッフが受けた1回目の検査では、赤血球が数珠状にくっついた状態でした。しかし、3分後に再検査すると、赤血球が一つ一つに離れた状態になっていました。

 ウチでも講義でこの手の写真を使っているわけだが……。

「赤血球!ミクロの血視圏」

2回の検査で結果が異なった理由を知るために、まずは赤血球の性質について詳しく見ていきます。

赤血球を顕微鏡で徹底観察しました。最大の特徴はその柔らかさ。極細のスポイトで吸い込む実験をしたところ、赤血球の大きさは8ミクロンなのに、太さ3ミクロンのスポイトまで通ることができました。赤血球が柔らかいのは、細い毛細血管を自在に流れるために重要な性質です。

しかし実験中に不思議な現象を発見。バラバラだった赤血球が放っておくだけで勝手に集まり、数珠状に固まってしまったのです。これは、赤血球が弱い磁石のような性質をもっているからです。

ガッテンの実験では、赤血球がくっつくまでに3分かかりました。しかしバーゲン会場の検査では、採取した血液を3分待たずにすぐに見せていました。つまり「採った血液を見せるまでの時間によって、数珠状に見せたりバラバラに見せたりしている」わけではありません。しかし実は、大きな手がかりをカメラが捉えていました。

 血圧のもとになっているのが、毛細血管の内側をこすりながら赤血球が流れていくことによる、と習った記憶がある。しかし、血球が集る理由は磁力なのか?そんなに強かったっけ?というあたりは要確認かと。

「血液の量で見え方は変わる」

バーゲン会場で血液サラサラ検査を受けた際、1回目の検査と2回目の検査で見せられた、スタッフの血液サンプルをカメラが捉えていました。1回目数珠状の時のサンプルは血液が多く、2回目バラバラの時のサンプルは、血液が少ないことが一目瞭然です。

ガッテンが再現実験をしたところ、血液の量によって、赤血球が数珠状にくっついた状態に見せたり、逆にバラバラの状態に見せることができることを確認しました。

サンプルの血液量が多いと、赤血球が何層にも重なるため、3分待たずに、即座に数珠状になります。しかし、これは赤血球が「見かけ上」互いに接している状態にすぎません。これだけで「血液がドロドロだ」と判定することはできないのです。

本当の血液ドロドロとは、血糖などが多い状態の時、赤血球が柔らかさ失い、接着剤のようにくっつきやすくなることで起こるのです。

いずれにしても、サンプルの血液量だけで結果が大きく変わってしまうことからも、サラサラドロドロを判別するには、詳しい血液成分検査などが必要で、1回の顕微鏡検査だけでは断定できないのです。

 うん、まあ当然の結論だな。あとは、見やすくするために生理食塩水を入れたりすることもあって、測定のタイミングや食塩水の微妙な濃度の違いでも見え方を変えることができる。しかし、「血液サラサラ」を一人歩きさせた責任についてはどう考えているんでしょうかねぇ……。

あっちのサーバは移行終了

Posted on 9月 1st, 2006 in 倉庫 by apj

 一週間ほど落ちてたhttp://atom11.phys.ocha.ac.jpだが、新しいマシンにやっと移行終了した。マシンは、ぷらっとほーむのラックマウント型TRCの安いものを1つ購入した。24時間連続稼働させたいんだけど、と言ったら、電源回りに違いがあるということで、サーバ用マシンを薦められた。FreeBSDを動かすということで、動作確認済みというのも条件にしたら、筐体が大き目のものになった。もともとたくさん買ってラックに入れて使うものなので、外側は何も塗装してなくて金属剥き出し、思ったより奥行きがあった。届いたのを開けてみて、迫力あるなあと思っていたら、スポンサーの冨永教授にもウケていた(というかちょっとびっくりしていた)^^;)。ぷらっとホームのマシンは、阪大VBLでrootすることになった時も、ラックマウント型のものを1台購入してトラブル無しに動いていたので、製品に対する印象が良かったりする。

 昨日からFreeBSD6.1をインストールして、必要なデーモンを入れて設定して……という作業をしていた。掲示板の過去ログがPostgreSQLのテーブルの中だが、バージョンが違うとpg_dumpallで移動させたり、/dataディレクトリの下まるごと圧縮コピーでは移せない。結局、pg_dump -a -Dとやって、table内容をinsert命令で追加するSQLを作って、新サーバにはデータベースと空のテーブルだけ用意しておいて、データを流しこむということでデータを移行させた。
 途中で妙にftpとsshがつながらなくなったと思ったら、研究室内のHUBの不調で、電源再投入で直ってみたり。何かおかしな設定をしたかとまず自分を疑い、ネットをあちこち探してしまった。
 古い方のマシンは24時間持たないという感じで落ちてたし、データ吸い出しのためにhttpdを止めて動かしていても、やっぱり途中で止まって、loginもできない状態になっていた。これも、最初はウェブの負荷を疑ったのだが、やっぱりマシンの寿命ということらしい。同型のマシンがメールサーバとして動いているので、古い方はいざというときの部品取りのために、捨てずに置いておくことになった。

 卒研を見ながらなのだが、学生さんが実験手順を完全に習得してくれたので、昨日、今日とほとんどサーバの立ち上げやら受託研究の打ち合わせやらの仕事をすることができた。