今日買った本
ウチの学科では、今年から1年生に、基礎化学I.II/基礎化学演習I, II、という授業をすることになった。ゆとり教育対策と、早めに専門化学の内容に触れてもらうことを目的としている。基礎化学演習IIは後期で、実験の仕方の基礎(ポピュラーな器具の取り扱い、1コマで終わる実験、データ処理の基礎)などをやることになっている。
で、本日生協で見つけて衝動買いしたのが「教科書にない実験マニュアルよくある失敗・役だつNG集」。初歩的な操作ミスによる事故とか実験失敗とか器具の破損について書いてある。1,2年生あたりが寝転がって読むにはいい本だと思う。学科の図書室に入れたいよなぁ……。
もう一冊は「搾取される若者たち」。バイク便ライダーの世界からみて、どうやって不安定雇用の労働者が自分で自分の首を絞めていくかについて書いている。趣味を仕事にすることの危険性が指摘されているところは面白いと思った。
「苦になる仕事」→向いてないから止めとけ
「趣味、やりたいことが仕事」→不安定雇用な職だったら逆に未来が無くなる(本より)
「苦にならない仕事」→これがちょうどよいのでは?(これは私の以前からの意見)
などと考えたりしている。
ここからは旧ブログのコメントです。
by ながぴい at 2006-10-57 19:19:57
Re:今日買った本
「教科書にない実験マニュアルよくある失敗・役だつNG集」
ってどう?よかったら買ってみようかな?
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061533975/ref=sr_11_1/503-8626485-8835100?ie=UTF8
↑「実験室の笑える?笑えない!事故実例集」
田中 陵二 (著), 松本 英之 (著)
ちゅうのなら持ってるんだけど…
by いいじま at 2006-10-51 20:52:51
Re:今日買った本
真面目な「お堅い」ものとしては、昔から有名なのがこれですね。
正編 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4759809589/
続編 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4759801774/
by apj at 2006-10-56 01:45:56
Re:今日買った本
ながぴいさん、
読んでみて私は楽しめました。事故実例だけではなく、注意力不足で無駄をやるはめになったり、といった例も出ているので、教訓集としてはいいかも。そんなに高くないし、買ってみて損はないと思うけど。
by 元有機化学者 at 2006-10-05 03:47:05
Re:今日買った本
この本は大阪教育大にあるHPを書き直したものらしいです。
一度HPを覗いてみては?
http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/%7erika/kagaku/manual/manual.html
by すずきひろのぶ at 2006-10-57 04:26:57
Re:今日買った本
>> 趣味を仕事にすることの危険性が指摘されているところは面白いと思った。
コンピュータ屋は、そんなのは20年前から当たり前の世界ですよ。その問題意識がなく、20年経ってみれば、今や日本のソフトウェア労働者は労働者の中でも最下層だと認知されていますからね。
by nomad at 2006-10-32 10:14:32
Re:今日買った本
アニメーター、マンガ家、バイク屋、役者…
「苦にならない仕事」ってなかなか無いですねえ。
論理的かつ、工夫のしがいがある仕事、現在の不具合状況を合理的に解決して行く仕事、ってのが好き、というか合ってると思うのですが。
最近、職を変える必要がありそうなので、どんな職に就くべきか、いろいろ思案中なのです。
by B-51 at 2006-10-37 19:13:37
Re:今日買った本
>>> 趣味を仕事にすることの危険性が指摘されているところは面白いと思った。
>コンピュータ屋は、そんなのは20年前から当たり前の世界ですよ。その問題意識がなく・・・
仰るとおりですね~
薄給・長時間労働・顧客の無茶・夜型・・・
とりあえず趣味の延長である仕事では大体共通してそうですね。
とりあえずは、欧米のように業界組合の設立が良いとは思うんですがね~
国もそれを後押ししてくれれば、労働条件は大分良くなるとは思うのですがね。
by apj at 2006-10-14 21:39:14
Re:今日買った本
>欧米のように業界組合の設立が良い
労働運動を共産党やら社会党やらに取られたのが今となってはイタイですね。憲法9条とか軍縮運動とかとセットにされちゃって、ごく普通の労働運動が却ってやりにくい状態になってるような。労働者の権利以外のものと抱き合わせ販売状態ですからなぇ。
多分、戦後まもなくとは違った意味で、労働運動を復活させないと、今度は本当に社会がじり貧になるかも。ここを時々見に来てくださる酔うぞさんが指摘してるんだけど、今進んでるのは「労働者からの搾取」にとどまらず「過去の人達が社会に蓄積してきたものからの搾取」ですから。
by 柘植 at 2006-10-36 02:24:36
Re:今日買った本
こんにちは、apjさん。
> 労働運動を共産党やら社会党やらに取られたのが今となってはイタイですね。
実のところ、そういう思想と結びつかない労働運動というのは、既に経験済みなんですね。レーニンが亡命していた頃のドイツの労働運動が「資本主義の中で各企業の労組がそれぞれ待遇改善を図る」というスタンスなんです、「経済主義労働運動」と言います。でもって、レーニンはそれらの労働運動が目の前で潰れていく姿を見たわけです。企業間競争と企業別に待遇改善を図る労働運動は両立しない訳です。詳しい説明を省くと、単純でして「労働者の要求をのんだあの会社は潰れたよね、要求を取り下げるか会社潰して失業者になるかどちらかを選びなさい」となる姿をレーニンは見たわけです。そういう意味で労働運動から「社会変革の思想部分を取り除く」と潰れてしまうという経験から労働運動は思想と結びついている訳です。
ただ、社会主義とかいうと、ソ連とか中国の「計画経済型社会主義」しか思い浮かばないかも知れないけど、イギリス発祥の「フェビアン社会主義」というのもあるわけです。これは、やりかたさえうまくやると資本主義と両立する面もあります。サッチャー以前のイギリス労働党の世界ですね。ただね、これも国家間競争があると、イギリスみたいに「落陽」と言われてしまうからね。
by 越後屋遼 at 2006-10-22 19:23:22
Re:今日買った本
趣味の延長で苦にならない仕事で安定してるというと
・・・警察官かな?
実家の隣が警察アパートなわけだが、住民(笑)と話をしてると時々、そのお気楽さと世間との感覚のズレと開き直りに、こめかみあたりに大量に血液が流れるのを感じる(汗)
まぁ、おかげで実家最寄の交差点での一時停止張り込みが無くなって嬉しいんだが(爆)
by apj at 2006-10-39 10:17:39
Re:今日買った本
>・・・警察官かな?
それがそうでもないみたい。
今だと、公務員全般に昔に比べれば難関だけど、そうでなかった時代には、「いろいろ会社とかも受けたけど警察官しか受からなかった」なんて人も居て……つか私の親戚の一人なんだけど。でもまあ、昔は今と違って「一度勤めたらよほどのことが無い限りきちんと勤め上げる」人が多数だったので、真面目に勤務を継続してるようです。
あと、もう定年退官したけど叔父が地方で警察官してました。どんな職業にも言えることですが、話を聞いた限り、真面目な人ほどくたびれる職業みたい。事件があると行かなきゃならんし、いわゆる「人がよい」人ほど現実のどーしょーもない事件を見るとうんざりするようで。