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ステロタイプ

Posted on 12月 11th, 2006 in 倉庫 by apj

kikulogのきくちさんのコメントより。

よく僕らが冗談で言うんだけど
(1)研究者に向かって「博士」と呼びかける
(2)教授向かって「教授」と呼びかける
(3)研究者は分野にかかわらず白衣を着ている
(4)教授は部下に「やっておいてくれたまえ」などの「たまえ語」(今考えた)を使う
などなど、科学者自身には(おそらく)なんの罪もないステロタイプが横行しているわけです。

 最近テレビドラマを見ない(ってかそもそもテレビ無しの生活を送ってる)んだけど、やっぱりこういう傾向なのか?あと、「本物の科学者は科学者に見えない」という名言もあるのだけど。
 それはともかく、現実には
(1)研究者に向かって「博士」と呼びかけることはない。ヘタすると周りじゅう学位持ちで一体誰を呼んでるかわからなくなる。固有名詞付きで「○○博士」とも呼ばない。普通に「さん」付けするか、業界によっては「先生」を付ける。
(2)教授に向かって「教授」付きでは普通は呼ばない。特に別のニュアンスを込めてわざとに付けることはあるが、普段の呼び方ではない。これも業界によるが、一律「先生」を付けるか(医者や教師はこれかな)、指導者に「先生」残りは「さん」付け(物理系はこれかな)である。
(2)’ 本当に有名になると肩書きはむしろ落とされて専門用語化(?)する。例:湯川、朝永、など
(3)化学、生物系では白衣必須。物理系は、実験系では半々位。作業服のこともあるし、そもそも特に上衣を着ない場合もある。理論で着ている人はまず居ない(居たら相当珍しい)。ただ、講義の時にチョークの粉で汚れるのが嫌だから白衣、という人はたまに居る。
(4)命令したがるボスは確かに居るが、時代劇的な言い回しで指令が飛んでくることはない。「○○しておいてね。何日までに」と普通に言われる。
(4)’ 命令するより先に、自分が率先して行動したがるボスも多い。