不二家の不祥事はかなり残念
既に酔うぞさんのところが報道を追っている(2007.01.12、2007.01.14のエントリ)から詳しくは書かないが、消費期限の過ぎた牛乳を使ったり、細菌検査に引っ掛かった商品まで販売し、さらにそのことを隠蔽しようとしたことが発覚して、小売企業が不二家の商品を撤去しつつある。まあ、「どう考えても、隠蔽工作をするような会社の品物は信用できないと思うのが普通」(酔うぞさん)というのは全くその通りなのだけど……個人的には不二家に対して好感を持っていたので、今回の不祥事は残念である。
修士の頃のバイト先の1つが、不二家だった。販売じゃなくて商品開発のアンケートのバイトをしていた。アンケートに答えるのは現役女子高生で、大学生は、集めた高校生にアンケート用紙やお菓子を配るのが仕事である。同じお菓子で、若干レシピの違うもの(見た目は区別つかない)を配って、比較してもらうというものだった。例えば、ミルキーだと歯にくっつきやすさの違うものを作って食べた時の感じを比較してもらう、といったことをしていた。同じミルキーでも継続的に改良がなされているという話だったので、こういう地道な努力をして商品を作っているのだと思い、まあ、いい印象を持っていた。
今回の不祥事は、そうやって積み重ねてきたものを全部ぶちこわしにしてしまっている。期限切れのものを使ったり検査不合格が出た時点で公表、必要なら回収して、再発防止策を説明していれば、損害は該当する製品の分だけで済んだと思うのだが、どうして隠せると思ってしまったのだろう。
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