ちょっと変わった本を教科書指定
今日が、来年度の一般教育科目のシラバス入力締め切り日だった。
普段は科学リテラシー(化学A)で水の話を中心にやっているのだけど、今年だけ変則的に「(総合)」領域も担当することになった。化学の縛りがないし、一般向けということで、「科学とニセ科学を考える」というタイトルにしてみた。
どちらの講義もレポートを課す予定にしている。最近は、レポート提出というと、ネットで情報を探してきてまとめる学生さんもいるのだけど、それをやると危ないよ、ということで、来年度から教科書として以下の2冊を指定することにした。
1)「食卓の安全学」松永和紀著、家の光協会
2)「グーグル八分とは何か」吉本敏洋著 九天社
「食卓の安全学」の方は、話題が食品中心だが、内容の半分以上は「新聞記事や雑誌に書いてあることの真偽をどう判断するか」という、食品以外の分野にも使える議論になっている。「グーグル八分とは何か」は、ネット経由の情報がどうゆがめられるかという実例見本を示している。つまり、従来のマスコミ経由の情報と、ネット経由の情報の両方を上手に疑うための指針という位置付けである。あとは、これと坪野さんの「健康情報の信頼性を評価するためのフローチャート」を実際に適用する練習をいくつかやれば、かなり用心深くなれるんじゃないかと考えている。
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