物理学会:ナノバブル
ポスター会場で酸素ナノバブルに関する発表1件に遭遇。
・セルを工夫してDLSでバブルの大きさ(分布)を測定できた
・NaCl水溶液中のバブルの塩濃度依存性を調べた
・グラッシーカーボンvs.カロメル電極を用いて、時間が経っても液体中に酸素ガス供給源が存在することを確認
の3つ。バブル存在のメカニズムについては、実験からはまだわからない。バブルの液体中での密度の定量はまだ難しいらしい。いずれにしても論文が出るのを待ってじっくり検討、かな。
地道に定量法が開発されているのは良いことだと思うが、発表をきいた別の人からの情報だと、メカニズムについて踏み込んだ説明をしていたとか、企業に売り込みに行くと言ってたとか……マテ。
品質管理が可能な程度に制御出来ない限りまともな企業は(社内でこっそり研究はしても)製品化には手出ししないだろうから、今の段階でこのネタに飛びついて手っ取り早く稼ごうと考えるのはヘンな企業ばっかりという可能性があるし、確定していないナノバブル溶解モデルが一人歩きされても困る。当分は地に足付けて測定法の開発をしてほしいなぁ……。
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