東村山市民新聞がとてつもなく痛いことになっているようです。
まとめはこのへん。
元性風俗ライターの市会議員が、当選前の職業を理由に、女性市議から辞職を迫られている件。
性風俗マニアだったということにして、慰安婦問題と関連させて辞職を迫っているが、出ていた性風俗関連の映像って、ライターとしての仕事の一部だろうと……。女性市議はしきりにマニア云々とレッテルを貼ろうとしているが、これは単にその手の発言を期待される立場の職業人として言っただけじゃないのかと。私には、朝木直子氏(東村山市議、東村山市民新聞編集長)と、矢野穂積氏(東村山市議、東村山市民新聞発行人)が、薄井氏に対して名誉毀損を行っているだけにしか見えないのだが。
性風俗ライターをすること自体は犯罪でも何でもないし、世の中に性産業がある以上、それに特化したジャーナリストが居ても別におかしくない。議員として誰かにセクハラしたのなら別だが、議員になる前の性風俗ライターとしての仕事そのものが、辞職云々という話になるのはどう考えてもおかしい。
民主国家というのは、誰でも政治に参加でき、その機会が過ぎると誰でも一市民に戻る、というのが前提ではなかったのか。そんな基本的なことも理解しようとせず、過去の職業であった性風俗という単語にだけヒステリックに反応し、本来なら市政を行うのが業務の筈の市議が、別の市議の足を引っ張る仕事に熱中するというのはどう見てもおかしい。
今日の最初のエントリ「ストローマン (straw-man argument)」の実物見本を現役市議がやっている、という例で、なかなか興味深いというか強烈である。
彼女達を批判すると、薄井さんの仲間の『セクハラ支持ネットオタク』に載せてもらえるそうなんだが、ココも載るかな?ac.jpでやるのはけしからんとか何とか言い出すかな?
【追記】
Yahoo!ニュースに記事が来た。
東村山市議:元風俗誌編集、ネットの発言巡り波紋 /東京
7月2日14時0分配信 毎日新聞
◇市議2氏、セクハラと辞職求める/市民団体、職業差別と2氏を批判
東村山市の男性市議が過去に風俗誌編集者として発言した内容を巡り、市議2人から「セクシュアルハラスメントに当たる」と辞職を求められていることが分かった。一方、性風俗産業の労働者を支援する団体は「風俗業への職業差別だ」と市議2人に反発、近く文書で抗議する構えで、波紋が広がっている。
辞職を求められているのは、無所属の薄井政美市議(44)。毎日新聞記者や風俗誌編集者などを経て、市内の再開発を巡る住民投票運動にかかわり、4月の市議選で初当選した。
薄井市議は選挙前の今年初め、インターネットのアダルトサイトに出演し「人妻は体をほめろ」などと発言。この動画が当選後も同サイトにアップされていた。これに対し、朝木直子市議(39)が5月末、任期開始後の継続的な女性べっ視発言だとして、人権侵害を理由に条例に基づき辞職勧告決議を議長に求めるよう市長に申し出た。同じ会派の矢野穂積市議(59)も自身が発行する地域紙で「超セクハラ市議」などと批判した。
両市議の言動に対し、性風俗産業の労働者の健康や安全を訴える市民団体「SWASH(スウォッシュ)」の要友紀子代表(31)は「薄井氏の発言は特定の風俗利用者に向けた過去のもの。それをセクハラとして辞職を求めるのは職業差別だ」と批判する。同団体は今月21日、抗議文をホームページ(HP)上に掲載。近く両市議に郵送する。抗議への賛同人は宮台真司・首都大学東京教授、武者小路公秀・元国連大学副学長など約220人に上っている。
両市議は地域紙のHP上で「市議の任期開始後の(動画での)言行が問題の核心」「職業差別と議論をすり替えたうえで抗議するのは筋違い」などと反論している。
動画は管理会社が6月下旬削除した。薄井市議は「申出書の審査を控えているので見解は控えるが、今後何らかの対応はする」と話している。【伊藤直孝】
7月2日朝刊
一体どっちが名誉毀損なんだよ……。あと、職業差別云々だけじゃなくて、民主国家の根幹に関わる部分を理解していないってところも突っ込んでくれ。