錯視の本
「だまされる視覚 錯視の楽しみ方」北岡明佳著(化学同人) 978-4-7598-1301-2
人の目があてにならないということを楽しみながら自覚するのに良い本。ただ、時々目が回りそうになる。
「錯視デザインとだまし絵は、はアートとしては同種で、サイエンスとしては別種である」というのは、この本で初めて知った。通常の生活において立体物を知覚するために役立つ手掛かりを、本当は立体物ではないただの絵に対して発動させるのがだまし絵で、錯視は「実在する対象の誤った知覚」(但し心理学者がこう規定しているのであって、錯視デザインがだまし絵を取り込むことはある)、ということだそうで……。
この間のニセ科学フォーラムで、きくちさんがchecker shadow illusionを紹介していたので、それを思い出して、つい衝動買いしてしまった。
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