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無事帰国&帰宅

Posted on 7月 21st, 2007 in 倉庫 by apj

 午前中に成田に着いた。一旦東京駅に行って、荷物をコインロッカーに突っ込んでから、頼んでおいた眼鏡を引き取りに行った。度が進んでいるので完全矯正はしていないが、左の乱視と近視が悪くなったのと、右の乱視が治って近視が進んだのを調整。左右の見え方がかなり違っていたが、これで少しは楽になりそう。

 ところで、眼鏡は表参道の駅から3分ほどのところにある「青山ビジョンセンター」で作ってもらっているのだが、このお店はなかなか良い。実家に居た頃は、一応街で一番良いショップで作っていたけど、レンズを止めたりする小さなネジがゆるんできて、自分で締め直さないといけなかった。前回、青山で作ってから十数年経つが、全くトラブルが無かった。品質が気に入ったので、もしかしたら多少割高かもしれないが、また同じ所で作ることにした。

 あとは、秋葉原に寄ってDVDやらゲームソフトやらをチェックし、東京駅に戻って丸善に寄ってから山形に帰った。明日はゆっくり休もう……。

動き回る元気がないので……

Posted on 7月 20th, 2007 in 倉庫 by apj

 風邪の調子が良くなくて、動き回る元気が出ないので、チェックアウトぎりぎりまでホテルで休んだ後、荷物をホテルに預け、Fremantle周辺で土産物を購入。鳥の写真付きガイドブックは買えたが、昆虫ガイドは種類が少なかった。
 学生さんへのおみやげには、ちゃんと戻ってくる方のブーメランを購入。ちょっと高かったけどまあいいか。大学の運動場なら投げても迷惑にはならないだろうし。
 海岸の方にシーフードレストランがあるというので行ってみたら、どこも「フィッシュ&チップス」の看板ばっかり。やっぱり食文化はイギリスかぁ、フランスかイタリアの植民地になってたらレストランの勢力図が違っただろうに、と勝手なことを思いつつ、別の店に行く。ムール貝のチリスープがおいしそうだったので注文した。レギュラーサイズが1kgということで、ムール貝1kgのスープなんか多分日本では食べることがないだろうから思い切って注文。生の貝1kgでも、煮込むと縮んでしまって小さくなるので、まあ無理なく食べられた。
#あとで、「フィッシュ&チップス以外にもその場で生きている魚を料理してくれるメニューもあった」という話をきいたのだが、魚料理は日本でもいろいろあるから、ムール貝1kgでシーフード経験としては満足できたから、良しとする。

 夕方、何人かでタクシーを呼んで空港に向かい、そのまま出国。

必要な人々とは情報交換できた

Posted on 7月 19th, 2007 in 倉庫 by apj

 私のポスターと、お茶大冨永教授の口頭発表について、Amalendu Chandraさんと、Richard Buchnerさんと情報交換できた。
 緩和モデルにDebyeを使うと、温度を上げた場合誘電の方でも合わない(我々が使っているモデルがいいかどうかは別にして、ともかく合わない)というのがBuchnerさんの話。Chandraさんは、シミュレーションを手がけている理論屋さんだが、話をしてみた感じでは、水の分子間伸縮振動について、水素結合の有無とスペクトル上での見え方が完全に対応しているわけではない、といったあたりではどうやら実験と理論が一致してそうな気配。
 昔、といっても博士課程の院生の頃、Chandraさんの書かれた総説で勉強させてもらったことがあるので、ご本人に初めて会うことができてちょっと感激だった。

 夕方はバンケットだったが、バイキング形式で料理が多いので、ちょっとずつ食べるつもりで全種類とっても、結局凄い量になってしまった。

午後が見学会でした

Posted on 7月 18th, 2007 in 倉庫 by apj

 午後いっぱいが学会主催の見学ツアーで、MunderingのNo.1 Pump Stationの見学だった。水を引くためにダムを作り、スチームエンジンでポンプを駆動してパイプラインに水を流す設備で、建設は最重要課題だったらしい。そうでもしない限り、農業用水だけでなく飲料水にも事欠く状態だったようで……。
 スチームエンジンはサイズが大きい上に(圧力容器なので)えらくいかつい。動いているところをぜひ見たかったと思うと同時に、こんなのを動かさなきゃならんかったから、詳細なSteam Tableが作られたんだと改めて納得した(Steam Table:本。ほとんど、水蒸気の温度圧力体積の関係の表のみから構成されている)。
#ポンプだとかエンジンだとか、ただでかくて迫力があるというだけでも私にとっては萌え要素があるんだが^^;)

 ポンプ見学の後は麓の公園を散歩。その昔、アボリジニが使っていた道具などを展示したり、使用実演を見学したりして終了。最後の方で、道路を挟んだ向こうにカンガルーが数匹出現。実物に会えたってことで数人が写真を撮りに走った。
「あれは野良カンガルーか?」
「いやもともと野生では?」
……何かが違う会話を交わしていた日本人も居ましたよ……。

プリズンツアー

Posted on 7月 17th, 2007 in 倉庫 by apj

(ネット接続がぼったくり料金のため、書きためた分をアップします)

 夕方、学会主催のExcursionで、フリーマントル刑務所のトーチライトツアーに。入り口で小さな懐中電灯を受け取り、ドラッグ所持の検査はこうやった、と実演付きで説明されたあと、内部のツアーへ。屋外シャワー施設の後や、運動場の跡などを見学した。内部は4階建てで、建物の真ん中が吹き抜けになっていて、両側に部屋がある。トイレは蓋と取っ手付きの缶だそうで、見本があちこちに置いてある。思わず蓋を取ろうとして止められてしまった。
 観光資源ということもあって整備をしているのだが、外から見た感じでは、
ウチの職員宿舎よりずっとキレイで立派
だった。ウチの場合、特に、古い方の職員宿舎なんか、検査してみたら姉歯物件も裸足で逃げ出すような有様だったわけで……。
 でもって房の内部を見学。
どう見てもウチの職員宿舎よりきれいなんですが……。天井も高いし。
「そういえば亀田先生のところに泊めてもらったことが……」
と言い出した人が居たのできいてみた。
「こっち(監獄)の方がキレイでは?」
「ちょっとここでは答えられない……」
即座に否定はできないと、まあそういうことかいなorz。
 別の独房を見る。
床面積、私が昔住んでたお茶の水大の寮の部屋と変わらないんですが……。
 更に別の狭い、ベッド付きの独房。小さな机みたいなのもあって、ここに引きこもると勉強できそうだなぁ、と。どうしてそれが日本人教員の一致した意見になるんだ。
ところで、河合塾の寮はもっと狭いですよねぇ……。(私は河合塾寮生活の経験は無いが、知り合いの人に訊いた限りではFremantleの独房の方が広い。一緒に会議に来ていた院生の一人が河合塾の寮の状況を知っていて、確かにその通りだという話だった)

 絞首台のある部屋も見せてくれた、2階建てで、天井附近の梁から縄が下がっている。縄に首を突っ込んだ状態で、手前のレバーを引くと扉になっている床が開いて死刑執行となる。刑務所作ってからこれまでに44人が死刑になった、という説明はまあいいとして、日本じゃ年間3万人が自殺してるわけで、縊死してる人の数、1年で44人なんてもんじゃなさそうなんですが…… (汗)。それ以前に、現役の大臣まで首吊ってるし。

 案内の人の話では、ホーンテッドな場所だということだったが、見れば見るほど何だか惨めになってくるのは何故だ?(泣)。

 トーチライトツアーのロゴの入ったミニライトはお土産品だそうで、もらって帰ってきた。なかなかに面白かった。

パース2日目

Posted on 7月 16th, 2007 in 倉庫 by apj

 ICSC30に参加するためパースに来ている。昨日の午前中着いたが、疲れていてそのまま夕方まで休んで、その後ウェルカムパーティーに出た。学会推薦のホテルはガイドブックによれば高級とされているが、一部屋いくらで貸す・他のサービスは全部有料、というコンセプトである。つまりネット接続も有料で、1時間9.9ドルか24時間29ドルかを選ぶ料金体系である。会場に出かけているとそんなにホテルにいるわけもなし、かといって時々はつながないとメールボックスがえらい事になるし、でも割高感があるし、どうしたもんかと……。
 とりあえず、今日は午後からとくに聞くものもなく、風邪気味で調子も悪かったので、24時間で申し込んで部屋に引きこもってメールの処理をしていた。
 マーケットも店も夕方5時でほとんど閉まるので、真面目に会議に出ていたらショッピングは不可能である。レストランを探しつつ、本屋に立ち寄ったが、いきなりシャッターを閉め始めたので慌てて飛び出した。5時以降開いているのはレストランやバーのみ。日本のようにコンビニは無い。

 海外に出かけたときは、(読めても読めなくても現地語で書いてある)ご当地の鳥類や昆虫の図鑑を買うのを楽しみにしているんだが、明日は大学内のbookshopを探してみるか……。
 

かかりつけの歯医者が東京にあるので

Posted on 7月 13th, 2007 in 倉庫 by apj

 夕方、東京に出てきて、歯医者へ。前回虫歯で大穴があいていたところの治療の続き。神経をとった穴を適当に広げて、薬で埋めて、芯棒を埋める穴を作って型取りするところまで終了(芯棒を埋める治療は保険の適用外で少し高いが、歯と歯茎の境目をきちんと出せて、歯ブラシが届くようにできるので、歯槽膿漏の予防まで考えるとこちらを選んだ方がお得。)。
 神経を取った後、根をつつくと腫れるから、普通は何回かに分けて中の傷が治るのを待ってやるらしいが、気軽に来れる距離でもないから、普段の4回分を一気に済ませた。歯医者の椅子の上で90分ばかり過ごしてくたびれた……。口内炎になりやすい体質で、前回麻酔で針を刺したところの方も大穴になってて、歯医者に顔をしかめられた。[:ふらふら:]

学生さんを励ます

Posted on 7月 12th, 2007 in 倉庫 by apj

 一年生向けの、数学と物理の簡単な講義をやっている。未履修らしい学生さんが、宿題の質問の常連になりつつあったりする。
 今日は別の学生さんがきたので、嫌がらず投げ出さずに頑張れ、と励ましておいた。今日は電位とか電場の話をしたんだけど、電気化学の最初に出てくるから必要だよ、と言っておいた。
 易しい内容だけど必修なのだが、マスターさせることの方が大事なので、とにかく粘ってノートを見直してくれ、と言っておいた。座学なだけで、位置づけとしては試験管やビーカーの洗い方や試薬の測り方と同じようなものだよ、と。

 夕方、発表用のポスターを家に持って帰るので、雨が降る前に大学を出たんだけど途中で土砂降り。筒の中に少しは水がはいったみたい。それなりに耐水性のある紙だから大丈夫だと思うが、くっついたりしてるとまずいなぁ……。

東京図書GJ!

Posted on 7月 9th, 2007 in 倉庫 by apj

 東京図書から、「実践形式で学ぶSPSSとAmosによる心理・調査データ解析」小塩真司著が送られてきた。見所は中級編で、血液型性格診断のデータをどう解析するかが詳細に述べられている。「悪魔の証明」の難しさについても触れた上で、

「ないこと」は証明できないが、今回のように明確な関連が示されない以上、研究者としては「明確な関連はみられない」と判断するのが妥当なのである。

と結んでいる。

ニセ科学フォーラム

Posted on 7月 7th, 2007 in 倉庫 by apj

 ニセ科学フォーラム参加のため上京したが、上京すると他にもいろいろすることがある。
 午前中はまず歯医者へ。かかりつけの先生が大塚で開業していて、ちょっと前から虫歯っぽかったので、来週からの海外出張前にどうにかしておきたい、と思って予約していた。思ったより穴が開いていて抜髄ということになり、麻酔して大穴開けて中をキレイにしてもらった。おかげで顔半分が麻酔でしびれてしまった。まあ、麻酔が切れる時刻がちょうど発表時間なので何とかなるだろうと思いつつ池袋に移動。
 昨日のLOFTの買い物で買い損ねた文具をどこで手に入れるか、特に製図用シャープペンをいろいろ見たいが、と考えていたら「LOFTがダメなら東急ハンズに行けばいいのに」(マリー・アントワネット調)というフレーズが浮かんだので、ハンズに行って用を済ませた。池袋は便利だ。
 麻酔がかかっていて何もかめそうにないので昼食はあきらめて、オレンジジュースのLサイズを買って会場の学習院へ。発表は、ほぼ同じ内容で2回目なので、前回よりはこなれたと思う。自分のメモ用にICレコーダーに録音もしておいた。
 全員の発表が終わったあと、交流会。丸くなってテーブル付き椅子に座って弁当を食べながら意見交換。
 そのあと、2次会というか飲み会へ。そっちも結構もりあがったが、なんだか疲れてきて、デトックスネタになったあたりで
「昔から疳の虫を足裏から引っ張り出すというのはあったから、足裏デトックスを受け入れる下地はその辺からではないか」
「しかし、重金属イオンを引き出すにはしっかり電位をかけないと……」
「それは足裏電解研磨では?」
「軽石以外のもので足裏を研磨したくないし」
 と、だんだんわけのわからない発散した議論になってしまった。

 どうやってニセ科学の問題を普通の人にわかってもらうか、というアイデアをいろいろ伺うことができた。考え方はさまざまなので、むしろ多様な方法があっていいと思う。できれば、今回話をしたメンバー以外に、広く伝える役割を担ってくれる人が出てきてほしい。層が厚くなった方が、いろんなパターンの情報伝達ができて、いい結果につながるのではないかと思う。
 個人的な収穫は、まともにきちんと物を考えている人、いろんな分野で深い知識を持っている人と知り合いになれたということか。一人でできることは限られている。ニセ科学批判の活動をしていて、自分の知らない分野をしっかり押さえている人と知り合えるというのは、私が人から学ぶ機会が増えることでもあり、ありがたいことだと思った。大学の先生なんかしていると誰かから教わるという機会が減りがちだが、本当はそれではいけない。