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弁護士に仕事を頼むということは……

Posted on 9月 3rd, 2007 in 未分類 by apj

「福袋を買う」が如し。ただし、まわりを見渡しても弁護士に仕事を頼んだ友達すらあまり見当たらないという、「普通の人々」にとっては。
 商品の中身(=この先生はどんな弁論をしてくれるか)という情報を知ることができないまま、30分5000円の法律相談などをきっかけにして仕事を頼むことになる。
 ややこしいことになっててんやわんやの状態の相談者が、たった30分、しかも時間制限を気にしながら弁護士と面談して、「どんな弁論をしてくれる人か」が的確に見抜けるというなら、そりゃ超優秀な採用担当の即戦力として仕事ができると思うぞ。

 今回、予め弁論1セットをじっくり眺めて納得の上で仕事を頼むことができた私は、はっきり言ってレアケースだ。ただ、この「福袋販売」状態を解消しないと、司法改革をして、弁護士の就職難が起きるほど増えても、弁護士が一般人にとって身近な存在にはならないように思うのだけど。


ここからは旧ブログのコメントです。


by 酔うぞ at 2007-09-23 08:21:23
Re:弁護士に仕事を頼むということは……

ですからして、あたした零細企業では「保険屋、税理士、弁護士の友達を作っておけ」と言われております。


by RBの残党 at 2007-09-58 09:35:58
Re:弁護士に仕事を頼むということは……

酔うぞさんのコメントを受けて・・・
そうです。だけど、その友達がひどい場合も。
友達に頼むのではなく、弁護士を数知る友達に
紹介(あるいは選別)してもらうという方法の方が
的確かと。


by 杉山真大 at 2007-09-27 03:14:27
Re:弁護士に仕事を頼むということは……

そう言えば弁護士を増やすとかあれだけ言っていた筈なのに、J-Castで弁護士の”就職難”が問題になっているって報じられてますね。
http://www.j-cast.com/2007/08/31010819.html
加えて、その”弁護士の卵”も質的低下が問題になっていて、
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070903i415.htm
なのに、一方では弁護士の確保に躍起になっていると言うし、
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000150701100001
どうも弁護士をめぐる状況も歪んでしまっていると思うのは自分だけでしょうか?この辺りポスドクと境遇が殆ど同じの様に思えちゃうんですけど。


by 酔うぞ at 2007-09-24 05:00:24
Re:弁護士に仕事を頼むということは……

杉山さん

弁護士増員については、元がアメリカから言われたからで、フタを開けてみたら日本とアメリカの弁護士は別物だった、という理解でほとんどが解明できると思っています。

だから弁護士をめぐる状況とは、日本的状況からアメリカ的状況に変えようとする動きそのものでしょう。

日本式かアメリカ式か、どちらが日本社会により良く合うのかはまだ分かりませんから、この騒動は当分続くでしょうね。


by nomad at 2007-09-33 06:53:33
Re:弁護士に仕事を頼むということは……

数人、弁護士の友達がいますが、利用するシチュがありません。
シチュがあってもそのシチュに合うかどうかもわかりません。

何の役にも立たないオカン


by apj at 2007-09-28 09:12:28
Re:弁護士に仕事を頼むということは……

>数人、弁護士の友達がいますが、利用するシチュがありません。

 無い方が幸せかもしれません。

 私なんざ、環境ホルモン濫訴事件が終わって、お疲れさんと言いつつ食事会をやって、
私「何かありましたらよろしくぅ~」
絵里タン「何も無い方がいいですよぉ~^^;」
ってなやりとりをした舌の根の乾かぬうちに「ちょっと込み入った相談がゴニョゴニョ」ですもん。挙げ句に、判例がほとんど見当たりませんねぇ、学者の説もまちまちですねぇ、多分初めてのケースでしょうねぇ、一体この先どーなるんでしょこれ@_@;
 もうね、こうなったら重判目指してレッツゴーとかそういう気分でないとやってられんがな。