カルトと水
宗教法人「紀元会」幹部ら集団暴行に関与か 長野県警が捜索
10月15日9時40分配信 産経新聞長野県小諸市荒町のすし店経営、奥野元子さん=当時(63)=がで先月25日、同市の宗教法人「紀元会」の信者に集団で暴行され、死亡した疑いが強まったとして、長野県警は15日朝、傷害致死の疑いで、紀元会の本部などの家宅捜索を開始した。幹部や信者の女性らから事情を聴いており、容疑が固まり次第逮捕する方針。
奥野さんの死亡当日、夫ら家族4人が犯行を認めて逮捕されているが、その後の捜査で、紀元会の宗教施設内で多数の信者が奥野さんを踏みつけるなどの暴行を加えた疑いが強まった。現場には当時、信者ら数十人がいたとみられ、幹部の指示のもとで行われた集団暴行だったとみて、県警は全容解明を進める。
事件は先月25日未明に発生。奥野さんが顔面や両腕、両足などに殴るけるの暴行を受け、傷害の疑いで、夫のすし店従業員、奥野和宏容疑者(35)と長女、二女、二女の夫の計4人が同日逮捕されていた。
紀元会は昭和45年に設立された神道系の宗教団体。「紀元水」という水を飲むと不治の病が治るなどと宣伝していた。
「霊験あらたかな水」というだけならニセ科学のカテゴリーには入らないが、「水で何かが治る」話とカルトは親和性が高いようで……。そういえばホームオブハートも水を売ってたな。
【追記】
毎日新聞の記事より。
長野・小諸の信者集団暴行:「神様の水」うたう 治癒名目に信者集める
◇暴行現場隠ぺいか
長野県小諸市で15日朝に始まった宗教法人「紀元会」の家宅捜索。本部施設で会合中に同居の家族を含む複数の信者から暴行を受け、奥野元子さん(63)が死亡した疑いが持たれている。教団は“神様の水”による治癒をうたい文句に信者を集めていたというが、県警は傷害致死容疑で教団関係者を逮捕する方針だ。家族による暴行現場の隠ぺい工作の疑いも浮上しており、捜査の行方が注目される。
関係者によると、教団は群馬県富岡市から運んだとされる水を「紀元水」と称し「不治の病を治す」というふれこみで信者に配り、数万円単位でお布施を募っていた。
教団本部近くの60代の主婦は「知り合いの信者ががんだったが、病院に行ってはいけない決まりがあるらしく、末期になるまで(教団の配る)水を飲まされたと聞いている」と証言。別の主婦は「施設裏の工場に給水車がやってきて、茶色や白のビンが運び出されているのを見かけた。いつかこういう事件が起こるのではないかと心配していた」と話していた。
奥野さんも家族ぐるみで信者だった。近所の自営業の男性は奥野さんについて「関西方面から来た人で、教団幹部が連れてきたとも聞いた。しかし、近所づきあいがほとんどなく、よく分からない」と話していた。
奥野さんは9月25日未明、病院で死亡が確認された。傷害容疑(その後、傷害致死容疑に切り替え)で逮捕された家族は「自宅で暴行した」と話し、家に争った跡もあったが、県警は教団内での事件だったとみており、教団との関係を隠すための偽装だった可能性もあるとみている。
家宅捜索は午前6時過ぎに開始。車両が到着して捜査員約120人が施設内に入り、敷地外で信者らしき人たちが不安そうに様子を見守った。一方、小諸署には任意同行を求められた教団関係者たちがマイクロバスで到着。うつむき加減で捜査員に署内に入るよう促されていた。
水で治るといってがん患者を集め、末期になるまで必要な医療も受けさせず、たまに、病死ではなく暴行で殺される、と。救いどころか被害しかもたらしてないがな。
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