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推理する医学

Posted on 2月 19th, 2008 in 倉庫 by apj

 ニセ科学対策の話題で、疫学の例えが出てきたので、疫学……というか公衆衛生学の一般向け読み物を紹介しておく。
推理する医学(1)」「推理する医学(2)」バートン・ルーチェ著、西村書店。
 私が買ってから、新装版が出たらしい。私は、学部の時に買って読んで、公衆衛生というのは、実は大変役立っているのだと知った。
 医学部では公衆衛生の講義もちゃんとあるけど、医学生や医者以外の人間にとっては、医学というとやっぱり自分が直接診察してもらう臨床医のイメージが強いから、印象がうすくなりがちなような>公衆衛生学。


ここからは旧ブログのコメントです。


by TAKESAN at 2008-02-04 09:27:04
Re:推理する医学

今晩は。

疫学といえば、ちょっと前に出た、川端裕人さんの『エピデミック』が、相当面白いです。「疫学小説」です。


by tamtam at 2008-02-30 07:00:30
Re:推理する医学

『エピデミック』については asahi.com に書評が出ています。
http://book.asahi.com/review/TKY200801280243.html

『感染爆発―鳥インフルエンザの脅威』というのもあります。
http://book.asahi.com/review/TKY200605090307.html

中村正三郎さんのところに色々あります。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/02/17/2634747

新型インフルエンザが発生した時に予防薬やワクチンを誰に提供するかという議論で年寄りや子供を優先するという話に対して当の年寄りが遠慮したという話が米国でありました。
これは誰が生き残るべきかという話で子供を作れない年寄りだけが生き残ってもしょうがないと思う。


by apj at 2008-02-02 07:51:02
Re:推理する医学

 「エピデミック」は読みました。
インフルエンザの話も、確か、Newton Pressから出ていたのと、みすず書房から出ていたのを読んだ記憶が……。