パリティ7月号
生協で見かけたので衝動買いした。パリティ7月号。特集は「超音波物理の最前線」。
以前、atom11の掲示板でキャビテーションの話やらソノルミネッセンスの話が出て、予備知識が無かったのであまり議論できなかったのだが、パリティの解説はとっかかりとしては良さそう。
気泡の圧縮が、過程の全てにおいて断熱的ではない(等温過程も混じる、準断熱過程)であるとか、発光スペクトルから気泡の温度を求めると10000Kに相当するという話が出てくる。気泡内部も一様ではなくて、内部がもっと高温と考えられている。
圧縮でどれだけの領域が高温になるかわからないのだが、普通の意味で温度を考えていいのかが微妙な気が。この分野の参考書はまだ読んだことがないのだけど、黒体輻射をあてはめていいような話なのかなぁ……。
#参考文献にあがっている、一番基本的っぽい本は品切れ絶版で入手できないし。
ここからは旧ブログのコメントです。
by mimon at 2008-06-26 09:40:26
非緩和温度でしょう
昔、学生のころ、衝撃波管を使った実験を数多くしました。
それでも、緩和温度は、3000K程度まででした。
それ以上の1万Kも、出そうと思えば出せるのですが、
分子の併進運動で1万Kと言うだけで、回転運動や振動運動まで緩和すると、
1万Kは、何を測定しているのか、わからない状態になります。
隣の研究室で集中ディトネーションを扱っていたやつは、
電子温度で20万Kを記録したそうですが、緩和温度にすれば、1万Kにも満たなかったはずです。
マイクロ秒以下の温度測定データは、何のどういった温度を測っているのか、はっきりさせる必要があると思います。
by kono at 2008-06-10 18:05:10
そういえば常温核融合も…
泡の効果で局所的に超高温になるんだなんっていう説を出しているのがいたっけ…
by apj at 2008-06-27 20:47:27
非平衡だしねぇ
非平衡の時に平衡熱力学をあてはめて話をしようとするとおかしくなるような。