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随分前になくなっていた旺文社文庫

Posted on 7月 2nd, 2008 in 倉庫 by apj

 旺文社文庫「反対尋問」を古本で買って、そういえば最近見かけないが旺文社文庫はどうなったのかと、ネットサーチしてみた。Wikipediaによると、1987年で終わりだそうで……。私が学部生の頃に無くなったらしい。気が付かなかった。中学生の時、明治図書だったかの新書リストと一緒に旺文社文庫のリストが配られて、そのリストから欲しいものを選んで注文すると学校でまとめて買って渡してくれるということがあった。いろいろ買って楽しんだのを覚えている。文学作品が主で、さすがに「反対尋問」は無かったが……。版権買い取って再版してくれないか、筑摩あたりに期待したい。類書は無いし。

強制執行の参考書あるいは体験談募集^^;)

Posted on 7月 2nd, 2008 in 倉庫 by apj

 だいぶ前にやった、飛騨の荒らし君に対する債権回収作業が中断している件。
 何があったかまとめておくと、
・飛騨の中の人からリンク依頼。
・ページを見に行ったらまともに表示されないので、その旨指摘したら相手が逆ギレ。掲示板荒らし&嫌がらせメール&ウェブサイトでの名誉毀損の3連コンボをやってくれた。
・相手を特定するために、発信者情報開示請求訴訟を考え、それに先だってログを消すなという仮処分を、相手方のプロバイダに対して申立。
・プロバイダの顧問弁護士を呼び出して、半年ログ保存の和解成立とほぼ同時に、相手方本人から示談金20万円を請求する文書が郵送されてきたため、本人特定ができてしまった。
・相手方のウェブで行われた名誉毀損に対して告訴状を提出→罰金刑確定。
・逆ギレ荒らし&示談金請求まで一通り出そろったので、民事でも提訴→賠償金20万円を飛騨の中の荒らし君が支払え、という判決が確定。めでたく私は債権者の地位を獲得。
・相手は自称自営業者だが、内容証明の出し方も知らないっぽいことから、まともな営業をしているとは考えがたく、素直に賠償金を払うとも考えがたい。そこで、判決に執行文を付与してもらい、いつでも強制執行に入れる状態にした。
・案の定、相手から、弁護士に相談するだの払わなくて良いはずだだの、常識外れなメールが届いた。又、新しいビジネスに差し障る云々というメールもあった。

 動産執行をどうするか考えていたら、吉岡氏との紛争が始まり、忙しくなってそれどころでは無くなった。確定判決による債権の時効は10年なので、まだ当分あるが、宿題はさっさと終わらせたい。

 そろそろ山形の裁判が一区切りつけられそうなので、手が空いたら強制執行を、と思っている。問題は、荒らし君が遠隔地居住のため、出向いて差し押さえしようとすると、旅費で赤字になりかねないこと。一番楽なのは、相手の口座を差し押さえることだが……。
1)このままあきらめる。
楽だが、経験値が上がらない上、仮処分等で費用をかけた分が回収できないのは腹立たしい。
2)相手を観察し続けて新規ビジネスを始めたときに、その資金に対して執行。
相手には余分なダメージ? まあ、先に弁済しろと言われても当然の立場ではあるはずだが……。
3)赤字覚悟であらゆる手で執行。
顛末をまとめて、「素人の素人による素人のための強制執行」とでも題した同人誌を作ってコミケで売る。

 今のところ3)案に傾きつつある。

 絵里タンに訊いても、取引のある相手でないと、財産のあぶり出しはケースバイケースで難しいらしい。

 世の中に民事訴訟法の本は多いが、執行の実際について書いてある本は少ない。法学部のカリキュラムを見ても、訴訟法はどこの大学にもあるけど執行について教えているところはあまり見当たらない。
 近日中に、裁判所やら弁護士会館やらに行く予定があり、そっちの実務書も立ち読みできそうなので、良さそうなものがあればチェックしたい。「サルでもわかる強制執行」とかいう本があったら買いたいくらい。そんな便利な本、実際には無いだろうけど。

 ところで、もしこの荒らし君が書面で示談金50万円を要求してきていたら、賠償金の額もそうなったのだろうか。もしそうなら、もうちょっと景気の良い金額を要求してくれていた方が、回収に際しての熱意に違いが出たに違いない。いずれにしても、逆ギレして掲示板を荒らした挙げ句金まで請求した相手に対する判決としては、損害額の認定で金額を合わせてきたあたりが結構粋だと思うので、裁判官に座布団3枚、と今でも思っている。判決全文はこちら

藤田教授が血液型にまで手出しした件

Posted on 7月 2nd, 2008 in 倉庫 by apj

 ZAKZAKの記事より。

食べ物にもあった!?血液型相性…合わないと体に負担

 書店では血液型本が相変わらず人気だが、恋愛だけでなく、食べ物も血液型別に“相性”があるというから驚きだ。れっきとした免疫血清学に基づくものだという。血液型と食べ物の不思議な関係、あなたは信じる!?

 【人類の最初はO型】

 そもそも血液型はA、B、O、ABの4タイプに分類されるが、基本はO型。歳月を経て他の血液型が誕生したのだという。

 「人類の最初はO型で狩猟民族だった。だが、その後、農耕民族の一部からA型が生まれ、遊牧民族の一部からB型が生まれ、彼らが混じり合った結果、AB型が生まれたと考えられる。分類的にはA型はB型に対する抗体を持ち、B型はその逆。O型はそのどちらの抗体も持ち、反対にAB型は抗体は形成しない。この抗体の有無が、食べ物の“相性”も決める」と話すのは、東京医科歯科大学名誉教授で人間総合科学大学の藤田紘一郎教授。

 とはいえ狩猟民族のO型は肉食、農耕民族のA型は穀類、遊牧民族のB型は乳製品と相性がいいわけでもないようなのだ。

 藤田教授は、人体や食品に含まれる血液型物質(血液型に関係する糖の型など)を調べる免疫血清学の見地から、血液型別にどの食べ物が体に負担をかけずに消化できるのかを研究している。ちなみに、ここで言う体に「合う」「合わない」は、食べ物に対して抗体を「作らない」か「作る」かを意味する。

 【B型はラム肉】

 「例えばO型の人はA、B型に関係する血液型物質を多く含む肉類を食べると、体が抗体を作ろうとエネルギーを消費してしまう。逆に、AB型の人は、身体に合わない食べ物はほとんどないと考えていい」(藤田教授)。“相性”を見るには、その食品にどんな血液型物質が含まれるかを見なければならない(別項参照)。

 続いて、A型とB型。

 藤田教授によると、われわれが普段口にする食べ物の多くには、A型やB型に関する血液型物質が含有されているという。そして、両者は常に相反する存在だ。

 【A型はウナギ】

 「A型の人はB型物質に対する抗体を持っているので、B型物質を持っている食べ物は合わない。B型の人はその逆」

 ところでA、B型は、食べ物との“相性”を利用してダイエットも可能という。

 「A型の人が、B型物質を含む食品ばかり食べていると、体内の抗B抗体が消費されていく。つまり、無用なエネルギーが使われることになる。それを逆手に取れば、ダイエットに結びつく可能性がある」と藤田教授。

 例えば夏バテ防止のウナギや豚肉は、A型の血液型物質を多く含み、A型人にとっては疲労回復になる。

 ところが、B型の人が、これらを食べると、A型物質に対する抗体が増産され、疲労回復どころか、免疫血清学的には抗体を作ることで無用なエネルギーの消費につながってしまうのだ。この消費が重なれば、痩せられるのではないか、というのが藤田教授の考えだ。

 いずれにせよ、これら「血が騒ぐ食品」をうまく活用して、健康に生かしてみては。

 【からだに合う代表的食べ物】
 A型 …豚肉、ウナギ
 B型 …羊肉、クジラ、ハマグリ
 O型 …貝類、ゴボウ
 AB型…牛肉、馬肉、コンブ、ソバ、ブドウ

 藤田紘一郎教授については、「水の健康学」で、間違いを間違いと見抜けずにやってくれちゃってからは、信用度が下がる一方なわけだが……。今度は血液型に手出しした模様。一体どこから元ネタを仕入れたのだろうか。本人が研究しているという話だが、もともと専門は寄生虫学だったのでは。研究テーマを変えるのはかまわないが、どの程度エビデンスがはっきりしているのか、記者にはもっと突っ込んだ取材をしてもらいたい。この記事を見て、食べ物に対してではなく、トンデモの臭いがぷんぷんしてくるという意味で私は血が騒いだ。

 まあ、いろんな食べ物を食べることには賛成だが、血液型とかそういう理由じゃないだろう。血液型の話を信じて食事が偏る弊害の方が大きいんじゃないかと。

 ところで、B型の「クジラ」って、グリーンピースに喧嘩売ってるようにしか見えない^^;)。