強制執行の参考書あるいは体験談募集^^;)
だいぶ前にやった、飛騨の荒らし君に対する債権回収作業が中断している件。
何があったかまとめておくと、
・飛騨の中の人からリンク依頼。
・ページを見に行ったらまともに表示されないので、その旨指摘したら相手が逆ギレ。掲示板荒らし&嫌がらせメール&ウェブサイトでの名誉毀損の3連コンボをやってくれた。
・相手を特定するために、発信者情報開示請求訴訟を考え、それに先だってログを消すなという仮処分を、相手方のプロバイダに対して申立。
・プロバイダの顧問弁護士を呼び出して、半年ログ保存の和解成立とほぼ同時に、相手方本人から示談金20万円を請求する文書が郵送されてきたため、本人特定ができてしまった。
・相手方のウェブで行われた名誉毀損に対して告訴状を提出→罰金刑確定。
・逆ギレ荒らし&示談金請求まで一通り出そろったので、民事でも提訴→賠償金20万円を飛騨の中の荒らし君が支払え、という判決が確定。めでたく私は債権者の地位を獲得。
・相手は自称自営業者だが、内容証明の出し方も知らないっぽいことから、まともな営業をしているとは考えがたく、素直に賠償金を払うとも考えがたい。そこで、判決に執行文を付与してもらい、いつでも強制執行に入れる状態にした。
・案の定、相手から、弁護士に相談するだの払わなくて良いはずだだの、常識外れなメールが届いた。又、新しいビジネスに差し障る云々というメールもあった。
動産執行をどうするか考えていたら、吉岡氏との紛争が始まり、忙しくなってそれどころでは無くなった。確定判決による債権の時効は10年なので、まだ当分あるが、宿題はさっさと終わらせたい。
そろそろ山形の裁判が一区切りつけられそうなので、手が空いたら強制執行を、と思っている。問題は、荒らし君が遠隔地居住のため、出向いて差し押さえしようとすると、旅費で赤字になりかねないこと。一番楽なのは、相手の口座を差し押さえることだが……。
1)このままあきらめる。
楽だが、経験値が上がらない上、仮処分等で費用をかけた分が回収できないのは腹立たしい。
2)相手を観察し続けて新規ビジネスを始めたときに、その資金に対して執行。
相手には余分なダメージ? まあ、先に弁済しろと言われても当然の立場ではあるはずだが……。
3)赤字覚悟であらゆる手で執行。
顛末をまとめて、「素人の素人による素人のための強制執行」とでも題した同人誌を作ってコミケで売る。
今のところ3)案に傾きつつある。
絵里タンに訊いても、取引のある相手でないと、財産のあぶり出しはケースバイケースで難しいらしい。
世の中に民事訴訟法の本は多いが、執行の実際について書いてある本は少ない。法学部のカリキュラムを見ても、訴訟法はどこの大学にもあるけど執行について教えているところはあまり見当たらない。
近日中に、裁判所やら弁護士会館やらに行く予定があり、そっちの実務書も立ち読みできそうなので、良さそうなものがあればチェックしたい。「サルでもわかる強制執行」とかいう本があったら買いたいくらい。そんな便利な本、実際には無いだろうけど。
ところで、もしこの荒らし君が書面で示談金50万円を要求してきていたら、賠償金の額もそうなったのだろうか。もしそうなら、もうちょっと景気の良い金額を要求してくれていた方が、回収に際しての熱意に違いが出たに違いない。いずれにしても、逆ギレして掲示板を荒らした挙げ句金まで請求した相手に対する判決としては、損害額の認定で金額を合わせてきたあたりが結構粋だと思うので、裁判官に座布団3枚、と今でも思っている。判決全文はこちら。
- » Continue reading or コメント (0)