毎日.jpの記事より。
ブログ:世界一は日本語 言語別発信、英語上回る 総務省
インターネットで公開されている国内のブログは08年1月末現在で約1690万あり、国内のネット利用者(約8811万人)の約2割が利用し、記事総数は約13億5000万本と、単行本約2700万冊の情報量に匹敵することが2日、総務省情報通信政策研究所の調査報告書でわかった。04年以降に急増したブログの本格的な実態調査は国内初めて。
報告書は、同時に米国の会社による調査結果(削除済み分を含む)を紹介。ブログは世界に約7000万あり、使用言語別では日本語が約37%と、2位の英語約36%、3位の中国語約8%を抑えてトップとなり、日本人のブログ好きが浮かび上がった。
調査は今年2月、ネット上の情報を自動収集するシステムと、全国の15歳以上のブログ開設経験者に対するアンケートなどを用いて行った。ブログ開設の動機は、日々の出来事を日記風に書くことでストレス解消に役立てる「自己表現型」が全体の30.9%で最も多く、開設者は10~20歳代の割合が約4割と高い。自分の関心のあるテーマで知り合いを求める「コミュニティー形成型」が25.7%、自分の趣味について情報を整理・公開する「アーカイブ型」が25.0%と続き、若者だけでなく、30~40歳代を含む幅広い年齢層に利用されている。
国内のブログのうち、1カ月以内に1回以上、記事を更新するブログは全体の2割弱の約300万。新たに開設されるブログは毎月40万~50万程度あり、ブログの閲覧者が意見や感想を書き込むコメントは1記事当たり1.5本前後あるなど、活発な情報交換が行われていることもわかった。
また、約300万のうち約12%が「スパム(迷惑)ブログ」に該当。内訳は、販売誘導が38.3%で最も多く、広告収入目的が17.1%、アダルト・出会い系サイトへの誘導が7.0%と続いた。
ブログは主要なブログサイトが登場した04年ごろから世界で普及した。【川口雅浩】
ネット利用者の2割というのはなかなか凄いことかと。ややこしいhtmlを書かなくても簡単にコンテンツを更新できるから、情報発信の敷居が相当下がったはず。「何でblogをやっているのか」などという質問をすること自体が、今となってはナンセンスだろう。誰でもほとんど当たり前にやっていることなので。
私の場合は何だろう……まあ、このblogのサブタイトルにもあるように、考えることと書くことが直結しているから、考えるためのツールとして利用している面がある。
さらに、読んでくださる皆さんのコメントをもらったり、他の方々のblogにコメントやトラックバックをすることで、自分が世間からどうずれているかの位置確認をしている面もある。大学に限らず、学校というものはどうしても閉鎖社会だから、そのタコツボにはまると現実の周囲の常識が実は世間の非常識、ということにもなりかねない。これは自分にとってもかなり恐い。世間からずれること自体は構わないと思うし、何か新しいことを試みると、いつだって必然的に少数派になってしまう。ただ、ずれの方向と程度や、少数派であることを自覚していることが実は大事だと思う。自覚無しにずれていると被害や惨事を引き起こすことになるので。
まとまったエントリーにする前に速報的に議論しなければならない話題を取り上げるということもしている。
もう一つ。これは私の強迫観念かもしれないが、文章は日々書かないと下手になる、という思いこみがある。検証はしていないし、検証の方法も思いつかないが、つまりは楽器の練習と同じである。考えることと、書き表すスピードを上げるには、書き続ける訓練をするしかない。しかも、文字のみでしか情報伝達できないという制約の中で。これが何に役立つかというと……実は訴訟の書面書きには確実に役立っていたりする。が、これも今のところ主観である。