【不謹慎】裁判員用鉛筆
暗黒通信団という、コミケにネタ本を出しているサークルのMLに入っているのだが(こんな説明になるのは、入ったはいいが暗黒通信団が一体何をしている団体なのかさっぱりわからないからである)、この度、このサークルが「裁判員用鉛筆」なるものを出した。夏コミで試験販売し、本格的な販売は冬コミの予定。
普通の鉛筆の平らな6面に、「【無罪】【懲役】【死刑】【無罪】【無期懲役】【懲役】」「5年 10年 15年 20年 25年 30年」と印刷してあり、「暗黒通信団謹製」「裁判員用鉛筆」とある。
ちょっと前に、MLで「裁判員制度の問題点」という話題が出て、もちろん真面目に議論していた。途中で、「判断に迷ったらどうするんだろう?」って話になって、私がつい「マークシート世代が既に働き盛りに達しつつあるので、判断に迷ってかつ何か答えなければならなくなると、鉛筆を転がして決める奴が続出しそうな気がする。」ってツッコミを入れた。これがきっかけで、本当に専用鉛筆が作られた。添付の使用方法は次の通り。
暗黒通信団謹製★裁判員エンピツの使い方
1.幸か不幸か裁判員になってしまったら、法律と良心に従って、判断してください。
2.どうしても判断に迷ったら、エンピツを転がします。
3.もし【懲役】と出たら、もう一度転がすと年数も選べます。
注意:自分が担当した事件については他言してはなりません。
もちろん、結果がエンピツによるものであってもです。
ですから、安心してお使いください。
なお、通信団としては、真面目な方のサポート文書として、「刑事訴訟法入門」も夏コミに出している(ロースクールの院生が書いたもの)。
この制度を学ぶための市販の解説書としては「解説 裁判員法 立法の経緯と課題」がある。また、裁判員に選ばれてしまった人向けの参考書としては、「裁判員のための刑法入門」が手頃である。
制度に問題山積みだということに対しては、エンピツを眺めて苦笑しつつ、真面目な方の本できっちり勉強して対応するのが、シャレとネタのわかる大人の行動ってことで……。
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