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日本トリムとの面談2回目

Posted on 10月 4th, 2008 in 未分類 by apj

 先週、日本トリムの須長副社長と、常任顧問兼秘書役の大坪氏に、東京オフィスでお会いした。
以前、須長副社長とお話した時は、「活性水素を宣伝で使わない」ということを確認したが、その直後に、展示販売の現場で活性水素と表示していたことが通報された(ので、そのことは須長副社長に連絡済みであった)。
 このとき、料理に使うことを本気で考えたらどうかという話をしていたのだが、今回、料理への応用ということで雑誌の取材があったということで、コピーをもらってきた(後で雑誌名追記します)。
 また、改めて、
・活性水素云々は宣伝で使わない。
・合理的な根拠のない効果効能を謳わない。
・現在、大坪氏が全国を回って、変な宣伝をしないように指導中である。説明用のパネル等も新しく作って、そちらを使うように徹底させつつある。
・もし、活性水素を全面に出して販売しているのを見かけたら遠慮無く通報してほしい。
ということを確認した。
 以前、問題になっていた、お茶の色が変わる演示実験は、きちんとpHの効果であることを示した上で、健康法と関連付けるのではなく、発色が良くなるとか、抽出物の組成が違う(測定による裏付けがあるものについて)という、調理の話として示す方向で宣伝をするとのことである。
 怪しい健康法や還元(これも、科学用語ではなく、健康法用語で別の意味になっている)といったことを出すのではなく、pHや水に溶けている溶質の組成の違いによる食物の調理への応用という方向で調査をした上で宣伝するのであれば問題はないし、新しい楽しみ方につながると思われる。
 水出し緑茶に使うのはいいアイデアだろう。
 また、飲料の一部が該当する「比較的薄い水溶液」という条件で、溶存水素ガスがどういう効果を示すかについては、メーカーに調べておいてほしい項目である。水素ガスの有無で溶質の化学変化に影響があるなら、何か応用ができるかもしれない。

 ということで、日本トリムの装置の宣伝で、活性水素を謳っているものがあれば、日時と場所と証拠写真の1枚でも添えて、情報をお知らせ下さい。

#私の専門分野からは外れるが、家政学や生活科学の食品の先生と組んで、アルカリイオン水の料理への応用をきちんと調べて、料理の本でも作って宣伝してはどうかと……。