UFO極秘プロジェクトと日本自衛隊
UFO本フリークではないのだが、タイトル通りの本「UFO極秘プロジェクトと日本自衛隊」を見つけて衝動買い。
タイトルから内容は推して知るべしだが、学研のMU BOOKSだから納得、著者は並木伸一郎氏。
ムーンホークス説を極めて科学的かつ合理的に否定している部分と、それ以外の部分のギャップが楽しい。UFO信者は、「月面に宇宙人が何やらつくっているのがアポロ計画でわかったが、NASAはそれを隠蔽している」という筋書きを信じているから、「アポロは月へ行ってなかった」ということになると大変に困る。だから、ムーンホークス説の否定部分だけがまともで、他は……ということになる。
目撃系ネタは1970年代の、ブームのころのものがほとんどで、多分、もう既にさんざんこの手の本で出尽くしているんじゃないかと。
この本では、ロズウェルに墜落したUFOは日本が開発した気球で、空飛ぶ円盤に見えたのは気球本体ではなく乗り込む部分が円盤ぽい形をしていたからで、発見されたとされる宇宙人の正体は特殊訓練を受けた日本人パイロットだ、という話になっている。高空で宇宙線に人体をさらすという人体実験をしていたということになっている。
著者がどんどん空想をふくらませるもんだから、もはやオリジナルのロズウェル事件との共通点は、何かが落下したという点以外に無くなってしまっている。
この先、一体どこまで話が変わっていくのか……。できれば奇想天外荒唐無稽な物語に化けさせて、末永く楽しませてももらいたいものである。
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