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早いと考えるべきか遅いと考えるべきか…… 

Posted on 6月 12th, 2009 in 倉庫 by apj

 河北新報社の記事より。

女性の顔の傷「仕事への影響40歳まで」 高裁判決

 交通事故で顔に傷が残った福島県南相馬市の20代の家事手伝い女性が、事故の原因をつくった福島県浪江町の男性に6535万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、仙台高裁は10日、傷の影響を67歳までと認定した福島地裁判決を変更、「影響は40歳で消滅する」として賠償額を270万円余り減額し、男性に978万円の支払いを命じた。

 石原直樹裁判長は「外見への関心は人間的成長に伴い、内面から生み出される表情などに変わることは周知の事実」と指摘。顔の傷による仕事への影響を一審と同じ割合で認定した上で、適応すべき年数を減らした。

 一方で、女性が服飾関係3社の入社試験で不採用になったことなどを挙げ、「容姿に関心を持つ時期と就職が重なったことを考えれば、後遺症を単なる精神的苦痛と評価するのは不十分」と述べ、後遺症に対する慰謝料を増額した。

 判決によると、女性は18歳だった2006年3月、南相馬市で知人の車に同乗中、男性の過失で起きた車同士の事故で、別の車から衝突される事故に巻き込まれた。女性のほおには、最大で長さ4センチ程度の傷あとが数カ所残った。

2009年06月11日木曜日

 ケガをした女性はお気の毒と思うが、顔のケガが仕事に影響するのは40裁まで、というのは、果たして早いと考えるべきか遅いと考えるべきか……。美人が仕事で得をするのは40歳までとかそういう話になるのか、これは。「40過ぎたら自分の顔に責任を持て」ってのがあったと思うが、アレは男性の場合だったような。女性も同じだと裁判所が判断したということなのか。
 仕事への影響を基準にするのなら、1審判決は、67歳じゃなくて、60-65歳の間(つまり一般的な民間企業の定年)にするのが妥当だと思うが、なぜ1審は67歳にしたのかも謎。
 どこをどう突っ込もうか考えてしまった。