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さくらインターネットに内容証明を出したが無駄になった件

Posted on 7月 10th, 2009 in 倉庫 by apj

 本日昼過ぎ、さくらインターネットに内容証明を1通出したが、結果として無駄になった。経緯は次の通り。

 7月6日に、竹村龍二氏について書いたエントリーに対し、削除要求があった旨、さくらインターネットから通知があった。返答期限は7月13日正午で、回答の無い場合はこのサイトの公開停止措置があり得る、という連絡だった。
 状況を調べた上で、7月7日に、権利侵害の部分を特定せよ、とメールで返事をしたが、メールを受け取ったという連絡がさくらインターネットから無かった。
 7月9日に、回答を再送し、メールを受信したら受信確認の返事が欲しい旨記載。
 7月10日の昼になっても、受信確認のメールが来なかった。

 この場合、メールの事故等で、「送った」「受け取ってない」の行き違いが生じて、公開停止になったりすると、プロバイダと私の間で先々面倒なことになる。これを避けるためには、私の回答が期限内にプロバイダに届いたことを示せる状態にしておかなければならない。そこで、昼過ぎに、メールで書いた回答内容と、届いたことの確認が取れていないために別便で送るという説明を書いた内容証明郵便を作って発送した。

 しばらくして、「既に回答は受け取り、相手方に送信し、相手方からの回答待ちである」旨のメールが届いた。そこで、「メール事故を想定して回答を別途郵送したが、メールの方が無事届いているのなら郵送分は不要なので捨ててもらってかまわない」と、再度メールにて連絡した。

「広げる知の世界 大学でのまなびのレッスン」

Posted on 7月 10th, 2009 in 倉庫 by apj

 next49さんと情報交換中なので。大学に入学した学生に大学での過ごし方ガイダンスとして参考になりそうな本についての話題。

 「広げる知の世界 大学でのまなびのレッスン」。英語の先生方の共著。目次は次の通り。

第1章 大学の魅力
 はじめに—大学の起源
 大学はどういうところか
 なぜ大学に行くの?
 大学での勉強—高校までとどう違うか
 大学でしかできないこと
 学問するってつまらない?
 大学の魅力—教授陣、カリキュラム
 図書館—知識の泉
 グローバル化する大学教育
 おわりに
  まとめ
第2章 有意義な大学生活と学習・研究
 はじめに
 大学と高等学校の違い
 大学でいかに学習・研究するか
 大学生活の目標
  課題1 大学生活の目標
  課題2 日記
 タイムマネジメント
  課題3 1週間の生活
 スタディースキル
  まとめ
 [コラム]昔の大学と今の大学
第3章 大学の学習・研究の実際
 はじめに
 履修と登録
 カリキュラム
 クラスの種類
  課題1 クラスの種類
  課題2 自主学習時間
 必修と選択
 単位
  課題3 卒業に必要な単位
  課題4 本年度履修可能な単位と自習時間
 クラスの受講
  クラスのシラバス
  クラスの参加の仕方、聞き方
 成績
  まとめ
 [コラム]成績評価
第4章 ノートの取り方
 はじめに
 ノートの種類
 なぜノートを取るのか?
 よいノートとは?
 使用する文具
 講義ノート
 読書ノート
 アウトライン
 講義ノートと読書ノートの連結
 おわりに
  まとめ
  課題(2題)
 [コラム]現代の大学
題5章 大学生のための読解
 はじめに
 関連知識(スキーマ)の整理と読む材料
 読み方
 目的に合わせた読み方
 内容整理
 読書週間
 おわりに
 [コラム]音読のすすめ
 課題
題6章 情報収集
 はじめに
 どのような目的でどのような情報を探しているのか
 どのような場所に情報があるのか
 情報を探す
 その他の資料
 情報をどのように保存するか
 おわりに
題7章 インターネット
 はじめに
 大学生活をサポートするインターネット
 レファレンスツールとしてのインターネット
 コミュニケーションツールとしての電子メール
 おわりに
題8章 テーマの選び方
 はじめに
 テーマを考える時に重要なこと
 トピックを決める作業の手順
 プロポーザルの内容
 おわりに
 [コラム]研究テーマの選び方
題9章 情報の整理
 はじめに
 一次資料と二次資料
 数量的な情報の整理—日本に住む外国人居住者を例に
 質的な情報の整理–『あしながおじさん』を例に
 まとめ
第10章 書くことの重要性
 はじめに
 「読む」ことから「書く」ことへ
 「書く」ことのイミ
 [コラム]書くことの重要性
 課題
 課題のヒント
第11章 レポートや論文を書く
 はじめに
 大学生とレポート
 上手なレポートの書き方
 まとめ 
 [コラム]量と質
 課題のヒント
第12章 プレゼンテーション
 はじめに
 プレゼンテーションとは?
 プレゼンテーションをするための準備
 プレゼンテーションの実践
 おわりに
 プレゼンテーション評価シート
第13章 テストの準備と受け方
 はじめに
 大学のテストの重要性
 テストの種類や内容
 テストの準備と受験
 GPA制度・大学の成績評価改革
 おわりに
 [コラム]テストは要領?
第14章 クリティカル・シンキング
 はじめに
 考えることはつらいこと
 クリティカル・シンキングとは?
 情報をどのように受け止め、発信するか?
 主張と証拠
 理性的な論理
 上手にクリティカル・シンキングをするには?
 おわりに
 [コラム]目に見えないチェックリストと物差し
第15章 プレイジャリズム(剽窃)
 プレイジャリズム(剽窃)とは何か?
 プレイジャリズムを避ける方法
 プレイジャリズムの例外
 どのようにしてプレイジャリズムを確実に防ぐか
 おわりに
 [コラム]自分のオリジナリティー
第16章 教授と知り合い、指導を受けよう
 はじめに
 教授とはどのような人?
 学生の教授に対する態度
 教授から何を得るか?
 教授にどう接するか?
 教授に対する礼儀
 おわりに
 [コラム]アメリカの教授と学生
第17章 パソコンの便利な利用法
 はじめに
 パソコンと大学生活
 パソコンの購入法
 使いやすい環境を整えよう
 オンラインソフトの利用
 おわりに
 [コラム]英語の勉強
第18章 ワープロの有効な利用方法
 はじめに
 どのコンピュータとソフトウェアを利用するか?
 ワープロとは何か?
 ワープロの長所
 ワープロの短所
 自分と対話しながら文章を書く
 ワープロの第三の機能
 辞書登録の操作
 おわりに
 涙なしの「超」ワープロ上達教室[西納春雄]
第19章 PowerPointを使用したプレゼンテーション
 はじめに
 PowerPointとは?
 PowerPointスライドの作り方1
 PowerPointスライドの作り方2
 PowerPointスライドのオンライン公開(ウェブ・ファイル化と留意点)
 ハンドアウトの作り方と留意点
 PowerPointを使ったプレゼンテーションの実際
 おわりに
参考資料 教育者と研究者にとっての著作権とは?

 付録CD-ROMの中に、本の中の課題をこなすための資料が入っている。例えば、「大学生活の目標」や「1週間の生活」は、本文中で示された書式で記入することができるMS-Wordのファイルが入っている。
 また、英語の先生方の本だけあって、スタディスキルやインターネットの世界など、本を補足する内容が、英語で書かれたものがCD-ROMに入っていて、読むと、同時に英語の勉強もできるしくみになっている。つまり、英語教材としても使える。

 ただ、読書の仕方やゼミの準備の仕方は、英文科の人を想定して書かれており、理学系の学生が経験するものとはだいぶ違っている。
 4章の読書ノートの取り方は、理系だと、間の数式を埋めるとか、読んだ本の演習課題を解く、といったものを記載していくことになるだろう。5章も同様で、理系の本の読み方と文系の本の読み方は異なる。しかし、共通教育で文系科目を履修した場合の作業の参考にはなりそうだ。
 8章は、理系だと、自分でテーマを決めることは少ないので事情が異なる。9章は、実験があるような理工系学部の学生には、実験ノートの書き方とデータ整理のような内容に変更すべきだ。
 それ以外の、大学生として共通の部分は、理系学生にとっても有用な内容である。