磁気活水器の宣伝に理科の演示実験が登場
mimonさんにコピーを譲っていただいた、「磁気サムライ」(マグローブと給水用具認定番号が同一の製品)の宣伝パンフより。
やじろべえの両端にキュウリをつけて、磁石を近づける写真が掲載されていて、説明文に曰く
磁気で水が動く
キュウリが揺れる、グルグル回る
「やじろべぇ」の両眼にキュウリを刺して磁石を近づけると、「やじろべぇ」はグルグル回ります。これはキュウリの中の水分が磁石に反発するためです。実際キュウリがひからびると「やじろべぇ」は動きません。
これは、水が「反磁性体」であることを見せるための、理科の演示実験ネタである。キュウリの代わりに、プチトマトをやじろべえの両端に取り付けても同様の実験が可能である。
こんなことを書いた以上、水で、いわゆる強磁性体(鉄やニッケルなど)のように、磁場の影響が磁場を取り去った後にまで残ることはないと理解したのかと思ったら……。
磁気活水器は、この力を利用して水を活性化します。
いやだから、その力は弱いから効果は期待できないってば。水の反磁性磁化率が小さいから、やじろべえにしてネオジム磁石でも使わないと、なかなかわからないわけで。
宣伝の残りはどこかで見たような文句が並んでいたが、この例1つとってみても、都合のよいネタをつまみ食いにして、全体がどうなっているかなどまるで考えていないことが丸わかりである。
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