ヘンテコが増えすぎるとまともな業者まで足を引っ張られる
紫外線と触媒を用いて水処理を工夫すると殺菌効果がみられるのでメカニズムを知りたいが分析可能か、という問い合わせがあった。私のところでは設備もノウハウもないので、その旨お返事し、ラジカルの分析をしているところを探すなどした方がよいのではないかと回答した。
すると、その返事に、いろんな研究機関に問い合わせても、似たような話が既にいっぱいあるためあまり相手にしてもらえない、といったことが書いてあった。
どう考えても水に変化なんか起きないだろうという水処理の原理を考え出して、水の「活性化」が起きたと言い張って、試験研究機関に持ち込む有象無象の業者がたくさんいる。おそらく、試験研究機関側には、根拠のない水の「物理的変化」の話題に、うんざりしている人が多いのだろう。このため、物質の同定と定量をすれば普通に説明できそうなものまで、冷たい扱いを受けてしまっている模様。
再度のアドバイスでは、「水の変化」ではなくて、「化学反応」であることを強調し、あくまでも物質の種類と量を知りたいという話の持って行き方をしてはどうか、と書き送った。
まっとうな企業の宣伝はミラクルなものには見えないため、インチキでもミラクルな宣伝をする企業に、消費者へのアピールの点で負けてしまうことが多々ある。今回のは、製品開発のところでも、インチキ企業が多いために足を引っ張られている例ではないか。
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