ラドン温泉の素
asahi.comの記事より。
「ラドン温泉になる」鉱石、効果なし 生活センター測定
2010年4月21日18時42分
国民生活センターは21日、風呂の湯に浸すとラドンやラジウム温泉になるとうたった鉱石などの商品について、実際には効果はほとんどないとする商品テスト結果を発表した。購入に100万円以上を使ったケースもあり、同センターは「広告に惑わされないよう注意して」と呼びかけている。
商品は、鉱石や鉱石をセラミックボールに加工したものなどで、主に訪問販売されている。テストでは42度の湯180リットルに30分間入れ、ラドンとラジウムの濃度を測った。
その結果、ラドンは水道水と同じレベルしかなく、ラジウムの濃度も測定できないほど低かった。両物質とも、温泉法で定められた基準値を大きく下回った。また、医薬品でないのに効能表示をしていたものもあり、薬事法上も問題となる恐れがあるという。
同センターには、2004年度から10年2月まで計387件の相談があり、1件の購入価格は30~50万円が多かった。「使用3カ月後に湿疹ができ、薬害の診断を受けた」と健康被害を訴える相談も5件あった。(小林未来)
博士課程に入学した時のガイダンスの実習が、放射線の測定で、ガイガーカウンターを渡されて実際に使ったのだけど、その時の測定対象に「ラドン温泉のもと」という健康器具があった。穴があいた金属製の箱で、風呂に沈めて使うもの。実際にカウンターの音がしてたから、放射線は出ていた。
この手の製品って、ムダに真面目な業者がラドンだのラジウムだのを入れた結果進んで使いたいとは思わない製品に仕上がるか、インチキ業者が効果だけ謳っててある意味安全だけどぼったくられるか、どっちかしかないような……。今回は別の軽い被害もあるみたいだから、製品のクオリティとしては「詐欺故に安全」は満たされなかったのかもしれないけれど。