高嶋開発工学総合研究所に、面白い警告が出たので、こちらでコメントしてみます。
警告
高嶋康豪博士に対する誹謗中傷について
高嶋康豪博士の博士号に対して、誹謗中傷があり、「ケンジントン大学がハワイ州政府から閉鎖命令を受けているので、博士号自体疑問だ」と言うようなブログを掲載している人間がおりますが、1、名誉棄損 2、信用棄損 3、業務妨害 の刑事事件及び民事事件の様相を呈しているので、法的処置の警告を致します。
1、高嶋博士の博士号は、1980年代のレーガン大統領時代に、優秀な学術を顕彰する機関として、米国の国際学士院の協会の著名な大学の博士達によって設立された博士号及び終身名誉博士号の評議委員会により推薦授与する事が有りました。当時、ハワイ大学のホシノ学長が来日の際、高嶋博士の学術をアメリカに紹介し、評議委員会にて審議され、生命工学と環境工学の優秀な学術として世界で初めての環境微生物学博士号(Doctor of Environment Biology)の授与が決定し、1995年に授与されました。
その時の評議委員会メンバーは、ヘンリー・L・N・アンダーソン ロサンゼルス市立大学総長を代表とする数十名のメンバーからの授与でした。
高嶋博士が直接授与式に出席し、博士号の認証状の授与を受けています。
2、尚、終身名誉博士号を1996年に国際学士院協会より授与され、国際学士院協会からの招聘により、授与式に際し、アメリカにて基調講演を行い授与式が行われました。その時の出席者は、ロサンゼルス市立大学学長、リンカーン大学学長、ニューヨーク市立大学学長他十数名の学長が出席し、高嶋博士が記念基調講演を行い、終身名誉博士号の授与式があり、リンカーン大学の学長から授与されました。その時の状況は、ビデオに収録され、公式に発表されています。
以上のように高嶋博士の博士号の認証は公式に行われたものですので、誹謗中傷によって、博士の名誉・信用を棄損するものに対しては、本名の開示を求めると共に上記のとおり、法的処置の警告を致します。
高嶋博士は、「環境微生物学博士号」を取得されたそうですから、理工系の博士号取得者の範疇に入ります。この場合、学位授与機関を云々しなくても、理工系の博士号取得者にふさわしい業績があるかどうかをチェックする方が、より本当の姿を知ることができます。
理工系においては、博士号の取得者が当然備えているものとして、次の2つがあります。
(1)博士論文
学位申請のために書かれるもの。いわゆる学位論文です。これを提出して内容の審査を受けることになります。
(2)博士論文に関連した投稿論文
英文で、学術雑誌に投稿され、レフェリーの審査を経て掲載されたもの。何報以上がアクセプトであること、といったものが学位審査の条件になっていることもあります。
日本の大学でもアメリカの大学でも、1980年代よりもっと以前から、博士号取得者にこの2つがあるのが当たり前です。
これ無しに博士号の認定が行われたのであれば、認定機関の性質を問わず、いかなる権威者が認定したとしても、その博士号は誰が見てもインチキと言って良いでしょう。逆に、この2つが備わっていれば、認定機関を云々するまでもなく、妥当な審査が行われたという強力な証拠となります。
ですから、高嶋博士の博士号の内容がどのようなものかを評価するには、認定機関がどうこうという話ではなくて、上記2つの論文を見れば十分なのです。世の中、お手盛りの怪しい論文誌も無いわけではありませんから、まともな学術雑誌に通る内容であることを示すには、投稿論文リストを出すのが一番手っ取り早い方法です。環境微生物学の分野でそれなりの名の知られた雑誌にすでに論文が通っているという証拠を出しさえすれば、学位認定機関が怪しいなどという中傷は、すべて突き崩すことができます。
名誉毀損で訴えるぞと脅すよりも、博士論文と投稿論文別刷りのpdfファイルを公開した方が、おかしな批判を押さえる効果はずっと大きいのです。しかし、不思議なことに、警告文の中には、博士学位論文のタイトルも、代表的な投稿論文も書かれていません。これでは、研究の実体があるかどうかを誰もチェックできませんから、逆に疑われても仕方ありません。高嶋博士の学位の実体を明らかにする方法があるのに、その方法をとらず、警告文だけ出すというのは、一体何故なんでしょうか。わざわざ自分から怪しく見せることも無いだろうにと思います。ぜひ、ウェブサイトで上記2つを公開し、誰でも読めるようにしていただきたいですね。むしろ、高嶋博士の研究成果を世に示すチャンスですから、ぜひ前向きにご検討いただければと思います。
アメリカでとられた学位であれば、博士論文は英文で書かれているのでしょう。投稿論文についても、英文以外のものは、理工系の世界では業績としては重視されません。世界中で読まれてチェックされ引用されるというわけにはいかないからです。幸いなことに、英文を読みこなせる日本人は多数おりますから、読まれないという心配はありません。
【追記2011/96/26】
少し文章を手直ししました。
考えようによっては、警告文の通りに名誉毀損で訴えてもらうのも一興かもしれません。もちろん、誹謗中傷や悪口を書くと負けるので、それは控えておくのが前提です。仮に訴えられたとして、「論文内容が提示されないままの学位に疑問があるというのは意見論評の範囲」と主張し、「その意見が真実に基づいておらず名誉が傷ついたというのであれば、博士学位論文と投稿論文を証拠として提出してください」と求釈明してやれば、真実が明らかになりそうです。