Feed

Amebaブログもクレーム耐性無いですね

Posted on 9月 6th, 2012 in 倉庫 by apj

アメーバブログに書かれていた内容2つが、運営によって削除されました。
こちらに書いていたのと同じ内容ですので、何の問題もありません。
一応ポインタを書いておきます。消されたのは、
こんなメールが来ました
NAVERも見えなくされたようです
です。もう1つあったけどどうでもいい内容なので、こちらのブログには書いてありません。
 アメーバからの連絡ですが、

お客様の管理するブログにて規約違反となる記事を確認しました
ので、削除を行いました。
再度、下記「利用規約」「ガイドライン」をお読みになり、
ご理解いただけますようお願い申し上げます。

今後同様の内容が確認された場合は、確認され次第
通知なく削除をさせていただきます。

また、改善いただけない場合には、退会措置をとらせてい
ただく場合もございますのであらかじめご了承ください。
尚、削除基準に関する個別の回答は行っておりませんので、
返信いただきましても回答できかねます。

 というもので、削除された側が、一体誰からの削除要求なのか、本当にその要求が妥当なのか、全くわからない仕組みになっています。まあ、無料のサービスだから、クレーム耐性もこの程度ということなんでしょう。
 理由も示さず規約違反だと言われても、今後の対応のしようもないわけです。使う側は、まあこういうサービスだと思って使えということではないかと。

 ところで、上記に引用したメールの最後の部分に「本メールに掲載されている内容の無断転載・転用を禁止します。」とあります。本当に権利者からのクレームかどうかの確認もせず、理由も明示せずに削除するということが知れ渡ったら都合がわるいから、公開するなと書いているようにしか見えません。

 いずれにしても、アメーバブログも、「都合の悪いことが書かれた」と誰かがクレームを付けた場合、問答無用で削除するということのようです。ちくり体質のクレーマーにとっては天国かもしれませんが、批判されても何かを主張するような場所ではなさそうです。アメーバで何かを書く場合は、他の場所にも同じ内容を置くなどして、アメーバ1ヶ所に頼らないようにすることが重要のようです。また、記事と一緒にコメントも消されますので、後で別の場所で再度議論を始めたい場合は、こまめに保存しておかないといけないようです。

 いろいろ考えていたら、私が書いた上記2つのコンテンツは、無料ブログのクレーム対応の状況を知るのに全くもって都合のよい内容らしいことに思い当たりました。せっかくですから、いろんなところに書き込んで、サービスの耐性をチェックしてみようと思います。

 ということで、まずは以前から放置しまくっていたはてなダイアリーに同じ内容を置いてみました。
http://d.hatena.ne.jp/apj/20120906
http://d.hatena.ne.jp/apj/20120905

 再現性良くクレームがくる(しかし大元のコンテンツを置いているここには何も来ない)というのは、ブログサービスのクレーム耐性を調べるなかなか良い道具として使えそうです。本当に権利侵害が問題になるという判断ならば、直接私のところに弁護士から手紙が来るとか、公開停止の仮処分の書類が来るとかするはずです。しかしそんなものは何も来ていません。つまり、クレームを出している人は「法的措置は不要」ということを自覚した上でやっていると思われます。あまりにも明白な権利侵害だと判断が分かれないのでテストには使えませんけど、言いがかりはつけられるがそれ以上のことはできない内容であれば使えるわけです。

 無料ブログを比較しているサイトなどを見ましたが、クレーム耐性を調べたものは無いようです。まめにクレームをつけてくる方、どなたかは存じませんが、やろうと思ってもなかなかできないブログサービスのクレーム耐性調査に自発的に協力していただくことにします。

血液型問題

Posted on 9月 6th, 2012 in 倉庫 by apj

 ちょっと古い(およそ1年前の)asahi.comの記事より。講義資料としてメモ。

2011年8月22日12時28分
科学的根拠ないのに…シューカツで企業が血液型質問

 シューカツで血液型を聞かれたらどうする? 就職活動で不況と東日本大震災のダブルパンチにあえぐ学生が悩んでいる。専門家は血液型による性格判断に科学的根拠はなく、面接で聞くことは差別につながりかねないと警告している。

 中部地方の女子学生(21)は面接で血液型を聞かれて戸惑った。B型だが、かつて「マイペースで就活に不利な血液型だ」と言われ、気にかかっていたからだ。正直に答えたが、その会社は落ちた。

 筆記も不調だったので、血液型が原因でないとは思う。しかし、被災地での態度が問題となり、7月に辞任した松本龍・前復興担当大臣が「B型だから」と言い訳していたのを見て、「B型の印象が悪くなる」とため息が出た。

 男子大学院生(24)はメーカー系の面接で「君はA型ですか」と聞かれた。まじめな性格と言いたいのだろうと解釈し、「はい」と答えた。「当たったからいいが、もし違ったら対応に困ったと思う」という。

 エントリーシートに記入させる企業もある。東日本にあるサービス業の採用担当者は「あくまで参考程度の質問」「特定の血液型を排除しているわけではない」としたうえで、「入社後に細かい作業をする部署もあるので、配置を考える上でも血液型を把握しておきたい」と説明する。

 一方、ニセ科学に詳しい菊池誠・大阪大サイバーメディアセンター教授(物理学)は「いまだにそんな会社があるんですねえ」とあきれる。菊池教授によると、性格と血液型の関連性は見つかっておらず、「現代の迷信」という。「そもそも、自分の努力で変えられないことを就職の面接で聞くのはおかしい。企業側に自覚がなさすぎる」

 日本労働弁護団の常任幹事を務める中野麻美弁護士は「仕事への適応能力をみる採用の場で、職務との関連性がない血液型の情報を求めるのは不合理だ。プライバシーを侵害し、いわれのない差別にあたるおそれがある」と話している。(岩波精)

 遊びだから、ツッコミ入れるのは野暮だから、自分は遊びだとわかってるから、といって放置しておくと、現実の不利益が及ぶという典型的な例。世の中にはバカがいるという前提で動かないとまずいわけで。