【ネタ】
一般人・やる夫「司法改革だお!弁護士ふえたお!」
弁護士・やらない夫「何をそんなにさわいでるんだ」
やる夫「これからは一般人もどんどん弁護士に相談するお!……でも困ったお。どの先生がいいかわからないお……」
やらない夫「そりゃ相性ってのがあるから」
やる夫「雑誌のランキングとか、行列の出来る何とかに登場する先生に頼めばいいんだお!」
やらない夫「でもその超有名先生がやってくれるとはかぎらないぞ。超有名だから仕事が殺到してて同じ事務所の新人が担当ってこともある」
やる夫「じ、じゃあ、電車に広告を出しているとことへ行くお!借金の相談にものってくれる親切な事務所みたいだお」
やらない夫「広告で人を集めて、薄利多売の仕事をしているところに行って、きちんと話をきいてくれるかね?避けた方がいいと思うが」
やる夫「どうしたらいいんだお。お医者さんだったら、あそこの先生は名医だとか、街でも噂になってたりするお。」
やらない夫「そりゃ、他の医者が治せなかったのがあの先生にかかったら治った、となれば噂になるな」
やる夫「でも弁護士先生の仕事なんかわからないお。しつこい風邪が治ったのとは違うお。書面見て、ここの先生ならではの妙技、なんて素人には判断無理だお」
やらない夫「それに、どの医者がいいか知ってる患者ってのは、病気がちでいろんな病院を回ったんじゃないか」
やる夫「それだお!いろんな弁護士先生のところを回るお。訴訟しまくればいいんだお。そうしたら弁護士の選び方がきっとうまくなるお」
やらない夫「でも、そういう人は訴訟狂と言われて、弁護士も敬遠するんだな」
やる夫「どうすればいいんだお」
やらない夫「被害者の立場で事件に巻き込まれる回数が増えれば、どういう弁護士がいいかわかるんじゃないかな」
やる夫「たとえばどんな風になるんだお?」
やらない夫「そうだな……まず、痴漢冤罪で捕まって告訴されて、最高裁あたりで無罪を勝ち取る」
やる夫「この間新聞で見たけど、あれは大変だお。仕事クビになるお」
やらない夫「やっと無罪になったと思ったら裁判所からの帰り道で交通事故に遭う」
やる夫「痛いお……」
やらない夫「で、担ぎ込まれた先の病院で医療過誤。その訴訟をしている間に親が死んで遺産相続争い。親族の揉め事に嫌気がさした嫁さんが離婚言いだして調停ではカタがつかずに裁判所行き。あとは、自動車事故の時に保険会社がズルして金を出さないのを何とかしなければならない、ってのもあるかな。これくらい揃えば、個人が巻き込まれる法的トラブルは一通り全部経験できる。それぞれ違う先生に依頼すれば、弁護士を見る目は確実に養えるぞ」
やる夫「小説になりそうなくらい不幸な人生だお。そんな人生イヤだお……」
ここからは旧ブログのコメントです。
by 我楽者 at 2009-05-35 15:08:35
爆笑しました
確かに弁護士さんは医者が内科外科などと区分されているのと違って、得意な分野について依頼する前に調べるのは難しいですね。[:わからん:]
自分も訴訟で弁護士さんに依頼しましたが、結局「地元の」弁護士さんと言う事が依頼の決め手だったり・・・。[:ふっ:]
弁護士事務所で打ち合わせする為には、時間の関係から出向くに当たっての地理的限界がありますので。[:困り:]
by とおりすがり at 2009-05-57 08:27:57
Re:【ネタ】
とても面白かったです。
是非シリーズ化して欲しい。