またEMか
西日本新聞ウェブサイトの記事より。後期の講義用メモになるかな。
「タライアスロン」に59チーム 鹿屋市・肝属川
(2009 08/07 06:30)鹿屋市大手町のリナシティかのや横の肝属川で2日、タライに乗ってレースする「タライアスロン大会」があり、熱戦が繰り広げられた。
九州の1級河川で水質がワースト1位の肝属川の現状を知ってもらうのが狙い。小学生から大人までの3人組59チームが、麻袋に両足を入れてジャンプしながら進む競技と、三輪車、タライの3種目でタイムを競った。バランスを崩し転覆する参加者も。競技の後、選手らがきれいな川を願ってEM(有用微生物群)団子約500個を投げ入れた。
参加した公務員岩崎亮介さん(29)は「川はちょっとにおいがした。みんなの環境意識が少しでも高まってほしい」と話した。
同大会は、市中心部で1、2日開かれた「かのや夏祭り」の一環。
EM菌を川に投げ込んだことによる効果はまだ未確認である。仮に効果があれば、それは、他の生物にも影響を及ぼすということだから、投入はよく調査した上で慎重に行わなければならない。効果が無ければ、水質汚濁の原因にしかならない。結果が出ていない今の段階では、川にゴミを投げ込んでいるのと変わらないとみなすしかない。
ここからは旧ブログのコメントです。
by ごんべえ at 2009-08-36 08:07:36
Re:またEMか
「きれいな川を願って○○を投げ入れた」んだから○○というのは宗教的あるいは儀式的な意味しか持たないと理解するのでいいんじゃないでしょうか?
平和を願って灯篭を川に流しましたというのと大して変わらない話でしょうし、水質汚濁の程度も小さいでしょう。
by apj at 2009-08-24 08:25:24
Re:またEMか
ごんべえさん、
まあ、確かにEMにはお守りかお札以上の効果はなさそうですね。
でも、「きれいな川を願って」いるなら、灯籠でも何でも、川に流しちゃいけないでしょう。願い事と逆の行動をするのはちょっと……。
平和を願ってEM団子を投げ入れるんなら、灯籠と同じ扱いかとも思いますが。
by pooh at 2009-08-15 17:19:15
むしろ
祭礼としておこなわれていることのほうがまずいように思います。
by mimon at 2009-08-09 06:54:09
EM-Xセラミックス
EMもEM-Xセラミックスまでいくと、もはや、霊的な存在になります。
http://www.lalala3.net/em6.html
いかん、読んでて、クラクラしてきました。
「磁器共鳴波動の力が働き」・・・セラミックだから磁器だというところまでしか、私には、理解できません。
by 黒猫亭 at 2009-08-26 12:11:26
EM-Xセラミックス超スゴイ
>mimonさん
数々のツッコミどころがありますが、科学的な検証云々以前の問題として、
>>EMが、200~300℃以上でも再生し、生命情報の復活(蘇生)することが1993年明らかになりました。
>>耐熱性が高いのなら、500℃ぐらいで素焼きできれば、EMが簡単に移動できないように封入出来るのではないかと工夫し実験された結果、改良800~1300℃で生成されたEM-xセラミックスとして製品化されました。
「耐熱性が高い」の一言で、各センテンス毎に軽く数百度レベルの飛躍があるのは剰りにもザックリすぎると思います。「200~300℃」が「500℃ぐらい」になって最終的に「800~1300℃」でもOKと謂うことになるのが凄いです。
by mimon at 2009-08-52 15:57:52
出典
黒猫亭さん、
EMの耐熱性の出所は、教祖様の比嘉照夫教授のようです。
http://gallerytondemo.blog.shinobi.jp/Entry/74/
常識的な生物は、121℃のオートクレープを通せば、死滅します。
あくまで、「生命の情報」が残るという、妄想に過ぎません。
by ごんべえ at 2009-08-09 17:26:09
Re:またEMか
> 常識的な生物は、121℃のオートクレープを通せば、死滅します。
そうでもないです。土の中には121℃のオートクレーブでは死にきらない生物が結構います。
でも、さすがに500℃に耐えられるとは思えませんね。そもそも「移動できないように封入」したら意味無いじゃないかと、、、
5円玉を糸でつるして下にものをおくと5円玉が回ってそのものの良し悪しを告げてくれるそうです。。。。
by やまたろう at 2009-08-19 19:24:19
Re:またEMか
比嘉氏のEM理論は、科学的に破綻しているとは言え、意見の開陳を止める方法はありません。
でも、EM理論を宣伝にした「EM製品」のほうは、景品表示法(優良誤認)その他の法令に抵触する可能性があります。
とりあえず、公正取引委員会等にご意見申し上げてみました。
http://www.jftc.go.jp/JFTC_Guide/cyuikeihin.html
by 黒猫亭 at 2009-08-42 22:56:42
EM-Xセラミックス宇宙スゴイ
>mimonさん、ごんべえさん
リンク先の説明の中で「科学的な根拠」として提示されているのは「EMが、200~300℃以上でも再生し、生命情報の復活(蘇生)する」だけなんですよね。
勿論そこもツッコミどころではあるんですが、それを受け容れたとしても、「200~300℃」でも再生するからと謂って「500℃」でも大丈夫だろうと謂うのは何の根拠もなく二〇〇度もサバを読んでいるわけで、最終的には「800~1300℃」で素焼きしましたと言っているのですから、実に「200~300℃」と比べて五〇〇~一〇〇〇度もサバを読んでいるわけです。
これ、科学的知識や特別な情報を何も持ってなくても、常識の範囲内でおかしいと気附きますよね。生物の耐熱限界について、その数値に一〇〇〇度も開きがあるなんて、普通に考えておかしいです。
仮にこれが、同じ前提から出発して三五〇度とか四〇〇度で熱処理しましたと謂う話だったら、その根拠となる「200~300℃以上」と謂う数値の信頼性の問題になりますから、科学的知識やEMについての情報がないと不審に思いませんが、根拠となる数値より一〇〇〇度も高い温度で熱処理しているんですから、そもそも自説の範囲内でも論理が整合していないと謂う話になるんではないかと思います。
by 黒猫亭 at 2009-08-54 23:05:54
ちと補足説明
>>三五〇度とか四〇〇度
ちょっと説明が足りませんでしたが、「200~300℃」と謂う表現にすでに一〇〇度の幅が織り込まれているので、「200~300℃以上」の「以上」にも一〇〇度前後の幅が見込まれていても、門外漢は不自然に思わないだろう、と謂う意味です。
by Isshocking at 2009-08-23 03:57:23
Re:またEMか
EMどうこういう以前に、こういう活動をする人たちはたいていの場合、経過をフォローせず、効果を検証しないんですね。もちろん予備実験もしていないでしょう。
環境活動としてそもそも成立していないように思います。
by OSATO at 2009-08-44 07:00:44
Re:またEMか
こういうEM活動の問題点として、川が綺麗になったとしても他の要因を考える事なく、それをすべて自分達の活動のおかげとしてより深みに嵌るという事が挙げられます。
また、それを伝える側も同じ間違いを犯します。
ただ皆がやっているという事を紹介するばかりでその後のフォローがあまりにも少なく、たまに報告されるのは「効果があった」という事例ばかり、それも上記の視点からしか見ていないというのが実情です。
(正確な報告がなされていないその一例)(方々探してようやく見つけました。)
初めのニュース ↓
http://shinagawa-eco.jp/mt_coto/em/
その後。 ↓
http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/hp/menu000004100/hpg000004004.htm
で、その間は…(平成18年7月参照) ↓
http://www.touch-i-love.co.jp/uruoi/uruoitop.htm
by ごんべえ at 2009-08-20 07:08:20
Re:またEMか
500℃とか800~1300℃で焼いた方は生きているとは言っていないですね。「封じ込められた」は、化石だって封じ込められたものだし、死んでいても差し支えないでしょう。200~300℃で生きていると聞いたから500℃あたりで焼いたらどうかなと思って、ごにょごにょ800~1300℃で効果のあるセラミックができたと。。。。
でも、普通のセラミックとかで対照実験をするということをしていないからだめなんですね。そのくらいの温度で適当な土を焼いてできた多孔質のセラミックが持つ程度の効果があるんじゃないでしょうか?
by 黒猫亭 at 2009-08-48 11:11:48
Re:またEMか
>ごんべえさん
>>500℃とか800~1300℃で焼いた方は生きているとは言っていないですね。「封じ込められた」は、化石だって封じ込められたものだし、死んでいても差し支えないでしょう。
いや、その前段でこう謂う説明がありますから、それだと意味が通らなくなっちゃうんですよ。
>>しかし、その環境もEMが改善するることで(人間にいとっては最適な環境)EMにとっては自分の嫌いな環境になるため、すぐ他の場所に移ってしまいます。
環境を改善したEMが逃げないように「封じ込める」わけですから、生きていると謂う前提の話でないと意味が通りません。死んでいても好いと解釈すると、そもそも「EMが、200~300℃以上でも再生し、生命情報の復活(蘇生)する」と謂う説明自体無意味になってしまいます。
死んでいても好いのであれば、五〇度で死のうが三〇〇度で死のうが関係ないじゃん、と謂う話になりますから、何一つ繋がったロジックがなくなります。つまり、どう解釈しても意味の通らない説明だから、普通に考えれば何の意味もないとわかるだろうと謂う話なんですよ。
by ごんべえ at 2009-08-21 16:47:21
Re:またEMか
> 何一つ繋がったロジックがなくなります。つまり、どう解釈しても意味の通らない説明だから、普通に考えれば何の意味もないとわかるだろうと謂う話なんですよ。
ええ、こっちが正解だと思います。「すごいものを、すごいことしたらすごいものができたんだぞー」って書いてあるだけですから、それぞれすごいことだけが大事で脈絡はないんです。
#50℃で死ぬんだとすごくないから採用されていないかも。
「生命情報復活の際にもたらす効果とともに、磁気共鳴による強い抗酸化波動を引き起こすことにより、波動値の極めて高い環境を作り出す」っていうのもすごそうと思う言葉を並べた以外の解釈は困難でしょう?
大体生きているなら、情報は保存されているので復活する必要もないし、普通には意味不明です。やっぱり魂が封じ込められているとかの類じゃないでしょうか。
by 黒猫亭 at 2009-08-13 22:38:13
対策の観点の問題ですね
>ごんべえさん
仰る通りなんですが、ちょっと一点だけ。
>>「生命情報復活の際にもたらす効果とともに、磁気共鳴による強い抗酸化波動を引き起こすことにより、波動値の極めて高い環境を作り出す」っていうのもすごそうと思う言葉を並べた以外の解釈は困難でしょう?
これもたしかに意味も理路も存在しない説明なんですが、この説明に意味がないことを理解する為には、「磁気共鳴」「抗酸化波動」「波動値」と謂うタームの意味を理解していなければならないですよね。まあ、意味がないことを理解している、と言い換えても好いですが(笑)、つまり一定の科学的リテラシーが必要だと謂うことになります。
挙げられた例だと、「生命情報復活の際にもたらす効果とともに、磁気共鳴による強い抗酸化波動を引き起こすことにより、波動値の極めて高い環境を作り出す」と謂う説明には、たしかに意味はないけれどその言説自体の中で矛盾も飛躍もないように見えますよね。そうすると、個々のタームを理解していない限り、その説明が無意味であることが理解出来ないと謂うことになります。
しかし、このセラミックスの説明では、説明自体の中に一般論の範疇の矛盾と飛躍があるから、使われているタームや科学的知識について何も識らなくても、無意味であることが判断可能ですよね、と謂う話なんですよ。
つまり、オレが申し上げているのは、この言説が無意味であることを理解する為には何の知識も情報も必要ではなく、普通に合理的に考えれば素人にでもわかると謂うことです。
豊富な科学的知識を持ち科学的リテラシーの高い人々から視れば、この両者は一律に「凄そうな言葉を羅列しただけのナンセンス」であることが一目瞭然で何の違いもないですが、素人視点ではどうなのか、と謂うことを考えるのは、ニセ科学対策の観点で重要じゃないかと思うんですね。
ごんべえさんが挙げられた例が無意味であることを説明する為には、それぞれのタームの意味や背景となる文脈を理解していて、それがこのような脈絡で繋がることは科学的に在り得ないとか、何の実質的意味も構成しないことを理解している必要があります。
しかし、普通に考えて一〇〇〇度もサバを読むのはおかしいだろう、と謂うのは通常の合理的思考の範疇の事柄ですよね。たとえばごんべえさんが挙げられたような種類の言説に対しては、或る程度専門家が情報を発信して人々を啓発する必要があるけれど、セラミックスのような言説は注意深く説明を読むだけで誰でもインチキだとわかるはずです。
同じインチキでも、誰でも持ち合わせているはずの常識の範疇で見破れる程度のインチキは自力で見破りましょうよ、と訴えていくことも、ニセ科学対策の中では重要なことなのかな、と思う次第です。
by OSATO at 2009-08-36 01:27:36
Re:またEMか
>黒猫帝さん
>この言説が無意味であることを理解する為には何の知識も情報も必要ではなく、普通に合理的に考えれば素人にでもわかると謂うことです。
仰るとおりですね。
そもそもEMのサイトですら、「EMは自然界から採種し、抽出、培養した微生物です。」と謳っている訳です。↓
http://www.emlabo.co.jp/em/em/em.htm
自然界にいる微生物で、500℃から800℃、ましてや1300℃でも能力を発揮する微生物がどこにいるという事ですよね。
しかしそれを「波動」という意味不明のもので理由付けを行っている所にEMの本質的な「ニセ科学性」が存在している訳ですね。↓
http://www.gispri.or.jp/newsletter/1995/9502-4.html
この「EMセラミックス」における波動理論(プラス江本の波動理論)が、その後のEM全般にわたるトンデモ理論に繋がっていく訳です。
by 黒猫亭 at 2009-08-30 02:33:30
Re:またEMか
>OSATOさん
>>しかしそれを「波動」という意味不明のもので理由付けを行っている所にEMの本質的な「ニセ科学性」が存在している訳ですね。
そうですね、「波動」とか「生命情報」と謂うオカルト的な理論でも持ってこない限り、「一〇〇〇度くらいサバ読んだっていいじゃん」みたいなノリにはならないですよね(笑)。
この理屈が通るなら、一〇〇〇度が一〇〇〇〇度でも好いわけで、「普通に考えて数百度の高温に微生物が耐えられるわけがない」と謂う実感的なイメージを「生命情報が復活」みたいな理屈で胡麻化しているわけですね。
つまり、高温・高圧を掛けたら勿論菌は死ぬんだけど、常温に戻れば生命情報が再生して菌が復活するんだと謂う理屈ですよね。「なんか、情報だったら高温でも残りそう」みたいな雑なイメージ操作ですね(笑)。
また、ごんべえさんが仰るような「封じ込めたら意味がないだろう」と謂うツッコミも、有用菌として働いているのではなく、「波動」で環境を改善しているんだから作用環境と接触していなくてもOKだと謂う話になるわけですね。
纏めると、セラミックスを焼成する過程で一旦「EM菌」は死滅するけれど、その「生命情報」が再生して、セラミックスの中に生きた「EM菌」が復活して、「波動」で環境を改善する、こう謂う理屈になるわけですね(笑)。
>>この「EMセラミックス」における波動理論(プラス江本の波動理論)が、その後のEM全般にわたるトンデモ理論に繋がっていく訳です。
水が情報を記憶すると謂う説も十分に馬鹿馬鹿しいですが、一旦死滅した菌が生命情報によって再生すると謂う説はもっと馬鹿馬鹿しいですよね(笑)。
微生物くらいだと人間の感覚では生物としての具体的なイメージがなく、一度殺菌してもすぐに湧いて出るものと謂うイメージなので、実感が湧かないのでしょうけれど、「一旦死んで物質としては完全に分解したものが元通りに復活する」と謂う話なのですから、すでにニセ科学と謂うよりオカルトではないかと思います。
mimonさんが仰る通り、EMセラミックスにおけるEMは、元々の有用微生物と謂う概念を超えた「霊的な存在」としか表現出来ないですね。
by みやだて at 2009-08-30 06:40:30
スピリチュアル(笑)セラミックの類
突然失礼
黒猫亭さんの
>>纏めると、セラミックスを焼成する過程で一旦「EM菌」は死滅するけれど、その「生命情報」が再生して、セラミックスの中に生きた「EM菌」が復活して、「波動」で環境を改善する、こう謂う理屈になるわけですね(笑)。
この手の怪しいセラミック系の商品を会社で導入して試験しているのですが、相手の担当者から似たようなことを聞いて苦笑したのを良く覚えています。
パイウォーターと同じ原理を謡いつつ、波動のように転写されていくという代物でした。
実際に通した水をICP-MSで計測してみましたがブランクと比較してμg/L単位で一部金属が増えていた程度でした(パイウォーター系なんだから鉄が増えてくれると期待してたのに残念!)。これも多分配管から拾ってきたんだと思いますけどね。
EM菌自体もちょっとためさせてもらっていますが、とりあえず水質を改善する効果は今のところみられてません。
by altnk at 2009-08-13 09:54:13
川に投げた、という時点でアウト
川に流れている水を浄化する目的で、ただいま流れている川に何か投げ込んで効果がある、と考えるのは宗教的儀式に他ならないと思います。
by 我楽者 at 2009-08-08 06:52:08
皆さんEMについてコメントされていますが・・・
「また西日本新聞か・・・[:おこった顔:]」
と感じたのは私だけ?[:わからん:]
by antiui at 2010-12-26 08:24:26
Re:またEMか
こんにちは初めまして。
宗教的儀式と言えば、シーシェパードも大地町で海に日本酒と米を撒いていましたね。
思考が斜め上の人たちは考え方が似て来るのか…