SPP@新津高校
サイエンスパートナーシッププロジェクトの一環で、新潟県の新津高校で2クラスの生徒さんに授業。昨日から新潟に出張していた・
生徒さんは、化学や生物を履修しているが物理は履修しておらず、これからプレゼン用のテーマを探すのでそのヒントになるようなものを、ということだった。水の研究が未だに研究テーマだとか、科学は1つで人間の都合で理科4科目に別れているに過ぎないので、生物を知るためにも物理の知識がゼロではいけないとか、ものを見るというのはどういうことか、といった話をした。
光の波長以上のものがあると可視光で見える、というのを見せるのに、牛乳を薄めたものをビーカーに用意して、濁っていることを見せた上で、電池で動くclass IIIaの緑色レーザーを当ててみた。レーザーポインタよりはだいぶ強いのでパスがよく見えた。次に、0.2ミクロンのフィルターを通して透明になることを見せて、光の波長とか可視光の範囲が出ている図を出して、確かに可視光の波長以上のものを取り除くと透明に見える、というのをやってみた。
ただ、0.2ミクロンのフィルターは牛乳が混じったものを濾すとすぐ目詰まりするorz。まあ当然だけど。
最後に、ロゲルギストエッセイを薦めて終了。
ここからは旧ブログのコメントです。
by まいまい at 2009-09-00 06:11:00
おつかれさまでした
SPPという事業は何をしているのか存じませんでしたが、SSHとあまりかわらない感じなのですね。
事象の観察と説明(理由付け)、高校レベルではそのあたりまででしょうね。
開発仕事の人間としては、問題解決の手法についても触れておいて欲しいところです。地元大学では、そこらあたりをまったく教えていないようなので。
そのあたりが見えてくると、なぜ現象や原理をたくさん暗記させられるのか?といったことが見えてくるのではと。
by mimon at 2009-09-08 23:42:08
私なら
その後、硫酸銅水溶液は、フィルターを通しても、青いままなのを見せたり、
五水和物の青い結晶を炒って、結晶水を飛ばすと、白い粉になるのを見せたりして、
生徒を混乱させて、面白がるところですね。
つくづく、自分は、教師には向いていないと思います。
by apj at 2009-09-37 07:41:37
それもやってみたかったんだけど
まいまいさん、
どういう形で呼ばれるかによりますが、似たような感じみたいです。実験を見せる場合もあるし講義だけの場合もあるようで。
ところで、問題解決の手法というと、具体的にどんなものでしょうか。
mimonさん、
硫酸銅は考えたのですが、後の廃液処理をどうするかという問題もあって見送りました。赤インクなどの色素の入った溶液を作って光を当てて蛍光が出る(パスに沿って色が変わって見える)みたいなのも、時間があれば見せたかったなぁ。
by まいまい at 2009-09-29 19:27:29
ロジカル・シンキング
問題解決の手法については、「世界一やさしい問題解決の授業(渡辺 健介 (著) ダイヤモンド社 (2007/6/29)刊)」辺りを念頭に置いています。
現状の理解-原因特定-解決アイデア決定-実行という骨組みに、それぞれブレインストーム・KJ法的なステップを組み込んで、見落とし・飛躍のない問題解決を図ろうとするものです。
ただこの本は、現状の理解-原因特定-解決アイデア決定-実行という基本的な流れにおいては、解決アイデアを発想する手法の視点が弱いように思っています。
どんな方向性のアイデアを出したら良いアイデアになるのか?というヒントが有ると良いだろうと考えているのです。原因特定-解決アイデア決定の間に、(2.5)解決アイデアの創出を挟むわけです。
(2.5)解決アイデアの創出については、USIT/TRIZという発想法が良かろうと思っていますが、短時間の講演で紹介するのは難しいでしょう。演習1回くらいの機会が有ればよいのですが。
by のりたま at 2009-09-42 06:09:42
化物語@新津高校
失礼、空目しました
by まいまい at 2009-09-31 02:53:31
直江津高校ならちょっと離れています
直江津と言うのはNHK大河ドラマの直江兼嗣でイメージするとおり、上杉家が新潟にいる頃に開発した港です。直江の津(みなと)だから直江津。
春日山の麓、現在の新潟県上越市(旧直江津地区)ですね。
新津高校と直江津高校は県の東部と西部で、130キロくらい離れています。