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支援のお願い:環境ホルモン濫訴事件

Posted on 1月 17th, 2006 in 倉庫 by apj

 中西氏のウェブサイトから応援のお願いが出たので、こちらでも取り上げておく。

 既に何度か話題にしたように、国際シンポジウムで京都大松井教授が行った発表について、中西氏がウェブで内容を批判したら、名誉毀損で訴えられてしまった。しかし、口頭弁論を三回もやっても、文書のどこが名誉毀損か原告が特定できないという状態が続き、反訴が行われた今になっても、やはり原告は名誉毀損の事実を指摘しようとしない。

 民事訴訟の証拠方法は自由である。環境ホルモン濫訴事件:中西応援団のサイトでは、松井氏が当日発表したスライドとテープの反訳や、提訴の原因となった中西氏の雑感を公開している。
 そもそも、名誉毀損が成立するには、名誉毀損された人の社会的評価が変わらなければならない。松井氏の発表内容とそれに対する中西氏のコメントを見た普通の人が、「松井氏の社会的評価が変わった」と感じるかどうかを知りたい。発表内容に対してこの程度のコメントは通常ありうることだと思うようであれば、社会的評価が変わったとはいえないだろう。

 この提訴の原因となった雑感が通常人の感覚で名誉毀損にあたるか?ということについて、皆さんが考えるところを、A4の用紙1枚に書いて、中西氏の私書箱宛に送って欲しい。受付は1月20日からである。メールでテキスト直打ちで送る場合は、分量の目安がワープロにしたときA4で1枚程度と考えてかまわないだろう。

 細かいフォーマットは決めていないが、裁判官が読みやすい文書であることが望ましいので、紙で送る場合でも。本文はワープロで作り、最後に自筆で署名するというのがいいと思う。提出した文書は裁判で証拠書類として扱われるので、誰でも裁判所に行けば見ることができる。このことを認識した上で、個人の名で、意見を出してほしい。


ここからは旧ブログのコメントです。


by すっぱいぶどう at 2006-01-06 01:16:06
Re:支援のお願い:環境ホルモン濫訴事件

私の立場からも言えることがあるか、検討してみます。
締切はあるのでしょうか?


by apj at 2006-01-41 07:54:41
Re:支援のお願い:環境ホルモン濫訴事件

 次回口頭弁論が1/27です。私書箱がメッセージを受け付けるようになったのが、1/20ですし、意見書募集が出たのが1/17です。
 口頭弁論の準備のスケジュールがどうなるかわかりませんが、この日数では、意見書を集めてとりまとめて提出するのが、1/27に全部間に合うとは思えません。民事訴訟の場合、攻撃防御をあまりに遅らせると裁判官の心証が悪くなりますが、これまでの進み具合からみて、早く届いた分を27日に、遅い方は次々回の口頭弁論まで、あたりが妥当なところなんじゃないかと思います。まあ、出すだけ出していただければ、27日の提出が無理でも、次回までにとりまとめて出す予定です、ってことくらいは裁判官に伝えることができるのではないでしょうか。(これはあくまでも私の推測で、弘中弁護士がどう動くつもりかは確認していません)


by 9-10 at 2006-01-25 14:22:25
Re:支援のお願い:環境ホルモン濫訴事件

ざっと本事件の応援団のページを読みました。

発言内容よりも、こうやって裁判を続けていること自体が
社会的評価を変えているような気がします。
なお、上げているのか、下げているのか明言はしません。

なんか、細心の注意を払って書かないといけないような気がしてきました。
もともと、まったく関係のない自分の趣味から始まって、水の周波数とマイクロ波吸収率の変化との関係を調べていたらいつの間にか、ここにきてしまいました。
私も水商売・・・に関して、応援します。

何かお役に立てないかなと思い、
意見書を書きたいと思いました。

失礼します。


by apj at 2006-02-03 01:23:03
Re:支援のお願い:環境ホルモン濫訴事件

 9-10さん、はじめまして。意見書を書いてくださるということ、よろしくお願いいたします。単なる意見は名誉毀損にあたらないということですし(判例有り)、ざっくばらんに書いていただければと思います。
 ともかく、元の文書の一体どこが名誉毀損なのか、今に至るまでさっぱり分からないのですが、原告本人登場&「失礼なことを書いた。謝れ」発言で、やはりこの訴訟は原告の主観に始まり主観に終わる物で、「社会的評価の変動」という部分は無かったのではないかと思うようになりました。