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年休をとって裁判傍聴:白河高校PTAの労働争議

Posted on 6月 19th, 2007 in 倉庫 by apj

 本日は年休を取得し、福島地方裁判所白河支部へ裁判傍聴のために出向いた。酔うぞさんのところで既に紹介されている、福島県白河高校PTA雇いの事務職員の雇い止め問題の労働争議の第二回口頭弁論が13:30から行われるのを見るためである。まあ、大学だって法人化したので大学の職員もこの先労働争議とは無縁ではいられない、それならいっそ予習がてらに見ておいても損はないと考えた。
 事件番号は平成19年(ワ)第36号 雇用契約確認等。原告は一労働者なのでネットではとりあえず名前を伏せておく。被告は、福島県立白河高等学校父母と教師の会(以後白河高校PTA、あるいは単にPTAと略)。
 一号法廷(ラウンドテーブル)で行われた。裁判所には12:30頃到着。既に福島テレビの車が来ていて、しばらくすると門のところにカメラマンが集まっていた。13:00頃、法廷のある3階に行くと、裁判所の腕章をつけた職員が二人いて、受付ができていた。傍聴席は記者12、一般12で、4人がけの椅子を6つ並べてある(増設して6つになった)。記者席が余ると一般を入れる、一般が12人を越えると抽選、ということで、13:10から整理券が配られた。抽選になって外れたら何しにきたかわからんな、と思いながら整理券を持って一列に並ぶ。13:20になって一般の列に12人だったので全員傍聴席に移動。続いて記者さんと遅れてきた傍聴人が入った。
 原告は、原告本人と代理人2人。被告は欠席。横浜地裁のような、傍聴席と法廷の間の仕切りはなかった。傍聴人は最終的に25人、うち記者8人。
 被告欠席の理由は、白河高校PTAを解散したから対応できないということで、結審、次回7/10、2号法廷にて13:10より判決を言い渡すということになった。
 弁論そのものは一瞬で終わった。高校関係者らしい人数人はそのまま立ち去り、原告代理人による会見が1階であったので、記者さんや支援の人に交じって一緒に部屋へ。

 以下は、代理人からの状況説明。
 まず、訴状は前回も今回も被告に送達した。白河高校宛に送達したら受け取り拒否にあい、白河高校PTAの現会長の職場と自宅を調べてそちらに送達したら、またもや受け取り拒否。郵便局員がとにかく置いてくるという、差置送達という方法で、送達できたと見なして訴訟手続きを進めた。教育現場や県立高校といった公の組織で起きることではないのではないか。
 今回は、もう一回だけ被告に弁論のチャンスを与えようという意図で弁論を行ったが、またも無視されたため、結審となった。
 労働運動としては、元の職場に原告を戻すところまで戦いを続けたい。
 PTAの対応は極めて異常である。事務職員が不要というわけではないが、雇い止めを強行し、組合が入ったからという理由で解散した(団体の目的を果たしての解散ならわかるが、学校が存続する限り必要な団体を訴訟を理由に解散している)。
 被告からは、解散したという上申書が1通出てきたのみである。訴訟手続きに必要な書類を送っても、全て受け取り拒否をしている。
 解散するとしても、清算手続きが残されている。雇い止め問題には口を閉ざしたまま清算しようとしており、提訴しても出てこない。しかし、裁判所は、清算中の団体にも当事者適格を認めている。
 被告欠席のため、このままだと請求が認められる可能性が高いが、雇用が継続しているという判決になった場合、賃金の支払い義務が発生し、最終的には会長が清算人になる(つまり会長が弁済するということ)。また、債権者に弁済してからでないと、清算手続きが無効となる。
 裁判所からの呼び出しを無視するという対応をしている学校側当事者の校長は、社会科の教師である。
 福島県ではPTA雇用の職員が県内に100人ほど居る。学校の事務費をPTAから出させている。白河高校の場合だと、PTA会費の収入は12万円減ったが、人件費を削った分100万円の余裕が出たはずである。その差額が、モップリース代や新聞購読費に使われている。
 現在、清算手続きを強行しているPTAであるが、保護者への会費の返還が白河校長名義で行われている。

 以下は私の見てきたことと感想。
 任意団体であるPTAに裁判所が当事者適格を認めたというのが、ちょっと意外だった。法人格を持つのかどうかがそもそも疑問だと思っていたので……。
 既に、原告を支援する会ができていた。福島県労連の議長の小川さんが中心、県の教職員組合の書記長も来ていた。せっかくなので名刺交換してきた。小川さんから、どこかで見た記憶が……と言われたが身に覚えがない(汗)。私の方は、特に支援ということではないが、ネットの方から来た野次馬です、と正直に自己紹介した。
 新聞報道に出ていた、PTAに代わる連絡会のようなものを作ったという話について。役員や学校サイドのメンバーが共通なら、法人格否認の法理を適用し、債務を負わせるという展開だと思ったのだが……ときいてみたら、支援する会でも新しい連絡会の実態を十分知らない様子だった。
 また、清算法人(?)の代表者である会長が返金するのではなく、校長名義で返金が行われているという時点で、清算手続きとして違法というか無効ではないかということ。この点については小川さんも同意してくれた。逆に、これが無効でないとしたら、連帯して校長と会長が清算業務を行っている実態があるということになるから、ひょっとするとPTAの解散無効になった後の諸々の処理についても連帯責任ということになったりはしないのだろうか。
 一番信じられないのは、裁判手続きにシカトを決め込んでいるのが県立高校の校長(社会科)やらPTAやらだということだったりする。これまで一体何といって、公民やら政治経済の授業をしてきたのだろう。三権分立について生徒に教えても、説得力を持つとはとても思えない。生徒の目の前で「司法手続きはシカトします」というのを現在進行形で実践中なわけで。大体、取り込み詐欺でもやってばっくれようかって企業なら訴状受取拒否もありうるが、県が運営している公の組織の長とそこにくっついている団体の長が、そろって国の裁判手続きをまるきり無視するというのは、一体ここは法治国家なのかと目眩がしてくる。
 いずれにしても、解散したところで裁判逃れはできないし、最終的には校長あるいはPTA会長の個人財産を差し押さえることになっても責任を問われることになるのではないか。
 また、清算手続に瑕疵があって無効とされた場合、解散して逃れたつもりが解散すらできていないことになる。PTAの他のメンバーは本当にこのことを認識しているのだろうか。
 PTAといっても、それぞれ保護者の皆さんは職業人のはずである。ということは、職場で法務に関わってるとか労組の仕事をしているとか、そもそも行政書士や司法書士をしている、社会保険労務士をしている、という人だって混じっているのではないか。それが、裁判逃れの解散つまり偽装倒産のようなことをして通用すると思っているとは、とても信じられない。本当に正しい情報が伝えられているのだろうか。
 とにかく不思議なことの多い事件である。


ここからは旧ブログのコメントです。


by 酔うぞ at 2007-06-04 04:09:04
Re:年休をとって裁判傍聴:白河高校PTAの労働争議

お疲れさまです。
というか見たかったなあ、ちょっと今月は身動きできませんので、いたしかたありません。

ところで、事情が事情なので、わたしの方に全面的に転載させていただきたいのでありますが、よろしく。

酔うぞ拝


by apj at 2007-06-34 04:11:34
Re:年休をとって裁判傍聴:白河高校PTAの労働争議

いいですよ。どうぞお使い下さい。


by chem@u at 2007-06-37 05:26:37
Re:年休をとって裁判傍聴:白河高校PTAの労働争議

お疲れ様です。原告側からはあくまで労働争議なわけですね。当然といえば当然ですが。
7月10日判決言い渡しだと三週間先ですね。どういった判決になるのか、流石に行くことは無理ですが、興味を持ってみていたいと思います。


by apj at 2007-06-48 05:48:48
Re:年休をとって裁判傍聴:白河高校PTAの労働争議

 「教師と父母の会」だから、父母側がPTA会長、教師側が校長あるいは教頭で、連帯して責任を負う、という可能性もありますね。
 このあたりの責任の振り分けは、普段からPTAでは明記しているものなのだろうか。

 10日なら火曜日で講義はないのでまた年休申請してもいいけど、今日あった支援団体の県労連の人に訊くというのでもいいかなぁ。今日の説明会の雰囲気だと、判決のあと、雇用関係継続が認められたならば、どうやってPTAを再建して元の職場に原告を戻すかとか、未払いの賃金を払ってもらうかとか、そもそも県が支出すべき学校の予算をPTAに出させていた問題について、もっと県の上の方にはたらきかけて是正を求めるためにどうするか、といった、県内政策の問題にシフトしていきそうな感じなんですよねぇ。


by 酔うぞ at 2007-06-54 09:03:54
Re:年休をとって裁判傍聴:白河高校PTAの労働争議

訴状がどうなっているのか判らないですが、毎年雇用契約を更新してきたというのだから、新年度の契約をしなかった→訴える→PTA解散でしょう。

原告の主張は、雇用契約の存在確認、4月以降の給与支払い、でしょうね。

被告が全く反論していないのだから、認められちゃうでしょうね。
生産手続きなんて進まなくなるでしょうな。
労働債権の優先度は高い。

県知事などが調整に乗り出すというのが自然なのだろうけど、どうでしょうかね?


by apj at 2007-06-15 10:03:15
Re:年休をとって裁判傍聴:白河高校PTAの労働争議

 政治的な解決は、県議会か知事あたりが乗り出さないとどうにもならないんじゃないかと思います。
 また、金の流れが不透明ということですが、このPTAの場合、税法上の問題が発生していないか気になります。

 しかし、教育上の問題というのが大きいと思います。これから世の中に出ていって、法治国家日本の一員になる人達を育てているはずの高校で、校長や教頭クラスが平然と司法手続きを無視しているわけです。PTA会長という、保護者側で学校との関わりの中心になる人物も、司法手続きにシカトを決め込んでいるわけです。高校生の手本となるべき大人がこんな状態では、「良き社会人を育てる教育」なんかどうやっても成立しようがないでしょう。学校の理念にどんなきれい事を掲げても、この人達の行動で全部ぶちこわしです。お前らもう教育に関わるなと言いたいですね。反面教師にするにしても有害すぎる。

 普通に争っていれば、ありふれた労働争議に過ぎなかったんでしょうけど。


by プリニウス at 2007-06-23 10:11:23
Re:年休をとって裁判傍聴:白河高校PTAの労働争議

apj様

私は、酔うぞさんのサイトでこの件について知りましたが、非常に興味を持っています。
裁判の詳しい情報をありがとうござました。

ネットでPTAについて、色々と検索したりしていますが、あちらこちらで問題が起きているみたいです。
たとえば、東京都中央区の小学校では、校庭開放について不正な経理が行われ、新聞にも載ったそうです。
その学校(グーグルで「PTA解散 佃小」で検索すると、告発者側のサイトに行き当たります)では、「PTA会員」が規約上では定義されていなかったそうです。問題が起きたときに混乱するのは当然といえます。
他にもPTA組織を規定する規約があやふやなPTAはたくさんあるのだと思います。
そんな状態で100万円単位のお金を扱うのはいかがなものかと思います。


by 酔うぞ at 2007-06-42 17:57:42
Re:年休をとって裁判傍聴:白河高校PTAの労働争議

プリニウスさん

ご紹介のサイトはちょっとだけ見ました。(すごいボリュームなので)

    他にもPTA組織を規定する規約があやふやなPTAは
    たくさんあるのだと思います。
    そんな状態で100万円単位のお金を扱うのは
    いかがなものかと思います。

お金の問題は、会計が明確で後から追跡可能であればほとんどは問題ないでしょう。
その一方で、学校の予算の予備費的な面からはある程度自由に利用できる資金としてのPTA積立金といったものは必要だと思います。

そうなると、基本的な構造はOKとなってしまって、問題になるのはどんな場合か?と考えてみると、元々がPTAが学校と両立というか共同事業あるいはチェック機関といった位置づけであるはずで、上下関係になってしまってはまずいのでしょう。

ご紹介のサイトでは「校長がPTAを解散できる」というのが問題の大きなところを占めていますが、規則がどうあろうとこんな事は本質的に認められるべきではないです。

こういう「独立性」をお金の面にも適用するとなると、事の発端であるPTA雇用の常勤職員というのが現実的に必要なのか?を問題にするべきなのでしょうね。

まあ、「大人の論理」としては「学校仕事も・PTAの仕事もできる都合の良い職員」が欲しいというのあるでしょうが、システムとしてそういうことをやるのは「超越的管理(権威)」が必要になるわけで、結果としてやってはいけないことの一つなのでしょう。

わたし自身は、高校ぐらいになると事務処理量と先生には教科などに集中して貰うためにも事務職員全体の能力向上が必要だと強く思っています。
それを「PTAに頼もう」とやってしまったのかな?と思うところです。


by 酔うぞ at 2007-06-22 18:45:22
Re:年休をとって裁判傍聴:白河高校PTAの労働争議

    グーグルで「PTA解散 佃小」で検索すると、
    告発者側のサイトに行き当たります

ここですね。

http://pta.typepad.jp/blog/

一通り読みました。
いや、すごい。
この方、よくまあここまで付き合ったという感じがします。

ところでPTA(特に小中学校)は地域政治の一方の拠点であって、地方政治家がPTA会長であった、という例は多々見ます。
他にも「少年ナンとかの会」の会長とかやる例は多いですね。

その意味でもPTAに問題があったときに「学校内の問題」とだけ見ていては他に隠れている問題を見逃す可能性があるでしょう。

地元であれば地域政治の関係性なども理解できるでしょうが、外部からは無理ですね。
そんな点も踏まえると、今後も今までは地域ローカルの問題だったものがネット上で公開されるようになるでしょうが、これこそが「法治の重要性」の証拠なのでしょう。


by kei-2 at 2007-06-57 05:57:57
Re:年休をとって裁判傍聴:白河高校PTAの労働争議

PTA は「権利能力なき社団」ですから訴訟の当事者になれるのだと思います。

今話題の朝鮮総連などもそうみたいですね。

# javascrip をONにしないとポストできない…
# 前からそうでしたっけ?


by apj at 2007-06-20 07:55:20
Re:年休をとって裁判傍聴:白河高校PTAの労働争議

kei-2さん、
 確かにそうですね。
権利能力なき社団の要件ですが、
1)組織によって代表の方法、総会の運営、財産の管理を野他団体としての主要な点が確定していること。
2)他の財産とは区別された形式と態様によって管理および処分が行われている財産が存在すること。
3)構成員の変更があっても、2)が従前と変わりなく継続すること
(ゼミナール民法入門、道垣内弘人著)
です。ただ、これで全ての法律関係が自動的に決まるわけではないし、法人に関する規定をどこまで類推適用できるかは個別に考えるしかないらしい。

#javascriptの件。多分、イメージを投稿したりする機能が強化されたときに、必須になったらしいです。この間スクリプトのバージョンを上げましたので。


by プレカリアート at 2007-06-03 12:02:03
Re:年休をとって裁判傍聴:白河高校PTAの労働争議

 最初に、この件を新聞で読んだら、女性職員Kさんがあたかも我儘な要求をPTAに突きつけ、PTAは、後ろ髪引かれる思いで「解散」したような先入観もちました。
 
 しかし、徐々に報道され明らかになる事実やこのブログや酔うぞさんのところから得られる情報から、Kさんが、1990年から現在まで16年にわたって「一年契約雇用」をずっと更新続けてきたことを知り、どうやら、給与引き下げの無理難題を飲ませるために「恫喝」の武器として「解散」をちらつかせ、条件闘争が立ち行かなくなったら本当に「解散」して責任回避を図ったのがわかりました。

 とりわけ、この裁判での弱者と強者の立場を浮き彫りにしたのは、PTA会長の発言ではないでしょうか。Kさんの支援団体の資料によると、2007年1月18日、PTA会長が来校して、教頭立会いのもと・・・「労働条件の変更に応じなければ、別の人を雇う」「PTAは、任意団体だから単体交渉は必要はないと考えている」「私の会社でも20年働いてきた人の首をきりました。その人の給料は、Kさんより安かったですよ」と極めて居丈高です。
 
 その後PTA自体の行動がエスカレートして、同年4月2日には、Kさんが職場に出勤しようとして立ち入りを認めない実力阻止したそうです。(PTA単体ではこんなに高圧的にはなれないので「組織」プレーでしょう。)
 
 学校管理責任者の校長とPTA会長およびPTA役員にはこのような「醜態」が生徒にいかなる悪影響を与えただろうか深く反省して欲しい。日本は、法治国家であるから、「学校のPTA]だけは治外法権であるかのごとく傍若無人な態度でKさんを追い込むのは、社会正義の観点から言っても大きく逸脱した稚拙な思い上がりと世間は受け取るのではないでしょうか。
 
 そして、なによりも批判されるのは、この件に関しては、「PTA外部団体であるから関知してない」と教育に責任を持つべき県教委の及び腰な態度であります。

 この裁判は、PTAがいわばポケットマネーでPTA職員を雇用しているという異常事態を抱え込んでいる(100人)県内の高校で大きな波紋を投げかけています。
 
 白河高校はもちろん、「明日はわが身か」という不安を抱えるその他の高校PTAのためにも正当な判決が出て、県教委が重い腰をあげざろうを得なくなるのを望むしかありません。
 
 


by プレカリアート at 2007-06-19 12:05:19
Re:年休をとって裁判傍聴:白河高校PTAの労働争議

上記訂正です。2007年1月18日、PTA会長が来校して、教頭立会いのもと・・・→2007年1月17日の誤りです。


by 酔うぞ at 2007-06-20 22:30:20
Re:年休をとって裁判傍聴:白河高校PTAの労働争議

プレカリアートさん

わたしは、雇用打ち切りとそれに対する労働運動はどんな世界にでもあることだから、裁判になっても別に不思議なことじゃないしその交渉過程で威圧的であったり暴力行為があっても、これも珍しいことではないと考えています。

白河高校PTAが「訴訟になるから解散した」というところが、一番異様なことですが「なんでこんなことをしなければならないのか?」と調べていくと「PTAが常勤職員を雇用していた」というのが出てきたと言うべきですね。

以下、話をたぐると「???」の連続のようなことになるわけです。
多分個別に問題としても、あれもこれも絡まっているのが現実でしょうから、県知事あたりが政治的にどうするのか決めないと収まらないように思いますね。


by プレカリアート at 2007-06-48 03:53:48
Re:年休をとって裁判傍聴:白河高校PTAの労働争議

酔うぞう様

「わたしは、雇用打ち切りとそれに対する労働運動はどんな世界にでもあることだから、裁判になっても別に不思議なことじゃないしその交渉過程で威圧的であったり暴力行為があっても、これも珍しいことではないと考えています。」

 確かに現実の社会の中は、非正規雇用へのむごい対応や正規雇用であっても死ぬまで働けと言わんばかりのこき使いで様すから・・・。ただ、今回は学校現場での紛争なのでもうすこし配慮があればよかったかな、と個人的に(甘いと失笑されるかもしれませんが・・・)感じてます。

  雨宮処凛の「生きさせろ」等を読むと、若い労働者世代の現状を知るにつけ暗澹たる気分になるのですが、一方、弱者連合とでも言うべき非正規労働ユニオンを結成して闘争する姿に暗闇の中に一筋の光を見出すのです。

 大学を出ても、40%が非正規雇用になり、その大半がおそらく将来の人生設計の展望も開けなくなるでしょうから、田舎名門といえども、白河高校のPTA会員諸氏にとっては、今回の労使の対決の構造を、「あすは我が子か」というところまで踏み込んで熟慮して欲しいと願ってます。

お粗末ながら返信として


by 流れ☆ at 2007-06-44 08:06:44
Re:年休をとって裁判傍聴:白河高校PTAの労働争議

 はじめて投稿します。
 私は、このPTA解散問題で、大変近くにいる存在です。
 私自身、よくわからないまま、この問題が立ち上がってしまったという感じでいます。
 酔うぞさんのページや、こちらのページを拝見し、さまざまな人の意見を見ました。大変参考になる部分ばかりありました。
今思うと、なぜここまで問題が大きくなってしまったのか?というのが正直な気持ちです。身近にいる私としては、どうしていいのかわからない、とてももどかしい感じです。
 来月判決が出るということですが、この先どうなることやら、とても不安でいっぱいです。「解散」が問題の先送りになるのではないかと感じてはいましたが、やはりそうなるのではないかと不安が確信に変わりつつあります。
 今さらどうすることもできないわけですが、思っていることを文章にした次第です。乱文、乱筆をお許しください。
 


by QР at 2007-07-27 06:41:27
Re:年休をとって裁判傍聴:白河高校PTAの労働争議

判決が出たようです。

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007071000815

「原告側の主張を全面的に認める判決を言い渡した。」というのは被告が全面欠席なので当然として、問題はどうやって執行するかでしょうね。