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もしかしたら……

Posted on 9月 16th, 2008 in 倉庫 by apj

 私は司法あるいは法律学を愛してしまったのかもしれない。
 人が問題解決のノウハウとして積み重ねてきた全てを、存分に使うことで、方法論そのものの進歩があったり、世の中が良くなるという確信だけがある。いつの頃からか。しかし、それを論として提示するだけの学力が私にはまだない。もどかしい。

 他人の書いたものを見たり、自分の身の回りのトラブルについて考えたりしつつ、ふと……。


ここからは旧ブログのコメントです。


by 酔うぞ at 2008-09-01 05:54:01
Re:もしかしたら……

高校一年の時に、社会の先生が「条約と憲法が衝突したらどうなる?」という質問を唐突にしたのが、法学に興味を持つきっかけになりました。

ネット関係の法律の未整備状態が、否が応でも「法学的に考える」にわたしを誘導して、プロバイダ責任制限法とか個人情報保護法といった「聞いただけでは理解できない」新しい法律について、何人かの先生(現職は皆さん法科大学院教授)に聞いて勉強したことになります。

まあ、ラッキーであったと思うのです。


by mimon at 2008-09-56 06:21:56
あるいは、

> 私は司法あるいは法律学を愛してしまったのかもしれない。
取り付かれているだけかもしれませんよ。
磁気活水器業者や学内でのゴタゴタが落ち着いてから、
冷静になって考えるべき問題だと思います。

私は、商品開発を数多く担当してきまして、
その時には、「これしかない」という選択をしてきたつもりですが、
後になって考え直せば、「他の選択肢」もあり得たかと思います。

特に、以前、万全のつもりで開発した商品が、最近、リコールを始めたもので、
「ゴタゴタ」の中での考えは、かなりバイアスがかかっていると実感しています。


by えど at 2008-09-43 08:48:43
Re:もしかしたら……

私の好きな弁護士さん曰く
法律とは 揉め事を解決するのに出来たのではなく
揉め事を解決した後に理由付けで出来たって・・・
(詳しい言い回しは忘れましたが・・・)
どう思います?


by apj at 2008-09-44 20:33:44
制度は使い続けることでブラッシュアップされる

えどさん、

>法律とは 揉め事を解決するのに出来たのではなく
>揉め事を解決した後に理由付けで出来たって・・・

 毎回イチから理由付けしていたのでは進歩しないわけで……。
 揉め事を解決した後で出来たものを別の揉め事に適用すると、うまくいく場合もあるし行かない場合もある。そういうテストを経て、だんだん解決策が良くなっていくんじゃないでしょうか。
 だから、まずは、「使ってみる」ことが大事ではないかと。使いながらシステムのバグ出しをするとか、そういうイメージで。

 中山先生の「著作権法」を読んだのですが、紛争がいかに法の世界というか、問題解決の世界を豊かにするかということを実感しました。