Feed

講義ノート製作

Posted on 4月 12th, 2006 in 未分類 by apj

 1年生向けの、化学で使う数学と物理の講義ノートの初回分を作って、同じグループの教授に回した。LaTeXで作ってpdfに直して情報共有を試みている。それなりに時間がかかるので、先の分も今からやってるけど、学生実験が本格的に始まったらちょっと大変そうである。がんばるしかないのだけど。
 科目名は「基礎化学演習I」。以前にも書いたが、高校の数学の知識だけでは、専門の物理化学の教科書に出まくる偏微分などでとまどうことになるし、物理を選択してない学生も居るから、クーロン力の説明でつっかえて分子間や原子に働く引力などという話に行くまでが大変である。だから、そのあたりを先に解決し、高校と大学の橋渡しをしようという内容である。それでもかなり駆け足で進まざるを得ない。
 いずれ内容は公開するつもりだが、すぐは無理である。前半の数学部分をまだ編集中なのと、例題や演習問題の全てを製作するだけの余裕が無くて、既存の本のものを使っている部分があるためである。また、学生にどう説明するかといった内容を注釈として付けているので、公開すると思いっきりネタバレしそうな気がしないでもない。ただ、希望者にはこっそりメールで送って見てもらうことは考えている。

 まあ、私のやった後、それを使って熱力学や量子力学を教えるのがウチのグループの教授二人なので、何をやったか伝えて、必用な事が抜けないようにしないといけない。自分だけでやってる時は手書きのきったねぇメモ書きノートでも良かったのだが、今回はノートの整理に手間をかけることになってしまった。

別の意味で期待

Posted on 4月 11th, 2006 in 未分類 by apj

 掲示板より。TOSSの出している機関誌「教室ツーウェイ5月号」の目次より。

斉藤一人さんのいう「指導霊」はきっといる/野々村 由美

 買い物に出たついでに本屋を確認したがまだ出ていなかった。今月は「買い」だと思うw。しかし、宗教団体の雑誌ならともかく、教育雑誌で「指導霊」という単語が登場するとは……別の意味で期待が高まってくる。

ガイダンス

Posted on 4月 10th, 2006 in 未分類 by apj

 新年度恒例のガイダンスなので、朝からお茶の準備をしていた(といっても、ティーバッグを買ってきてポット一杯に湯を沸かしておくだけ)。
 ウチの学科では、以前から、学生2,3人を一人の教員がアドバイザーとして担当するという制度を作ってやっている。相談一般の窓口になるのがアドバイザーの役割である。2,3年に関しては、半期ごとに成績表を手渡しして様子を見るということをしている。たまに、途中で来なくなって留年したりする学生が出ると、本人に連絡をして状況を訊いたり、場合によっては家族に連絡しなければならないことがある。
 新入生については、4月の全体ガイダンス修了後に少し時間をとって、時間割編成の相談にのったりチェックをしたりする。大学の講義は、自由に選べるようにみえて実は不自由である。教養部が無くなってから、1年次に学部の必修科目が入っている。英語と外国語は履修する組み合わせが決まっていたりするし、情報処理は教室の都合で学科指定がある。絶対にとらなければならないものを先に埋めてから、空いている時間に一般教育を埋めることになる。しかし、選択できる一般教育科目といっても、各分野から最低2単位以上とか、ある分野に偏りすぎてはいけないといったルールがあって、慣れないと結構ややこしい(毎年細かいところが変わるので、説明役の教員は事前に集まって勉強会をしているので、教員だって慣れなくてややこしい思いをしている)。講義によっては受講人数上限が決められているので、その場で抽選になることもあり、はずれると別のを探さなければならない。このあたりを最初によく説明し、「必修をまず先に埋めろ、遅れると抽選に参加できなくなることがあるから最初は特に遅刻するな」と言っておくことにしている。特に今年は、ガイダンスの翌日から授業開始で、選択科目についてゆっくり考える余裕がない。
 ともかく、高校からやってくる学生は「単位をとる」ということが既に「専門用語」でよくわかってなかったりするので、全体のガイダンスでは大学のシステムの説明からやっている。個別のガイダンスでは、ちゃんとわかってるか確認しながら、時間割編成となる。
 学生に対する確認の重要なものの1つは「友達つくったか?」である。講義を休んだりしたときに、気軽にノートを見せてもらったり講義の様子を訊いたりできる友達が何人か居れば、多少成績が悪かったり単位を落としたりしてもリカバリーできる。最初に友達を作り損なって一人だけになってしまうと、大学に出てこなくなってそのまま、ということになりやすい。

 ともかく、時間差で学生が研究室にやってくるので、朝からお茶の準備をして待っていた。全員顔を見せてくれて、それなりに元気にやっているようなのでちょっとほっとした。

ビブロス倒産、何かが違う

Posted on 4月 9th, 2006 in 未分類 by apj

 出版社のビブロスが倒産したことに関する東京新聞の記事。以下に貼り付けておく。

自費出版 ある専門会社の倒産

 多少なりとも表現欲がある人ならば、自分の著書が世に出ることは究極の夢かもしれない。「自分史」ブーム、ブログの流行も影響してか、お金を出してでも自分の本を作りたいという自費出版の世界は今、急速に拡大している。しかし、出版社側は著者のその熱い思いをどれほど受け止めているのだろうか。ある自費出版専門会社の倒産劇から、実態を探った。 (大村歩)

 「もう貯金もないが、足りなければ退職金もつぎ込むし、どうしても困ったら自殺して保険金で出版費用を出す。とにかく、今ここで本を出さなければ自分の生きてきた意味がない」

 関東地方の公務員(58)はこう熱弁を振るう。

■“共創出版”

 昨年末、二百万円を支払って初の自著を出版した。出版元は碧天舎(東京都千代田区)。同社は以前、別の業態の出版社だったが、約四年前、“共創出版”という自費出版の一種が主な事業の会社として再スタートしていた。二〇〇五年九月決算期には約六億円を売り上げていたが先月末、負債総額約八億五千万円を抱え、破産宣告を受けた。

 公務員は今月、三百万円かけ別の同業他社からも本を出した。さらに、六月には仏教関連の上下巻本を碧天舎から出版する予定で、同社に四百万円を振り込み済み。実に九百万円以上を費やした。

 「一冊目も二冊目も妻にえらくしかられた。だから上下巻の分は妻には秘密」

 この公務員のケースはかなり極端だが、碧天舎倒産により多くの著者が「多額の出版費用を払ったのに本が出ない」と被害を訴えている。

 こうした中で六日、同社の債権者説明会が都内で開かれた。複数の参加者によれば、約三百五十人の著者が集まり、怒りがぶつけられたという。

■『詐欺だ!』

 山本裕昭同社社長は「私自身の経営能力がなかった。みなさんには本当に申し訳ない」と頭を下げたが、会場からは「逃げるな!」「詐欺だ!」「ふざけるんじゃない!」と怒号が飛び、山本社長につかみかかる人もいた。

 「作品を出すのに二十五年間かけた」(八十歳代の男性)「まだ費用をローンで支払っている。本が出ないと知り不眠症になっている」(女性)「躁(そう)うつ病にかかりそのことを書いた。ここに立っているのもいっぱいいっぱい」(若い男性)-と悲痛な声が相次いだ。

 倒産が近いのに、出版契約を急がせて費用を支払わせたのではないか、という疑念も会場に渦巻いた。

 実は、同社は昨年末から今年一、二月にかけ、「出版費用の三分割支払いのうち、二、三回目をまとめて払うと5%を割り引く」というキャンペーンを行っていた。関係者によれば、社内で「早く回収を、という指示があった」といい、上層部に倒産危機の認識があったともとれる。

 「費用があまりに高額で一度は断念した。しかし、知人が原稿を見て出すべきだと百万円を出資してくれ、一月下旬に契約した。そのころには危ないと分かっていたはず」(高齢男性)「最近まで公募雑誌で原稿を公募していたし、破産後もホームページ(HP)が更新されていた。ギリギリまでだまそうとしていたのか」(男性)

 山本社長はこうした声に対し説明会で「碧天舎は創業以来基本的に赤字基調だったが、私が経営する別の優良企業から五億円をつぎ込んでいて何とかやれると思っていた」と疑惑を否定。費用を払い込んだのに未出版の人は約百人で、返金はできないと説明した。

 確かに山本社長が別に経営していた出版社「ビブロス」は男性同士の恋愛を描く「ボーイズラブ」漫画の大手。だが同社も五日、東京地裁に自己破産を申請し“オタク”女性たちに大きな衝撃を与えている。

 碧天舎の破産管財人は本紙の取材に「碧天舎の破産申立書によれば、最近、急速に資金繰りが悪くなったと言っている。実際の業務に当たっていた元従業員と連絡が取れず、著者や著者の作品取り扱いをどうするかは今後の問題だ」と見通す。この点について山本社長の見解を碧天舎側に問い合わせようとしたが、電話すらつながらない状態だ。

 ところで、そもそも“共創出版”とは何か。同社HPによれば「流通するだけの質を有しているが、実際に出版しないと読者の反響が分からない作品を、著者費用負担で、出版社の広報力、書店流通機能などの付加価値を利用していただき、書店流通本として出版させます」という。

 通常の本は出版社から取次会社を経て書店に並ぶ。自費出版では取次会社を経由できず、書店売りできないのがネックだが、“共創出版”の場合、取次会社を通り、書店売りできるのが最大の売り。事実、この点にひかれた著者は多い。

 「共同で出版するイメージ。碧天舎側も応分の費用負担をしているのだろうと思った」(関西地方のある著者)。ただ、多くの著者は自分の本に対して同社がどれだけ費用負担をしたか明確に聞いてない。また、書店売りで実際にどれだけ売れたのかも、問い合わせなければ知らされない。

 一方で、碧天舎は定期的に自社主催の作品コンテストを開催し、広く作品を募集していた。その範囲は文芸作品から写真まで細分化され、十数種類ある。“共創出版”を決意した人の多くが、このコンテストの応募者だ。「二次審査で落選したが、あなたの作品はすごい、世に出さないのはもったいない」などと“激賞”され、その気になった著者は少なくない。

 「出版プロデューサーという肩書のすごい美人が、目のやり場に困る服を着て説得してきた。私は七十四歳でもう何とも思わないが、若い男性には効果があったのでは」(関東地方の男性)という声もある。

 さらに、百万円から二十万円程度の値引きがある「特別価格」が特に理由もなく適用され「定価の意味は?」と疑問を抱く著者もいる。手元資金がない著者のための提携ローンまで用意されていた。

 もっとも、こうした出版形態は、実は碧天舎が元祖ではない。他の出版社が生み出したものだ。

 ある出版社社長は「この形態は、会社の利益も広告費用も含めてすべて著者が負担していると考えた方がいい。取次会社を通る以外、実態は自費出版と何も変わらないと思う」と断じる。

■入れ食い 

 社長によれば、例えば百万円で五百冊作るという場合、本の質を保ったままで五十万円で作ることができるという。「出版の世界はブラックボックスが多く、適正価格がない。コンテストも集客システムで応募者はつまり顧客候補。入れ食いの釣り堀みたいなもので逃す手はない」と話す。

 碧天舎の著者の多くは、原稿を取り戻して別の自費出版社から出版することを希望する。説明会で、同社代理人弁護士は、同業他社に原稿データを引き継ぐ交渉をしていることを明かした。ただ、関係者によれば、編集作業の進み方は千差万別で、引き継いでも出版するのは困難だという。

 今後、来年には団塊の世代が大量退職するため、半生を振り返ったり、仕事の集大成として自費出版を考える人は増えるとみられる。

 月刊「創」編集長の篠田博之氏は「通常の出版とはプロの編集者がいい書き手を見つけて本を一般に売って商売とする。しかし自費出版は著者イコール客というビジネス。根本的に仕組みが違うが、著者の方に『もしかしたら売れるかも』という幻想があるし、出版社側はその幻想を利用している」と指摘。その上でこう警鐘を鳴らす。

 「文章をブログなどで公表する人が増えてきた。今や一億総表現者という時代。そこに目を付けて拡大した分野だが、過当競争になって利益が落ちたり、社会的信用がなくなれば急速にしぼむだろう。著者も自著を出したいという情熱は分かるが、本来、出版という事業にはリスクがあることをよく考えた方がいい」

 ビブロスのBL本は買った記憶が無いが、「超人ロック」シリーズは何冊か持っている。
 それはともかくとして、自費出版にどうしてそこまでの金額を突っ込んでいるのか?というあたりが謎である。ちょっとぐぐれば、A5版同人誌の印刷価格は、たとえば「栄光」だとこんな値段でやってくれる。250ページのものをオフセット印刷で100部作っても10万円以下である。まあ、ソフトカバーのコミケで売ってるようなものを作る場合の料金だから、紙の質を変えたりカラーを入れたりしたら値段が跳ね上がるだろう。しかし、売れるかどうかわからない本であれば、常識的に考えて最初は100部くらいから始めるものだろうし、10万円ならそんなに売れなかったとしても、痛手も少ないと思われる。記念にハードカバーの上製本にしようなどと考えるのは趣味の問題だが、本は読まれてナンボだし、おかしなこだわりを捨ててニッチなところで勝負するつもりで低価格路線を狙えば、そうそう大損もしないと思うのだが……。
 もう一つの疑問は、売れるかどうかわからない本を書店売りするためにコストがかかる、という設定になっている部分である。少部数発行なら書店に配るよりもネット通販した方が効率はいいし、本当に読みたい人に売れるのではないか。書店売りするとなると、膨大な新刊書に埋もれるリスク、書店に配置するために必用な初期発行部数が多い(空振りすると大量在庫を抱える)というリスクを背負うことになる。自費出版の本を売りたければ、一般の書店に出すことを考えるよりも、amazonの検索リストに入れてもらうことを考えた方がよさそうである。あるいは、自費出版本を宣伝する専用のサイトを作るとか、個人のウェブサイトで宣伝してぐぐった時に通販があることがわかるようにしておく、という方法でもよい。なぜ、書店売りにこだわったのだろう?
 ともかく、この記事を読んで感じたのは、今コミケで売る側に居る人々との落差であった。今同人誌を売ってる人々は、一つの作品に二十五年もかけない(それどころか春夏秋冬と即売会に出すため趣味なのに締め切りに追われまくっていたりする)し、コンテストに応募することなど考えず書きたい読んでもらいたいという欲求に忠実に本を作っている。つまり、一方には自費出版を気軽にやっちゃう人々が大量に居るのに、もう一方に「本を出すのは特別なこと」と思ってる人々がいて、後者の幻想あるいは夢に乗っかった商売をしていたのではないか?と思えて仕方がない。

abstract提出

Posted on 4月 8th, 2006 in 未分類 by apj

 某国際会議にabstractを提出しようとしたのだが……カメラレディのファイルをブラウザを使って送りつける方式だった→LaTeXで指示通りのフォーマットで製作→dviからpdfに変換してsubmit→MSWordのファイルしか受け付けてくれず却下→pdfをjpegに直してWord文書に貼り付けてsubmit→無事登録。中身はさわらずそのまま印刷する、ということだし、まあいいか。NeoOfficeかPagesで編集してWord形式で保存という手もあったのだけど、風邪気味で気力が尽きてたからついつい楽な方を選んでしまった^^;)。

針刺し

Posted on 4月 7th, 2006 in 未分類 by apj

 実験に使ったシリンジと注射針の回収をしているので、溜まっていた物を出しに行ったのだが……。学生の誰かが、注射針を剥き出しのまま白いコンビニの袋に入れていたため、持ったら見事に手のひらに刺さりました……orz。事務室の前で流血。何だか一気に情けない気分に。
 針モノは中の見える瓶か、持っても安全な金属やプラスチックの容器に入れるという基本的なことをなぜ誰も教えてない、つか理系の大学生にもなって何でそんなことを知らないじゃーっ!……と血を流しながら文句を言ってみても全部教員の自分に跳ね返ってくる罠(オマエの指導が不行き届きという声がどこからか……アイタタタ)。まあ、ウチのグループは、アルコール水溶液とかアミノ酸とかしか扱ってないから、刺さっても致命的ではないが、逆に処理に気を遣わなくなってたみたい。これが医学部だったら感染の危険があるから、手で針を持たなくて良い専用の回収箱なんてのが装備されてて、管理もしっかりしてるはずなのだけど。
 今年の指導はそこからだな……。

廃棄処分

Posted on 4月 6th, 2006 in 未分類 by apj

 引き取り手のないレポート、古い授業アンケート、出席カードなどを廃棄。油断すると溜まりまくって収拾がつかなくなる。個人情報が入っているので、全部シュレッダーに突っ込むことになる。以前は、教養のレポートはしかるべきポストに入れておいて、返却希望の人は自由に持って帰ってください、とやっていたのだが、個人情報の管理にうるさくなってこの方法で返却できなくなってしまった。自発的に取りに来る人以外の分はたまり続けることになる。
 朝10時から会議、終わったら3時頃で、グループの学生に招集をかけていたので、学生居室の様子を見た後ゼミの打ち合わせなど。その後廃棄作業をせっせとやっていたら夜になった。仕事が進んだ気がしない(実際進んでないわけだが)。

ばたばたしている……

Posted on 4月 5th, 2006 in 未分類 by apj

 年度が変わったのでばたばたしている。部屋を片付けたり、要らない書類を整理したり、一定期間保存が必用な(学生が提出した)レポートなどを箱詰めしたり。
 年度の切れ目で、院生が使っているMacが1台不調になった。どうやら修理が必用らしい。今年は1人4年が増えるので、1台増やしたものを院生に回して、その間に修理に出すことにする。まあ、4年生が来たすぐにパソコンで仕事をしまくる状態にはならないだろう。
 年度末になって、そうそう急な入り用(実験器具の補充とか試薬の補充とか)が起こりそうになくなったあたりで、残った予算消化をどうするかを考えることになる。今回は、本屋に置いてあるような踏み台やらボックスファイルやらを買ったので、書類の整理がはかどっている。書類をファイルに詰めて入れ替え作業をするのに、実は踏み台が必需品なのね。高い段は天井に近いので、台がないと届かない。

関連本2冊

Posted on 4月 4th, 2006 in 未分類 by apj

 「と学会年鑑YELLOW」「トンデモ本?違う、SFだ!RETURNS」を購入。
 ……いやあ、買って良かった。特に、RETURNSの方。
 中学生の時、学校の図書室にハードカバーのSFシリーズが2種類入った。昔のことなので出版社2社がそれぞれどこだったかを忘れてしまっている。当時はもっぱら乱歩や正史にはまっていて、SFというジャンルそのものが珍しかったので、勉強もほったらかして、順番に借りて読みまくった。その中で特に面白くて記憶に残っているのが「宇宙船ドクター」(ハリー・ハリスン)ともう一つ、人類全部が失明する話だった。「宇宙船ドクター」は、大学に入ってから古本市を回っていて見つけたので購入し、その後原著もネットで探して購入した。「少年少女向け」に原作が簡略化されてるのかな、と思っていたが、ほぼ原作通り翻訳されていることがわかった。失明話の方は、誰のどういう作品だったか忘れてしまい、どうやって探したものかと思っていたのだが、RETURNSに出ていた。ジョン・ウィンダムの「トリフィドの日」で、映画化されたときのタイトルが「人類SOS」。ずーっと引っかかっていたのが解決したのでちょっとうれしい。

学会関係やっと終了

Posted on 4月 3rd, 2006 in 未分類 by apj

 電気化学会のシンポジウムを聴いて、座長も済ませてきた。これでやっと春の学会関係が全部終わった。明日から通常業務に復帰せねば。

 帰りに池袋の西武で古本市をやっていたので立ち寄って何冊か購入。探している本は残念ながら見つからなかった。趣味の永井豪関係のムック本はまあいいとして、と学会に向けて安かったので小ネタを2冊ゲット。いずれ発表で使ったらそのときに詳細を紹介する予定。
「女性の捕獲法指南書」実話と秘録・早春ムード読本3月号付録 昭和三十四年
 タイトルからわかる通り、いかにして女性を口説くかのマニュアル本。時代を感じさせる用語がすばらしい。「女給さんイチコロ戦術」「出戻りさんは格好の情婦候補」など、いっぱい出てくる。エロゲの攻略本みたい。まあ、こんなの真に受けるのが居たら、そりゃセクハラオヤジになるわなあ……と妙なところで納得したのだった。つか、じいさん達に今時の若者のマニュアル文化を云々する資格はないな。
「西式による交通事故の予防と予測法」
 表紙の裏側に書いてある表紙図案の説明に「拇指のみを離しているのは酸性の中のアルカリ性であり、手相では意志を現わす」とある。これだけでもう本文の理解困難度が思いやられてくる 😛