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印象操作 in forbes

Posted on 2月 21st, 2006 in 倉庫 by apj

 既に田崎さんのページでも告知があったし、きくちさんのblogでも取りあげられているが、こちらでも。事の経緯は、物理学会のニセ科学シンポジウムについてForbesが取材に来て、田崎さんが応じたところ、間違いを含んだ記事が掲載されたというもの。

【誤】もう容赦できぬ!
【正】容赦できぬって……そもそもニセ科学を糾弾する会ではないんだけど。
【誤】日本物理学会が”ニセ科学”の教科書掲載に蜂起
【正】学会全体で行動を起こしたわけではないし、教科書掲載の事実もない。
【誤】文字を認識する水が道徳の教科書に掲載
【正】道徳の教科書に水伝が出た事実はない。一部の教師(特にTOSS)が道徳の指導のために勝手に水伝の話を使っただけ。

 既に田崎さんがクレームを出し、編集部からはお詫びの電話があり、次号に訂正を掲載することになったとのことである。

 確かに、物理学会 vs. ニセ科学という図式は分かり易いかもしれない。しかし、そういう単純な対立として考えたのでは、ニセ科学をうまく扱うことなどできないだろうというのが私の問題意識である。非科学、未科学、科学に分けたとしても、それぞれグレーゾーンがあり、どう分けるかを考え続けるしかないのではないか。また、科学(技術)スゲエの裏返しで、科学で説明できないことに価値を認めたがる心情が出てくる(にもかかわらず科学に頼ろうとするから話はややこしい)面もあるわけで、単純な対立を煽られても困る。

またお茶大つながらない……

Posted on 2月 20th, 2006 in 倉庫 by apj

先週はウェブサーバが落ちたけど、今またネットワークごと落ちたっぽい。お茶の方を見に行ったメーラーがタイムアウトしたので、掲示板につなごうとしたらそっちもダメ。まあ、朝になればみんな出てくるから復旧されることでしょう。

またまた泊まることに

Posted on 2月 19th, 2006 in 倉庫 by apj

 明日は卒研発表会なので、4年生の発表内容の最後のチェックをしている。
 ここ数日気温が上がって雪も融けているが、まだあちこち道幅が狭いところがあって自転車で通うのもちょっとアレだし、朝起きて降ってたら、バスが遅れた上に自転車でも突破できずということになりかねない。で、あきらめて本日は大学に泊まることに。
 昼過ぎに東京から戻ってきて、ちょっと支度してそのまま大学に行って、夜に発表の最終練習をやって、あとは仕事をしたりウェブをチェックしたりしながら過ごしている。今週末の土曜日は大学入試で、そっちも朝から居ないといけないので、金曜の夜も泊まる予定。

アクティベート方式はやめてくれ

Posted on 2月 18th, 2006 in 倉庫 by apj

 PowerBookのHDDに空きが少なくなってきたので容量の大きいものに換装した。ついでに、メモリももうちょっと足して1GBにした。
 バックアップはとってあったが、完全にリストアすることはできず、アプリケーションのいくつかは入れ直しとなった。それで困ったのが、最近のライセンス方式で、Netに接続してアクティベートを要求するものが動かなくなった。Adobe Illustrator CS2がその形式で、再インストールしたらライセンス認証の制限数を超えていると言われてしまい、アクティベートができない状態になってしまった。別のコンピュータでライセンス認証を転送せよと出るが、転送しようにも前にきちんと認証して使っていたものが入っていたHDDは換装してしまってすでに使えないわけだが……。ユーザ側の操作で登録済みのライセンス認証を削除できるようにしてほしい。HDDのクラッシュだってあり得るわけで、この場合はライセンス認証を転送しようにも不可能である。ユーザとしては、常に1つ使えれば十分なのだが、一人にライセンスるする方法としてアクティベートを要求するのは制限がきつすぎないか?

東京サテライト

Posted on 2月 17th, 2006 in 倉庫 by apj

 山形大学東京サテライトに出張。三菱化学の方と情報交換のため。
田町にあるオフィスに初めて行ったのだが、建物が新しくてきれいだし、打ち合わせに使えるフリースペースがたくさんある。事前にサテライトに連絡を入れれば、山形大の職員や学生なら誰でも打ち合わせに使ってかまわないとのこと。これまでは、東京で打ち合わせというと、喫茶店に行ったり共同研究先のお茶の水大で待ち合わせたり私が会社まで出向いたりということをしていたが、サテライトを使うという手があることがわかったのは収穫である。
 打ち合わせ終了後、サテライトの担当者から、コメンテーターしませんかと訊かれた。何でも、山形大の教員のマスコミ露出度を上げたいので、何かあったときにコメンテーターとして出陣(?)できる人リストを作ろうとしているのだそうな。水と疑似科学と教養の科学リテラシー関連ならできると答えておいた。「テレビ局の好みはあるか」と訊かれたので「局の好み以前に、バラエティ番組を真に受けるなと言って教育をしているから、一部TV番組の天敵になっている。デバンキング系・懐疑主義者としてなら登場できるが、それ以外はちょっと……」と言うしかなかった。
 宣伝は大事だが、学内の誰を呼んだとしても、専門外のことまで無闇にコメントさせるようなことをしたら、結局は大学や研究者の評判や信頼性を低下させることになる。また、テレビは特に編集次第で正反対の印象を与えるような番組作りが可能である。TVに出た場合は、コメントした内容について本当はどうなのかということや、もっと詳しい情報や背景をウェブで公開するなどして、無闇に情報操作をされないように防衛することも必要なのではないか。ついでに言うと私はこれまで権威を利用したミスリードを批判してきたし、これからも続けるつもりなので、自分が大学の名前を使っていい加減な情報発信をすることに荷担はできない。また、宣伝は大事だが宣伝できない種類の社会貢献もある(例えば警視庁の捜査に協力など)。こんなことをざっくばらんに話して仕事が終わった。
 ところで、山形大の研究者データベースに私は登録されていない。以前登録しようと思ったら、パスワードが無くてできず、パスワードを請求したら何ヶ月か待たされた。そういうペースでいいのかと思って放置(実は大学公式ページ以外のメンテが多忙^^;)していたら、大学院の研究科委員会で「入力しなさい」とお達しが来た。これが確か年末だったと思う。じゃあ入力するか、とアクセスしてみたら、データベースエラーが出て登録画面が出てこない。何回やってもだめで、電話で問い合わせたら「直るのはいつになるかわからない」と言われてしまった。研究者データベースなんか業者に丸投げでいいのでは?と思ったのだが、その予算も無いらしいorz。

生き物として何かがおかしい

Posted on 2月 16th, 2006 in 倉庫 by apj

 ウサギ殺し運河に捨てる=少年3人「ゲームのつもり」-警視庁

東京都江東区の小学校で飼育されていたウサギをけり殺し捨てたとして、警視庁少年事件課は15日までに、動物愛護法違反などの疑いで同区の無職少年(18)を逮捕、別の窃盗事件で逮捕されたいずれも18歳の無職少年2人を同法違反容疑で追送検した。
 3人は公園で約15分間、ウサギを取り囲み、逃げようとするとけって虐待。「ゲームのつもりで、サッカーのようにけっていてエスカレートした」と話している。2人はこの小学校の卒業生だった。
 調べによると、3人は昨年5月8日早朝、同区立辰巳小学校に侵入、飼育されていたウサギ1匹を持ち去り、同区の潮見運動公園で殺害。石を入れたポリ袋に入れ、運河に捨てた疑い。 
(時事通信) – 2月15日13時1分更新

 この少年達の倫理観やら動物愛護の問題やらを云々する以前に、生き物として根本的な部分が壊れているのではないかと思う。他の生き物を殺して良いのは自分が食べる場合か自分に危害が加えられた場合に限られ、食べる量以上に無闇に殺さないというのが、生き物としての基本ではないか。
 こういう事件が報道される度に、「これまでどれだけ殺すこととまともに向き合ってきたのか?」と訊きたくなる。
 子供の頃は殺すということも生きるということもまだよく理解できないから、平気で他の生き物に残酷なことをすることがある。虫を捕ってきて羽やら足を取ってみたり、蛙をつぶしてみたりといったことは、さほど珍しくない。ただ、二度と動かなくなった生き物を前にして喪失感を味わい、決して元に戻せないということを悟って、命を奪うということの意味を実感するものである。
 もし、自分の手で別の生き物の命を奪う経験を全くしたことが無かったとしたら、殺すことに対する歯止めは生まれてこないのではないか。

 そういえば、以前バーベキューをしたとき、でかい肉の塊や骨付き肉を前にして、「気持ちが悪い」と言った奴がいたのを思い出した。おそらく、死体を連想したに違いない。まさに死体の一部なのは確かだが、自分がこれから食べる物に対して気持ちが悪いというのは、極めて失礼な言葉である。食べるために別の命を奪っているのだから、感謝しろとまでは言わないが、嬉々としていただくのが筋というものだ。これも、自分で殺して食べるという経験をしていないから出てきたことではないかと思う。
 スーパーに行けば肉はパックになって売っている。殺すところはいつも誰かに任せきりにして、「私食べる人」というだけだと、他の命を奪って自分が生きているのだという実感など何もわかないだろう。

 骨付き肉を見て気持ちが悪いと感じるセンスと、遊び半分に他の生き物を殺す感覚は、根っこの部分で同じものではないだろうか。

 遊び半分に生き物を殺してはいけない。殺す時は真面目に殺せ。その後は食べろ。それが、生き物としての基本だと思う。

記事を書く時間とアリバイ証明(笑)

Posted on 2月 15th, 2006 in 倉庫 by apj

 夏休みの宿題の日記は、休みに入った最初の一週間はそれなりに付けるが、あとは最後の日にまとめて書く羽目になるというパターンで過ごしてきたが、blogになってもそのパターンがついつい顔を出す。子供の頃の情けない悪癖は大人になっても直らないという好例だろう。ここも、その日のうちにその日の内容を書けないことが半分以上あるような(汗)。まあ、そもそも夜更かしが嵩じて、「就寝すると日付が変更される」という「俺様標準時」で生活してるから、実感としてはその日のうちにやってるつもりでいる時もあるわけだが……。それでも、一日二日ならいいや、と、エントリーの日時が出るにもかかわらず「書くはずだった日付」で更新を続けている。下の方に目立たないサイズで出るだけだしまあいいや、なんて思っていた。ところが、mixiの日記で外部のblogを使うという設定にしておくと、実際に記事を出した日時が日記の更新日としてでかでかと出る(汗)。ごまかせなくなってしまってちょっと困っている。このエントリーも、5分遅れたので、表示日付が一日ずれてしまったorz。

バレンタイン・デーにはろくな思い出が……

Posted on 2月 14th, 2006 in 倉庫 by apj

 本当は昨日アップするはずだったんだが、なんだか忙しくて忘れていた。バレンタイン・デーの話である。
 理学部、それも物理学科なんかに女性が進学すると、研究室に配属されてみたら女性が他に誰も居ないといいうことが起きたりする。最近では、理学部物理学科に進学する女性の数も増えてきたようだが、私が学生の頃はまだそうではなかった。定員35人のうち女子学生ゼロの学年も珍しくはなく、女子学生が4人居た私の代が前後数年でもっとも♀の数が多かった学年だったりする。
 さて、私も4年生で卒業研究で研究室配属されたが、女子学生は私のみということになった。で、年も明けて卒論の最後の追い込みの頃にやってくるのが、バレンタイン・デーである。
 私が在学していた当時、クラス全員でやる卒業研究発表会は無かった。研究発表らしきことをするかどうかは指導教官に任されていた。私が指導を受けていた研究室では、発表日を2月15日に決めてくれた。すると、2月14日は、まさに追い込みの修羅場の真っ最中ということになる。ラジオなどかけながらみんな卒論を書いたり発表用のトラペを作ったりしていると、世間はバレンタイン・デーで盛り上がりまくっている内容の放送がかかる。音楽からアナウンサーの台詞から全て。
 「義理でもいいから欲しいよなぁ」とか、過去の研究室におけるバレンタイン・デーのチョコ配布の様子とか、教官まで一緒になってぶつぶつ言っていた。私は当然無視して作業続行。あのな、お前ら、義理でもチョコが欲しいんだったら卒業研究発表を2月13日にしろよ!こんなスケジュールじゃ買い出しにも行けねーよ!つか連日の追い込みで、バレンタイン・デーの話なんかどっかにすっ飛んでたよ!研究室の都合で発表日を決めていいんだから、日を選べ日を!いやまあとにかく、義理チョコの一つも配れない事態に陥ったのはひとえに指導教官の計画性の無さが原因だということで、私としては納得しましたよ、ええ、しましたとも。

 さて、修士課程に進学した先は女子大だった。バレンタインシーズンになって、コンビニに行ったらグリコの巨大なアーモンドチョコを売っていた。チョコ一粒にアーモンドが5粒くらい入っているやつで、一箱千円くらいして、寮暮らしの貧乏学生だった私はチョコが大好きだったので随分奮発したつもりで買ってきた。それを研究室の机の上に箱ごと置いて、毎日食べるのを楽しみにしていた。そうしたら、阪大出身のくいだおれ人形そっくりの助手が研究室に入ってきて、その箱を見つけた。で、「バレンタインデーだし、1つもらってもいいよね?」と箱を開けて、唖然としている私の目の前で、巨大な一粒を持っていった。バレンタイン・デーって「食い物の恨み」を発生させるイベントだったっけか?

ご当地戦隊?

Posted on 2月 13th, 2006 in 倉庫 by apj

 おみやげ物や地元PRのために「ご当地戦隊」が日本全国で企画されているが、形だけ便乗してみただけ?というものを見つけてしまった。まず、徳島県のご当地戦隊?らしき「徳島限定 ナルトトクシマン」携帯ストラップ。パッケージの説明では、

今ここに新たな伝説が始まる…
四国の自然を守るため
そして何より
全国に徳島を自慢するため
ナルトトクシマンが現れた!!
四国戦隊みやげんジャー参上!!

となっている。しかし、戦隊といいつつ、頭にナルトを載せたレッドだかピンクだかわからないコスチュームの人形が1体だけ。戦隊なら最低三名、標準なら5名、追加メンバー1名くらいは用意してくれないと……orz。また、もっと細かい設定や商品展開があるのかと思って、土産物屋を確認したが、ストラップ以外に何もない。四国戦隊なら、もしかして、愛媛・香川・高知にそれぞれ限定で一体ずつ違うのが居て、4人合わせて四国戦隊とかそういう事になってるのだろうか。
 もう一つは、「果物戦隊フルーツレンジャー」で、「全国を飛び回る仲間を探せ!フルーツレンジャーストラップ」と書いてある。各県に1つ特産の果物を選んでキャラクター化して、全国展開してるのだろうか?
 それにしても、他のお菓子などの商品展開が何もないので、何だか流行にのってまねしてみたけど戦隊物のお約束がちっともわかっていないだけに見えて仕方がないのだが……。誰かこのシリーズで、他の県でも同時に展開しているという情報をお持ちでしたらぜひ教えてください。

トンデモ本大賞2006

Posted on 2月 12th, 2006 in 倉庫 by apj

 だーむすたちうむ天羽@と学会員、です。
 宣伝を頼まれたので。今年もトンデモ本大賞2006が開催されます。前売りチケットの発売が始まりました。ぜひ参加してください。つか、自分も前売り券買わないと……。

 去年は、サイバラ画伯(笑)の「包茎治療の高須クリニックの宣伝ウチワ」が会場限定で配られて、4枚も手に入れてしまい、うかつに大学に持っていくわけにも行かず、ここで希望者を募って配布しました。今年は何が配られるか、楽しみでもありちょっと怖くもありますねぇ……。